商品の説明

　2016年2月にシンコーミュージックから発行された書籍 「Guitar Around the 80's 増補改訂版」の120頁から10ページに渡り「徹底検証！グレコ MR シリーズ」という特集記事が組まれています。そこに記述されている事柄などを参考に、こちらの 「Mr.1000T」をご紹介しますと、このシリアル# C775734 という Mr1000 は1975年秋頃～1977年夏頃までの期間に生産された初期型～前期型に分類されるモデルのようです。特に私共が注目している点として、搭載しているピックアップ U-3000 が、当時ハイパワーでコシのあるサウンドに定評があったアレンビック社製のセラミック・マグネットを用いていた事。そして、バダスの改良版となる3支点式のオリジナル・ブリッジ 「BR-2020」を開発し搭載していた事などが挙げられます。尚、木部に関しては丁度1970年代後半の Gibson Les Paul Standard と同様な事から、結果として当時の王道パターンが選択されています。また、MRの24フレット＆ダブルカッタウェイから得られる演奏性に好感を抱くPlayerも多かったと思われます。

　さて、次は楽器個別のコンディションについて判った事をお伝え致します。①現在のペグはボタンなど Grover の形状に似ていますが、Grover Peg の代替品と思われるパーツに交換されています。②3本のTruss Rod Cover Screws は1：2の割合で混在しています。③Front Escutcheon に生じていた割れを補修しました。④Pot Cavity は本来Screw5点留めですが、現在は4点留めで、Screwは1：3の割合で混在、ですから一本は異なると思われます。⑤Potは一個交換されているようです。⑥Toggle SW は少々緩い感があります。もちろん機能OKです。

　おしまいに特記事項です。①過去に塗装面で派手系なカスタマイズを試みたのでしょうか？ Body TopやHeadにラメを加えたクリアー系塗装を行ったような跡と、その後塗ったものを剥がしたのではないかと思われる形跡？が見受けられます。②その為、撮影時にもフラッシュの当たり具合によりその都度様々に塗装面には白い曇り状の症状が現れます。尚、スタンドに立て肉眼にてギターを眺めている際には、撮影時ほどその症状は現れないようです。③Body の1弦側 Anchor付近の Maple Top 上に細い線状のクラック・ラインの様なものが見て取れます。見る人によりクラックか否かの意見が分かれる状態のようにも思えまが、写真掲載もありますのでご参照下さい。
　
　以上の事を含めて設定させていただいた販売価格となります。現状渡しとさせて頂きます。

＊誠に勝手ながら、商品の注文及び問合せ等は電話にて御連絡下さいます様お願い申し上げます。m(_　_)m