商品の説明

Gibson社のフラッグシップモデルであり、もはやエレキギターの代名詞とも言える”Les Paul”モデル。どんなモデルよりも最も有名かつ多くのアーティスト・ミュージシャンに愛用されてきました。その中でも特に人気が高い1950年代のレスポールスタンダードモデルは、1982年よりレギュラーよりも厳選された材にて生産されるヴィンテージ・リイシュー（復刻）シリーズが発表され、1993年には上位ラインとなるCustom ShopにてHistoric Collectionにて復刻、そして現在に至るまで不変の高い人気を確立しております。

今回ご紹介させて頂くのは、全年を通して特に高い評価を受け年々高騰を続ける1990年代の初期ヒストリックコレクションより、P-90ピックアップを搭載した最終形となる1956年のリイシューモデル。通常はゴールドトップの名の通りボディトップのみゴールドにフィニッシュされますが、こちらはボディバックやネックバックも全てゴールドにフィニッシュされた、オリジナルヴィンテージでも僅かながらに存在した希少なオールゴールド仕様。更にこちらの一本に関しては、そのゴールド塗装の上からも確認出来るフィギュアドフレイムメイプルをトップ材に採用、ハカランダさながらの黒々としたダークなローズ指板を採用した、初期ヒスコレの中でも特に特別だと感じさせる極上ウッドマテリアル。加えて26年という長い歳月を経て実際に弾き込まれてきたことで刻まれたリアルエイジドルックの激渋の雰囲気と熟成された極上サウンドを誇る最高の一本になります。

まずそのスペックとしては、採用された材は初期ヒスコレの中でも特に素晴らしいと感じさせる厳選材となっており、ボディトップは上のゴールドの塗装の上からでも確認出来るビッシリとフィギュアドストライプが確認出来る極上のメイプルを、ボディバック＆ネックはマホガニーにてサウンド特性の良いものが採用されているだけでなく、総重量も約4.29kgとレスポールモデルとしてのベストウェイトに仕上げられております。指板に採用されたローズウッドもヴィンテージのハカランダ材とも非常に良く似た、黒々としたコントラストの本当に素晴らしい材が採用されております。フィニッシュはオールゴールドの名前の通り、ボディトップだけでなくボディバックやネック＆ヘッドバックも全てゴールドに統一されてフィニッシュされ、そちらが26年と四半世紀を超える歳月弾き込まれてきたことにより、全身に入ったウェザーチェックに始まり、リアルなエイジング、特にゴールドトップの経年変化の大きな魅力でもある緑青もところどころで見られる抜群の雰囲気を持っております。その他細部パーツとしては、1Pアイボリーカラーのピックガード、ワイヤードのABR-1ブリッジ、アルミテイルピース（オリジナルのニッケルよりアップグレード）、GIBSON DELUXE刻印のクルーソンチューナー、ソープバーのP-90ピックアップ、ディッシュインレイ等が挙げられます。コンデンサはヴィンテージサウンド好きには堪らないコーネルダブラー製へとアップグレードされております。

そして気になるサウンドですが、こちらの個体がリアルエイジドとなったことを裏付けるべく、その凄まじいサウンドクオリティに驚かされます。57以降のハムバッカータイプとは全く異なる、ソープバーP-90ならではの歯切れよくレスポンスの良い極上サウンドはオリジナルヴィンテージ同様に熟成された奥行きのあるトーンにて、枯れたニュアンスを持った甘さと太さ、シングルPUのエッジ感、そして王道のレスポールならではの図太く粘りのあるトーンが堪えられません。Fenderアンプ系のクリーンでも、Marshallアンプ系のオーバードライブでも活躍するオールマイティなサウンド特性は流石初期ヒスコレと頷ける感動を味わえます。以降の様々なリファインが成されたTrue Historicと比較しても、よりヴィンテージライクな一本となっており、弾き込まれてきた事と経年熟成、そして採用材の良し悪しにより、ここまで違うのかと肌で感じて頂ける最高の一本となっております。

最後に状態としては、こちら上述の通りコレクション品ではなく、プレイヤーズ品として26年間弾き込まれてきたこともあり、雰囲気抜群のリアルエイジドコンディションとなっております。黒々とした指板や経年によりくすみを持った金属パーツとのマッチングも堪りません。演奏面としてはネックコンディションは良好でトラスロッドの余裕もシッカリと残っており、入荷時にフレットの擦り合わせをさせて頂いておりますことより、非常に演奏性の高い状態となっております。もちろん電装関係の不具合もございません。ケースは後年のGibson社純正ハードケース、認定書はこの時期はオリジナルより付属していないものが多く、こちらの個体も無しとなっております。

年々凄まじい高騰を続けるHistoric Collectionシリーズですが、特に初期製作品は市場に出ればすぐに売約となる高い人気を誇ります。今回の一本については希少なオールゴールドフィニッシュに加え、フィギュアドメイプルトップや黒々としたローズ指板と他とは一線を画す特別な個体。現在の相場感としては同時期のオールゴールド（プレーントップで薄い指板）にて、65～75万円で即完売となっており、今回の特別なプレミア部分を加味すれば80万円オーバーでもおかしくありませんが、こちらあくまでリアルエイジドという点を使用感とマイナスに評価すれば適正価格は70万円前後かと予想されます。ですが今回こちら前所有者様からのご厚意もあり、通常のオールゴールド、それも使用感の強い個体やリペア歴のある個体の相場すらも下回る、非常にお値打ちな特別価格にてご案内させて頂く事となりました。お探しの方は”かなり”多い非常に高い人気を誇るモデルとなっておりますので、お気になりました方は是非この大チャンスをお見逃しなく。

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