audio-technica
ATW-1101/G
最新デジタル・ワイヤレスの実力を
Ju-Ken [VAMPS, etc.] がチェック!

撮影:菊池英二 取材&文:ベース・マガジン編集部(リットーミュージック)


高品質なマイクやヘッドフォンなどのオーディオ機器で知られる創業51年の老舗国産メーカー、オーディオテクニカから発売されている最新デジタル・ワイヤレス・シリーズ“SYSTEM10”。ライヴでアクティブなステージングをしたいというベーシストのみならず、音にこだわるベーシストにとって、デジタル・ワイヤレスは要チェックのアイテムだ。ギター/ベース用モデル“ATW-1101/G”の実力を、VAMPSをはじめさまざまなアーティストのライヴを、強力なパフォーマンスで支えているJu-kenがチェックした!

広い周波数特性を持ち、原音に近い広レンジ&クリアなサウンドを出力!

 従来のアナログ・ワイヤレスは、電波を送る際に音声信号のダイナミック・レンジをトランスミッター側で圧縮(コンプレッション)し、レシーバー側で伸縮(エキスパンション)するコンパンダー(コンプレッション+エクスパンション)という機構が必須であった。そして、このコンパンダーの処理において、音ヤセや音の立ち上がりの遅れ、外部からのノイズの混入などの問題が生じていたのだ。ATW-1101/Gは、ベースの音をトランスミッターに内蔵されたA/Dコンバーターで24bit/48kHzのハイ・ビットレートでデジタル信号に変換してからレシーバーへ飛ばすデジタル方式を採用して高音質化を実現。また、ワイヤレスでは必須と言えるトランスミッター/レシーバーのチャンネル設定を自動で行なう機能や、突発的な妨害電波にも対応する双方向通信による干渉周波数回避機能、最良状態のアンテナを自動選択する“スペースダイバーシティ方式”をより確実なものにするトランスミッター側にも装備された2本のアンテナ、周波数とタイミングを変えながら電波を放射する“周波数ダイバー”と“時間ダイバー”などといった最新技術により、安定性も高い。最大30メートルという受信範囲はたいていのスタジオやホールでの使用を可能にし、最大8台まで同時に使えるのも嬉しい。さらに、これだけの機能が、レシーバーは290g、トランスミッターは100gという非常にコンパクトなボディに収められているのもポイント。レシーバーは付属のACアダプターで、トランスミッターは単三アルカリ乾電池2本(連続6時間)で駆動する。機能性とサウンド・クオリティの両面において、次世代ワイヤレスのエースと目される実力を備えたモデルと言える。

ATW-1101/Gのココに注目!

1. 20Hz 〜20,000Hz の広い周波数特性を持ち、原音に近い広レンジ& クリアなサウンドを出力!
2. 最良状態のアンテナを自動的に探索する“ スペースダイバーシティ方式”のほか、“ 周波数ダイバー”と“ 時間ダイバー”の採用による電波受信の安定性!
3. 面倒な周波数のチャンネル設定を自動で行なう、簡単で手軽な操作性!

audio-technica ATW-1101/G レシーバー&トランスミッター(ギター・ケーブル付属)
価格:39,900円

●運用電波帯域:2.4GHz ISMバンド ●オーディオ・ダイナミック・レンジ:109dB ●歪率:0.05%以下 ●通信距離:30m(見通し時、妨害電波がない場合)●動作温度範囲:0〜40℃ ●オーディオ・サンプリング:24ビット/48kHz ●オーディオ周波数特性:20〜20,000Hz

【レシーバー】●受信方式:自動チャンネル設定方式 ●最大オーディオ出力レベル:0dBV(XLR3ピン オス、バランス)、6dBV(φ6.3㎜モノラル・ジャック、アンバランス)●電源:DC12V(付属のACアダプター使用、日本国内専用)●外形寸法(突起部除く):約190(W)× 46.2(H)×128.5(D)mm ●重量:約290g ●付属品:ACアダプター

【トランスミッター】●送信出力:10mW ●電源:DC3V(単三形アルカリ乾電池×2)●動作時間:約6時間(単三形アルカリ乾電池×2使用時)●外形寸法(突起部除く):約70.2(W)×107(H)×24.9(D)mm ●重量:約100g(電池除く)●付属品:ギター・ケーブル

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Ju-ken’s Check!
「悔しくなるくらいの音質(笑)。価格帯も手頃ですし、お薦めです。」

──ワイヤレスを使うメリットとは
 何より、ステージ上で自由に動けるっていうことですね。それは距離的なことはもちろん、ずっと同じ位置にいたとしても自由度がある。あとはライヴ中の事故というか、シールドが抜けてしまったり、ほかのメンバーと絡まったりっていう人為的なミスを防ぐこともできますね。

──操作性について
 まず、レシーバーがビックリするくらい軽い!本当に中身入ってるの?って(笑)。送信機は単三乾電池2本で連続6時間駆動なので、リハーサルと本番をやったとして一日は充分保ちますね。今回、地下のスタジオで試奏したんですが、入り組んだ廊下を通って1階まで上がってもつながってましたし、安定性は高いと思います。干渉する周波数を避けて電波を受信する機能も素敵ですね。

──音質について
 従来のアナログ・ワイヤレスは、低域がヤセるもの、コンプレッションがかかるものってイメージで、それはもうしょうがないというか。でもこれに関しては、それがまったくない。今回、5mのシールドとワイヤレスをつなぎ換えて試してみましたが、音の違いはほんのわずかですね。シールドに比べると、ハイのヌケが良くなっていて、でも決してローが損なわれているわけじゃない。そこは好感度が高いですよ。良いサウンドだと思います。特に最近の、ちょっとハイファイなサウンドを目指している人たちにはいいんじゃないかな。これがひとつのエフェクターというか、ベースの音をちょっと立たせてくれる気がする。ノイズも全然気にならないし、アタックの速いスラップで高速フレーズを弾いても、気持ちの悪いレイテンシーは感じない。僕は宅録とかをしていて、Pro Toolsのレイテンシーってすごく気になるんですけど、ステージで演奏するぶんにはまったく気にならないですね、すごいです。悔しくなるくらいの音質(笑)。価格帯も手頃ですし、学園祭で派手に決めたい人から、本格的にライヴハウスに出演している人まで、すごくお薦めです。

[Profile] Ju-Ken(じゅーけん)

1971年生まれ。ボ・ガンボスの永井利允が主宰していたファンク・バンドを経てセッション・シーンに参入。スタジオ・ワークに加えて、抜群の存在感とアグレッシブなパフォーマンスを武器に“ ライヴ・ベーシスト” としても活躍する。これまでVAMPS、布袋寅泰、土屋アンナらのステージを支えてきた。
■Juken The Blog : http://ameblo.jp/jkn0music/


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