audio-technica
ATW-1101/G [ギター編]
ちょっとのバイトで買える!
オーディオテクニカのデジタル・ワイアレスを
Y.K.C、Sugi [coldrain] がチェック!

撮影:植田山月 会場提供:下北沢屋根裏 文:ギター・マガジン編集部(リットーミュージック)


学園祭シーズンの秋、今こそバンドで一躍スターになりたい読者もいるはずだ。ただ、ステージで大人しく弾いているのってダサい。ここで少しお小遣いをはたいて、自由にパフォーマンスできるワイアレス機材を試してみてはいかが?オーディオテクニカのデジタル・ワイアレス、“SYSTEM 10”は、バイト代で買えそうな低価格ながら音質と操作性に優れた入門モデルだ。人気沸騰中のバンド、coldrainのY.K.C & Sugiと一緒にこのモデルの実力をチェックしてみよう!

広い周波数特性を持ち、原音に近い広レンジ&クリアなサウンドを出力!

 世界的な音楽イベント、またオリンピックなどの国際的イベントといったプロの現場で安定したワイアレス製品を提供する信頼のオーディオテクニカが、その経験を生かして開発した初のデジタル・ワイアレス・シリーズ。かつてのワイアレス機器では考えられないほどの価格設定ながら、“機能性”と“クオリティ”をあわせ持った注目のモデルだ。

Point 1. ナチュラルな音質!

24ビット/48kHzのハイ・ビットレートを採用しているため、広いレンジの高音質を実現。ワイアレスの既成概念を覆す“自然”な音が魅力。ギターだけでなく、エレアコやベースにも適している。

Point 2. 簡単な操作!

基本的には、1.付属ケーブルを介してギターと子機を接続、2.アンプと親機を接続、3.子機の電源をONにするだけで音が出せる。子機の電池切れ(約6時間)と通信距離(見通し時で30m以内)を守れば、音が途切れる可能性は限りなく低いだろう。

Point 3. 最適電波を自動選択!

無線電波の多い現代に合わせ、電波状況をスキャニングして状況の悪い周波数を自動で回避し、最適な電波を選択する機能つき。また、子機アンテナが異なる周波数を送っているため、最良のチャンネルを選択してくれる。

audio-technica ATW-1101/G レシーバー&トランスミッター(ギター・ケーブル付属)
価格:39,900円

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Y.K.C & Sugi's Impressions

Y.K.C:“お前ら幸せもんだぞ”って言ってやりたいですね(笑)。

 まず最初に、本機の接続~音出しから試してもらおう。モデルを2台用意し、ライブハウスに置いてあるアンプで同時に音を出してもらった。操作性は?
Y.K.C:おぉー、もう音出た(笑)。長押しで電源オンにしたら、勝手に親機と子機がシンクロするんですごく楽ですね。
Sugi:個人的には、“混信がない” っていうのがすごくうれしいです。Wi-Fiがたくさん飛んでる野外フェスの時とか、下にスタジオがあるライブハウスとかだと帯域がかぶって音が途切れそうになるんですよ。安全なチャンネルを自動で探してくれるみたいなんで、安心感が違います。

差し込むと“カチッ”と音が鳴り、動いてもはずれないようにロックされる。

Y.K.C:あと、気づきにくいんですけど、ワイアレス子機の端子がロックできるのは素晴らしいです!動きが激しくなると、急にはずれたりするんですよ。細かい気遣いがありますね〜(笑)

 次はサウンドについて聞こう。かつてはワイアレスというとシールドの音とはかなり違ったものになる印象があったが、さすがは現代の最新機種、驚くほどクオリティが上がっているようだ。
Y.K.C:シールドの音と弾き比べましたが、遜色ないですね。いやー、僕が知ってる昔のワイアレスから驚くほど進化しています。
Sugi:普通にいいですね。癖がないし。どこかの音域がなくなるわけでもなく、ローもしっかり出てる。余裕で使えるんじゃないですか。昔僕らがワイアレス使った時より、クリーン・トーンが格段に良くなっています。これ、10年前に欲しかったな(笑)。
Y.K.C:音的にはほんのわずかにクリアになるんで、テンション・コードを弾く人とか、クリーン・トーン中心で音作りする人はむしろ向いている音色ですよ。いいですね。自分がこのワイアレスでライブやれって言われても、普通にやると思います。

Sugi:ライブは動きまくって楽しむのが一番!

 ワイアレス機材は、どうしても専門的で難しいイメージがつきまとうもの。だが、今回のモデルはその概念を打ち破れるものだと語ってくれた。
Y.K.C:ワイアレスって、“プロの機材でしょ” って敬遠している人が多いと思うんですよ。たしかに昔は操作も複雑で値段も張ったけど、今回のモデルは本当に誰でもわかるほど簡単に扱えるし、安いし。キッズには“お前ら幸せもんだぞ” って言ってやりたいですね(笑)。僕が17歳だったら買いますもん。当時はワイアレスを持ってるやつなんて、“ボンボンかよ!”って思うほど高かったから。
Sugi:俺もキッズだったら買うかも。仮にキッズじゃなくても、ワイアレスを使ったことない人は一度使ってみる価値ありますよ。

 ワイアレスの最大の利点は、自由に動けることにある。ギターの技術とは違うものだが、“パフォーマンス”の重要性について最後に聞こう。“ATW-1101”を手に入れてライブで存分に暴れてくれ!
Y.K.C:パフォーマンスってすごく大事で、“自己表現”なんですよね。60〜70年代のギター・ヒーローって、その人が弾いている画だけで“うおぉ~ ”ってなるじゃないですか。ワイアレスにすれば自由に動けるようになるんで、ギターの技術はもちろんだけどそっちの表現もぜひ挑戦してほしいですね。
Sugi:僕もそうだったんですけど、バンドやり始めた時って指板ばっかり見ちゃうんですよね。ライブなのに練習みたいになってることがよくあって。それを“ライブ”っていうアドレナリンが出まくる特別な場所にするには、動きまくって楽しむのが一番ですよ。
Y.K.C:シールドから解放されて、自由に動きながら弾けるようになればもっと楽しいですからね。サウンド的に悪いとこもないんで、一度試してみるしかないと思います!

[Profile] Y.K.C & Sugi

07年、名古屋で結成されたロック・バンド、coldrainのギタリスト。ハードコア・パンク、メタル、エモなどを取り入れたラウド・ロックを信条としており、おもにリードを務めるY.K.Cとバッキング担当のSugiがくり出す硬質なギター・サウンドは定評がある。最新作は13年4月にリリースされた『The Revelation 』。
■coldrain Official Website : http://www.coldrain.jp/


audio-technica ATW-1101/G レシーバー&トランスミッター(ギター・ケーブル付属)
価格:39,900円

●運用電波帯域:2.4GHz ISMバンド ●オーディオ・ダイナミック・レンジ:109dB ●歪率:0.05%以下 ●通信距離:30m(見通し時、妨害電波がない場合)●動作温度範囲:0〜40℃ ●オーディオ・サンプリング:24ビット/48kHz ●オーディオ周波数特性:20〜20,000Hz

【レシーバー】●受信方式:自動チャンネル設定方式 ●最大オーディオ出力レベル:0dBV(XLR3ピン オス、バランス)、6dBV(φ6.3㎜モノラル・ジャック、アンバランス)●電源:DC12V(付属のACアダプター使用、日本国内専用)●外形寸法(突起部除く):約190(W)× 46.2(H)×128.5(D)mm ●重量:約290g ●付属品:ACアダプター

【トランスミッター】●送信出力:10mW ●電源:DC3V(単三形アルカリ乾電池×2)●動作時間:約6時間(単三形アルカリ乾電池×2使用時)●外形寸法(突起部除く):約70.2(W)×107(H)×24.9(D)mm ●重量:約100g(電池除く)●付属品:ギター・ケーブル

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