全ギタリスト、ギター・ファン必携の完全保存版！Charムック本が発売！

　リットーミュージック刊行の『ギター・マガジン』が満を持してお届けするムック本、スペシャル・アーティスト・シリーズ。トップ・ギタリストの魅力を凝縮した、特別な1冊となるシリーズの第一弾は、1976年のデビュー以来、日本ロック界の先頭を走り続るギタリスト、Char。近年は自らのルーツに立ち返り再構築する【TRADROCK】シリーズを始め、その活動はとどまるところを知らない。本書は貴重な写真を交えて振り返るバイオグラフィ＆ディスコグラフィ、キーワード・インタビュー、使用機材、代表曲のギター・スコアなど、さまざまな内容を通してCharの魅力を凝縮している。全ギタリスト、ギター・ファン必携の完全保存版だ。

　さらに今年は、マスタング・プレイヤーの第一人者として国内外を問わず多くのギタリストからリスペクトされているCharのシグネチャー・マスタングが発売となった。生産するのはフェンダー最上級のギター製作部門であるカスタム・ショップ。U.S.製マスタングとしては実に30年ぶり、さらにフェンダー史上初となるU.S.製シグネチャー・マスタングの “Free Spirits” と “Pinkloud” の魅力を、今回は試奏動画とレビューを交えてお届けしたい。

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  [▲Charムック本から]　マスタング・プレイヤーの第一人者、Charシグネチャー・マスタングの紹介。

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  [▲Charムック本から]　Char最新シグネチャーである、 “Charizma” の詳細ももちろん収められている。

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  [▲Charムック本から]　歴代シグネチャー・モデルを遡るヒストリーも掲載。貴重な機種を写真で紹介している。

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  [▲Charムック本から]　さらにはCharが使用するアンプ、エフェクター、周辺機器も紹介するなど、ギター・ギア・ファンに嬉しい内容だ。

Fender Custom Shop / Char Signature Mustang "Free Spirits"

独特かつ最高のフェンダー・トーンを放つ1本！Charシグネチャー・マスタング “Free Spirits”

　Charさんは、天才だ。1976年、当時弱冠21歳のCharさんが出した1stアルバムの1曲目「Shinin' You、Shinin' Day」のソロの最後の4小説を聴けば、誰でもわかることだ。あのラインを導き出して、あのドライブ感で弾ける人は他にいない。恐れ多くも、その天才のシグネチャー・モデルを弾く機会に恵まれた。

　Fender USAがマスタングを制作するのは、なんと30年振りだとか。ジョイント・プレートには竹中家の家紋が輝き、5弦3フレット、3弦5フレットの “C” の位置に三日月型（であり、Charさんの “C”）のポジション・マークが入った特別なモデルだ。ピックアップはハンド・ワウンドのマスタング専用ピックアップ。そのサウンドは独特で、かつ間違いなく最高のフェンダー・トーンのひとつだといえる。ピチピチと跳ねるような高音、コロコロと転がるような低音、ストラトキャスターでもテレキャスターでもない、マスタングの音である。このギターでしか出せないサウンドは、やはりCharさんの曲と相性がいい。

　本機は、音に張りがあるアタリのマスタングという印象。ただし、アーミングすると、チューニングは狂う。野生の暴れ馬は、カスタムショップで作られてもやはり暴れるのだ。細やかな調整とマスタングにあった奏法で、乗りこなして欲しい。

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  Fender Custom Shop / Char Signature Mustang "Free Spirits"

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  つまみが角張り、背面にFの刻印が入ったシャーラー製のフェンダー・キー。

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  スラントしてマウントされたシングルコイル・ピックアップ。独自の配線システムを取り入れることで、シングルコイル／ハムバッキングの切り替えが可能となっている。

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  マスタングの顔とも言えるダイナミック・ビブラート。サドルはオクターブ調整がしやすいように、ネック側に調整ネジが向けられている。

Fender Custom Shop / Char Signature Mustang "Pinkloud"

ピンクのマッチング・ヘッドが眩しいパワフルな1本！Charシグネチャー・マスタング “Pinkloud”

　Charさんシグネチャー・マスタングの “Free Spirits” に続いて、 “Pinkloud” をチェックしてみた。Pink CloudではなくPink Loudだなんて、どこまでもシャレが効いている。

　基本的には、 “Free Spirits” と同じ仕様。ただし、カラーが見ての通り、ヘッドも含めてピンクだ。マスタングはショート・スケールだし、手の小さい女性プレイヤーにお薦めしたい。サウンドは、やはりフェンダーならでは、マスタングならではのグッド・トーン。指で弾いてもピックで弾いても、クリーンでもクランチでも、決して “らしさ” を失わないトーンだ。 “Free Spirits”と同様にオリジナルの配線が施してあり、通常のマスタングよりサウンド・バリエーションは豊富だが、あくまでマスタングの音の範疇のバリエーション。ストラトの音が出るわけではない。

　本器は、音に張りがあった “Free Spirits” よりも、もう少し力強い印象。こちらの方が出力が大きい。ただし、しっかりとピックアップの高さを調節すれば、ほとんど同じになる程度の個体差だと思う。

　マスタングは楽しいけれど、難しいギターでもある。その中でCharシグネチャー・マスタングは、比較的弾き手に寄り添ってくれる方だ。良いマスタングが欲しい人は、ぜひ候補に入れてみて欲しい。

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  Fender Custom Shop / Char Signature Mustang "Pinkloud"

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  “撫子色” のボディと同色にペイントされたヘッドストック。指板はラウンド貼りであることもわかる。

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  Charの頭文字であるCをかたどったポジション・マークが3フレットと5フレットの位置に入る。外観上の最も大きな特徴のひとつだ。

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  竹中家の家紋が彫り込まれたネック・プレート。JAJA1219のシリアルナンバーも確認できる。

Fender Custom Shop / Char Signature Stratocaster "Charizma"

60年代ストラトに日本の伝統的なカラーリングを施したCharシグネチャー・ストラトキャスター “Charizma”

　今回残念ながら試奏する機会を得られなかったが、フェンダーカスタムショップがCharの数々の要望を取り入れて作り上げた、最新シグネチャー・ストラト “Charizma” も紹介しておこう。本器は若いビルダーに任せたいというCharの意向で、マスタービルダーに昇格して間もないポール・ウォーラーが担当した。彼はこれまでにもバディ・ガイのモデルなどを製作している。ボディの銀煤竹色フィニッシュ、3フレットと5フレットの三日月形ポジション・マーク（C音のところに三日月＝Charのイニシャル＝Cが置かれている）、22まであるフレット、竹中家の家紋が刻まれたネック・プレートなどの特徴がある。ピックアップはバーガンディ・ミスト・ストラトのものを基に、Charによる入念なサウンドチェックを経て新規開発された。プレイアビリティに最も影響を及ぼすネック・シェイプは、バーガンディ・ミストとダフネ・ブルー・ストラトの中間的なものになっている。
　Charムック本にはポール・ウォーラー氏が語ってくれたCharシグネチャー誕生秘話も掲載されているので、ぜひ本書を手に取って、カスタムショップがCharシグネチャーに込めた想いを知っていただきたい。

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  Fender Custom Shop / Char Signature Stratocaster "Charizma"

リットーミュージックからCharムック本が遂に発売！

GUITAR MAGAZINE SPECIAL ARTIST SERIES「Char」

『ギター・マガジン』が満を持してお届けする、スペシャル・アーティスト・シリーズ！先陣を切るのは1976年のデビュー以来、日本ロック界の先頭を走り続るギタリスト、Char。近年は自らのルーツに立ち返り再構築する【TRADROCK】シリーズを始め、その活動はとどまるところを知りません。本書は貴重な写真を交えて振り返るバイオグラフィ＆ディスコグラフィ、キーワード・インタビュー、使用機材、代表曲のギター・スコアなど、さまざまな内容を通してCharの魅力を凝縮しました。全ギタリスト、ギター・ファン必携の完全保存版です。

【CONTENTS】
■最新インタビュー＆グラフ
■バイオグラフィ＆ディスコグラフィ
■『ギター・マガジン』アーカイブ・インタビュー
■キーワード・インタビュー
■使用機材紹介
■ミュージシャン、関係者が語る “Charのプロ意識”

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