ショップ・レポート・eイヤホン 秋葉原店

eイヤホンの取り組み〜中古販売・買い取り、修理、レンタル

eイヤホンならではの取り組みと言える、中古ヘッドホン/イヤホンの販売・買い取りサービス。「中古」ならではの魅力・メリットを徹底分析!

 様々なアイデアで画期的な取り組みを行っている、ヘッドホン/イヤホン専門店『eイヤホン』。他に類を見ない中古ヘッドホン類の買い取りや販売をはじめ、様々な顧客のニーズに応えるノウハウを実践している彼らの、日頃のサービスを紹介していこう。

中古の販売について

 業界で随一とも言うべき中古ヘッドホンの販売実績を誇るeイヤホン。その豊富な経験から、中古ヘッドホン購入時のチェックすべきポイントをアドバイスしていただいた。

中古の良い所

1.入手困難なものも手に入る
 やはり最大のメリットはここだろう。限定品や、国内にあまり出回っていないモデルを入手できるチャンスが格段に増えることがあげられる。さらに、ディスコンになった品の、「どうしてもあれにしか付いていないあの機能が欲しい」とか、「あのデザインが一番大好きだから」なんてニーズにも応えることが出来る。

2.価格が安い
 やはり、新品よりは価格は安い。現役機種で状態がかなり良くても、発売からだいぶ経ったものであれば相応の値引率が期待できる。中には全く使われていないようなものまである。

★ポイント★
 基本、一点モノの中古の世界。状態も性能も現状のままなので、買う側の“見る目”も必要なのは確かだが、実物を見て金額が妥当かどうかを自分で判断できる楽しさがあるのも事実だ。新品よりも「選べる基準の選択肢」が増えた、という感覚で接していくのが最良だろう。

  • 価格の安さ、ディスコンが入手できるなど、などさまざまなメリットを持つ中古ヘッドホン/イヤホン。同時に“一点もの”であるだけに、必ず試聴して状態を確かめるなどの心構えも必要だ。

中古を買う時の注意点

1.メーカー保証が付かない
 中古と新品の一番の違いは、やはりメーカー保証がほとんどの場合切れている可能性があるという事。古いものからメーカーのパーツ在庫は無くなって行き、やがて修理も困難になってくる。その辺りのバランスと、自分のニーズを計る事が大切だ。

2.信用できる店で買う
 個人で取引したりするのでなければ、これは大切な事だ。店であれば、それを売るための知識やメンテナンスの実績のあるその店舗で買うのが良い。人気のビーツなどは偽物も横行しているらしいので、きちんとした目を持った店員のいる店で買う方が良いだろう。そこへいくと、eイヤホンの『リユース・チーム』の知識や経験値は非常に頼りになる。

3.必ず試聴する
 新品と違って、使われた環境によって個体差が出てくるのも中古の特徴だ。その違いを確認するには、やはり「聴く」のが一番効果的だ。eイヤホンでは、中古の試聴はOKなので、気になる機種はすぐに店員さんに言って試聴させてもらおう。現行機種では新品との聞き比べも出来たりするのがこの店の強みだ。

4.エージング効果には期待しない
 よくヘッドホンやスピーカーなどの発声デバイスで、エージング(機器を使い込む事によって、音がこなれてくる事。ならし運転みたいなもの)の話題が出るが、スピーカーならいざ知らず、口径の小さなカナル型のようなバランスドアーマチュア・タイプには、実はあまりその効果は実証されていない。たしかに、長く使うと聞き馴染んでくるのは事実だが、それを全て高音質のように錯覚するのは間違いだ。実際には音の感覚は本人の体調などに依存する場合が大きいので、あまり神経質にならないようにしよう。

★ポイント★
 各個に状態が違うヘッドホンの使用頻度を見分けるのには、ヘッドバンドを見るのが有効だ。ヘッドバンドは基本的に交換が出来ないので、そのヘタリ具合を見ればどれほど使い込まれたものかがすぐに確認できるという。ヘッドバンドに付いているクッションも、使い込まれたものはシワシワだったり磨り減ったりしているのでそこを中心に見分けてみよう。

  • 中古であれぱ、各パーツに消耗やへたりが見られても不思議ではない。交換用パーツが豊富に揃っているeイヤホンなら購入後も安心できる。

中古の保証

 商品の金額や査定の基準によって期間はまちまちだが、eイヤホンでは販売した中古商品に保証をつけている(最大で180日)。もしその保証期間内に何かあれば、全額返金か同等品との交換がしてもらえる。中古にこれだけの手厚いアフターケアがあるのは実にありがたい。少なくとも初期不良についての保証は受けられるわけだから、中古商品を買うにあたって、これは実に大きなサービスだ。売った者の責任とともに、中古商品のクオリティーに自信のあるeイヤホンだからできるシステムであると言えよう。

ビンテージ商品の販売について

 ヘッドホンの中には、SONY MDR-R10のようにビンテージとして希少価値の高いものも存在する。eイヤホンでは、売値はあくまでも買い取り値との相対なので、プレミア価格を店舗で上乗せするような事は無い。そのモノの価値以上の金額は絶対につけないというポリシーを持って、eイヤホンは中古を販売している。ゆえに、素晴らしいビンテージが実に正当な値段で購入できることもあるので、探しているビンテージの入荷についてこまめにチェックするのも良いだろう。

出品にあたってのメンテナンス

 当然、中古は使われていた前提の商品がほとんどなので、徹底的にクリーニングを行っている。実際にその作業はかなり細かな部分にも及んでいて、クリーニング後の製品は、新品に近い綺麗さになるものもあるほどだ。垢、匂いはきちんと除去されるので、汚れに神経質な人も安心して使ってもらえるはずだ。また、故障箇所についても、実際に店頭に並ぶものは「査定」「買い取り」「クリーニング」「修理」「陳列」という何重もの「リユース・チーム」による厳しいチェックを通過するので、店頭商品では、まず故障のあるものは無いと考えて良い。

イベント/サービスデー

 eイヤホンでは、5の付く日(5、15、25)は「中古の日」として、中古品全品5%OFFサービスを行っている。高価なものをゲットする時には、この日を狙っていくのも手だ。また、毎月第三日曜日には中古の「掘り出し物市」が開催される。スタッフ選出のかなり思い切った値段のものが出るので、足を運んでみると良い。これは広報の一環としてやっているイベントなので、採算度外視で高価な商品が大幅値引きされる事もある。中古を狙っている方にはお勧めのイベントだ。

買い取りサービスについて

 買い取りには、きちんとした査定が行われる。eイヤホンの査定は的確で、しかも、よそよりも高めに買い取ってくれる可能性が高い。積極的に利用してみよう。

査定に関する注意

 査定する中で、引き取れないものは以下のものだ。
1. メンテナンスを施しても実使用に耐えないほどの破損、汚れのもの
2. 改造品
3. 偽物
4. 正規代理店発行の保証書が無いもの(一部メーカーが対象)

……というのが基本だ。保証書があっても、アマゾンなどで買って購入店記載が無いものなども対象外となる。きちんと店で買った正規品である事を証明できれば基本的に買い取りはOKだ。もちろん、eイヤホンで買ったものについては、そのレシートなどがあればすぐに査定を受ける事ができるので安心だ。

遠方買い取りサービス

 直接、店に商品を持ち込めない遠方の人のために、宅配による買い取りサービスも実施している。あらかじめメールか電話で買い取りの相談をした後、緩衝剤入りの段ボールにしっかりと梱包して送る事で、買い取りをしてもらう事ができる。また、eイヤホンで中古のヘッドホンなどを買った場合、その箱自体が買い取り用のキットになっている。そこに買い取って欲しいヘッドホンを詰めて送り返す事で買い取りをスムーズに行う事ができるのだ。これはぜひ利用したい。

  • 買い取りカウンターで持ち込まれた製品を厳しく査定する買い取り専門スタッフの仙洞田さん。また、中古のヘッドホンなどを買った場合、その箱自体が買い取り用のキットになっているというシステムも非常に実用的。

修理サービスについて

 愛用のヘッドホン/イヤホンが鳴らなくなった、調子が悪い、保証も切れているし……もう買い替え時か? いやいや、お待ちください。ヘッドホンの調子が悪くなったら、まず、eイヤホンの店舗に持ち込んで、修理担当に診てもらおう。

  • 修理担当スタッフの来田さんと、SONY MDR-CD900STのドライバー交換の作業風景。店舗内で修理作業が行えるのはeイヤホンの大きな特徴であり、ユーザーにとってのメリットも多大だ。

ヘッドホン/イヤホンの故障の80%が、プラグ周りの断線

 プラグの根元を持たず、横着してコードを引っ張って抜いたりしていませんか? ヘッドホンで一番脆弱な部分は、実はこのプラグ周りのコード。ヘッドホン本体が全く壊れていないのに、プラグの根元が断線したからって買い替えるのはあまりにももったいない。今はコードを交換できるタイプも増えてきているが、直付けタイプはまだまだ多い。eイヤホンでは店舗での「自社修理」も行っている。コード類の断線ぐらいならその場で直してもらえるので、大助かりだ。

修理時間は最短20分以下も可能な速攻対応

 修理担当の待ちが無い事が条件だが、プラグ周りの断線トラブル程度であればあっという間に修理を完了してくれる。昼休みの会社員が修理依頼に来て、その休み中に回収していく事もざらだという。断線なら一件2000円程度からなので、買い替えるより遥かに安い。何よりも、愛着あるヘッドホンをまだまだ使えるという喜びがある。本体さえヘタらなければ、半永久的にマイ・ヘッドホンを生き延びさせることも可能なこのサービスは実に有益と言えよう。

  • SONY MDR-CD900STを、ケーブルが脱着できるよう端子を増設するカスタマイズを施した個体。こうした改造も内容によっては対応してくれる。

本体修理のためのパーツ・ストックも豊富

 メーカーとも太いコネクションを持つeイヤホンは、本体修理に欠かせないパーツ類も各店舗内に豊富にストックしている。定番(例えばSONY MDR-CD900STなど)のものや人気の製品は、わざわざメーカーに修理に出さなくとも、店内で対応できる場合が多いのもこれらのパーツ・ストックの恩恵である。実際に修理担当と意見を交わしながら、適切な修理を依頼する事ができるのも、大きなアドバンテージだ。

もちろん、メーカー修理も受け付ける

 数々の新品の販売実績でメーカー側に絶対の信用があるeイヤホンを経由することで、より安心してメーカー修理を受ける事ができる。修理された製品の店舗チェックも万全だ。

レンタルについて

 eイヤホンでは買い取りを前提としたヘッドホン/イヤホンのレンタル・サービスを実施している(新品のみ対象)。これもお客様からの声で実現したサービスだ。

遠方のお客様にも試聴のチャンスを

 送料無料で商品を先方に送り、一週間お貸しした後に返却、もしくはそのまま購入してもらうというシステム。いったん商品が使用されれば新品も中古になってしまうので、店側には非常にリスクの高い仕組みだが、これにより、遠方のユーザーでも気がねなく実際の商品を試聴してから購入する事ができるようになった。メーカー・サイドの強力なサポート、そして、eイヤホンのお客様の声に応えたいという思いが実を結んだ画期的サービスだ。

制限もあるが、メリットは大きい

 店側が同時にレンタルに出せる数には制限がある事を覚えておこう。新品とはいえ、店のレンタル用ストックも決して多くないので、規定の数に達した段階でお断りする場合もある。当然、原則、一回につき一つまでしかレンタルはできない。さらに、元々レンタル不可の機種もあるので、その確認は電話かメールで事前に必ず行うようにしよう。

 

取材を終えて

 色々と新しい発見があった今回の取材で、一番印象に残ったのは「店舗スタッフの和やかさ」だ。仕事はものすごくテキパキとしているのに、常に自然体なのだ。明るく元気、そしてとても親身で頼りになりそうなプラスの雰囲気がどこからでも伝わってくる。それは、eイヤホンというショップの誠実な商売と、本当に良い物を売っているという自負に直結しているのだと感じた。友達に会いにいくような感覚でふと立ち寄りたくなる、そんなお店だった。

eイヤホンのホームページにアクセスしよう!

 お楽しみが盛りだくさんのeイヤホンのWEBサイト。ワイルドなアフロ・ヘアーがトレードマークなのが代表の大井氏。彼のファンキーなルックスを見て、その他の個性的な社員や店舗従業員の“キャラの立ちっぷり”も想像ができるはずだ。そんな彼らによる、各製品ごとに書かれた実際のモニター・コメントが読めるのはこのホームページだけだ。感想は、テクニカルだったり直感的だったりと、モニターした人それぞれの個性が発揮されていて、実に読み応えがある。自分に似た感覚を持つ店員さんが押すヘッドホンを探してみるのも良いだろう。目的、タイプ、機能……あらゆるニーズからアクセスできるその強力な検索機能もあわせ、ヘッドホンの情報が全てそろうと言っても決して言い過ぎではないだろう。オススメは、ホームページのどこかにある「イーイヤホンの唄」だ。超イイ曲だから、探してみよう!(笑)
http://www.e-earphone.jp/

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