楽器探しのアシスト・メディア デジマート・マガジン

  • 連載
  • 週刊ギブソン Weekly Gibson〜第8回

山崎まさよしも登場! Gibson Brands Showroom TOKYOプレス発表会レポート

  • 文:井戸沼尚也
  • 撮影・編集:デジマート・マガジン

Gibson Brandsがグループ会社のティアック、オンキヨーと合同で、一般開放型ショールーム「Gibson Brands Showroom TOKYO」をオープンしました。ギブソンのギターを「弾いて」、ティアックの録音技術で「録って」、オンキヨーのオーディオで「聴く」という、他にはないプレミアムな「音と音楽」を体験できる空間です。そのプレス向け発表会にはスペシャル・ゲストの山崎まさよしが愛用のギブソンL-1で生演奏を披露し、それを録音、再生するデモンストレーションが行われました。今回はその様子も含めて、「Gibson Brands Showroom TOKYO」を紹介しましょう。

このエントリーをはてなブックマークに追加

世界で唯一の一般開放型ショールーム

 去る7月1日(火)、Gibson Brandsは世界初となる一般開放型のショールーム「Gibson Brands Showroom TOKYO」を東京八重洲にオープンしました。世界的な楽器メーカーであるギブソン、レコーディング機器のブランドTASCAMで知られるティアック、オーディオ・ビジュアル機器のメーカー、オンキヨーの3社のコラボレーションによる、「弾いて」「録って」「聴く」、高品質な音と音楽に溢れた空間です。

 ショールームのエントランスでは、ギブソンを代表するギター、レス・ポールの巨大なオブジェが来場者を出迎えます。ペグやトグル・スイッチ等の細かい部分もかなり精巧に作られていて圧倒的な存在感を誇っています。

 1階は、『Premium Music Lounge』。オンキヨーのホームシアターやヘッドフォンを視聴できるエリア。オンキヨー・グループが運営する配信サイト「e-onkyo music」で配信を行っているハイレゾ音源をBGMに、コーヒーを飲んでくつろげるスペースを用意。本格的ギター・ゲームとして評判の『ロックスミス2014』体験コーナーもあり、家族で来場しても楽しめそうです。

 そして、必ず訪れたいのが2階の『Premium Sound Lab』。ギブソン・カスタム、同USA、同アコースティック、エピフォンなど約70本のギターが並ぶ圧巻のギター・ウォールから好きなギターを選び、TASCAMギタートレーナー「GB10」とオンキヨー・ヘッドフォンの組み合わせで試奏できる、まさに夢の空間となっています。Sound Room内ではアンプにつなげた試奏も可能で、他にもステレオ・マスター・レコーダー「TASCAM DA-3000」を使った本格的ハイレゾ録音、DAWソフトSonarを使った音楽制作、7.1chのKRKモニター・スピーカーによる究極のサラウンド体験など、まさに「Play. Record. Listen.」を体感できるフロアです。

 さらに、本物のエレキ・ギターを接続して楽しめるJOYSOUNDのカラオケ機器f1が設置されていたり、最新のDJ機器が揃ったDJブースがあったりと、音楽好きにはたまらない環境! イベントやライブ、特別展示スペースとしても活用できるEVENT/EXHIBITION SPACEでは、今後ギブソンならではのスペシャルな催しも期待できそうです。

ショールーム入口

ショールーム1F

ショールーム2F

山崎まさよしスペシャル・デモ

 プレ・オープン/プレス向け発表会は、クリス・ペプラーのMCでスタート。まず3社のコラボを表現したイメージ・ビデオ「Play. Record. Listen.」が上映され、3社の代表によるビデオ&メッセージと挨拶に続き、奥田民生、斉藤和義、松本孝弘という日本を代表するギブソン・アーティスト各氏からのお祝いのビデオ・メッセージが紹介されました。続いて当日のスペシャル・ゲスト、山崎まさよしが登場。まずはクリス・ペプラーとのトーク・セッションでギブソンとの出会いや魅力について語ります。

山崎まさよしインタビュー

 カントリー・ブルースを知り尽くした氏のリラックスした演奏。それをそのまま録音し、本人と聴くという、まさに「Play. Record. Listen.」を体感するのがこのデモの主旨。ギターの音を5本のマイクで拾ってティアックのステレオ・マスター・レコーダー「TASCAM DA-3000」でハイレゾ録音し、それをオンキヨーのオーディオ・システム「Reference Hi-Fi」シリーズのプリアンプ「P-3000(R)」とパワーアンプ「M-5000R(S)」、そして世界初のギター・アコースティック・スピーカー「D-TK10」(アコースティック・ギターのボディと同様の素材と技術で筐体が製作された"胴鳴り"するスピーカー)で再生しました。それでは、いよいよ愛器Gibson L-1(戦前製)による生演奏がスタート! 

カントリー・ブルース・スタイル デモ演奏1

 オープンGにチューニングされた愛器の音を確かめるように緩やかなアルペジオから入り、ゆったりとしたスライドを決めたあと、ミディアム・テンポのブルースを披露してくれました。そしてさらに1曲、「アップテンポのブルースを」と。

カントリー・ブルース・スタイル デモ演奏2

 いかがでしょうか、皆さん。スピーカーから放たれたのは、生演奏と遜色ない、スーパー・リアルなサウンド! スライド・バーが弦を擦る時の少しかさかさとした質感まで完璧に再現され、演奏した本人が愛器を指して「これよりいい音」と苦笑するほどです。

 確かに、完全に生での演奏は、詰めかけた取材陣によって音が吸われてしまった部分もありますが、録音して大きな音で再生することで、失われた高域や、弦を擦る微妙なニュアンスまでしっかりと聴きとることが出来ました。ビンテージ・ギターのサウンドを、最新の技術でそのまま再生するとこうなるという見本のようなサウンドで、ギブソン・ギターの持つ深い音色と、ハイレゾ録音〜再生の凄さを感じさせられるデモでした。

 ここで録音したサウンドは、2014年7月31日まで期間限定で、「Gibson Brands Showroom TOKYO」で視聴することができます。週刊ギブソンの動画のサウンドは残念ながらハイレゾではありませんから、機会があればぜひ現地に赴いて、そのサウンドを確かめてみてください。(敬称略)



※週刊ギブソン〜Weekly Gibsonは毎週金曜日に更新します。次回は7月11日を予定。

このエントリーをはてなブックマークに追加

製品レビューREVIEW

製品ニュースPROUCTS