バレー・アーツのリペアマンとして活躍していたスティーヴン・フライエットは、1989年にVHTを設立。「ウルトラ・リード」や「2502」「2902」などの名機を生み出し、2009年にはフライエットに社名を変更。一貫してチューブ・アンプにこだわり続け、現在も世界中で高い評価を得ているアンプ・ビルダーだ。今回新たに登場したのはそんな彼の手に成る、ギター用プリアンプやアンプ・シミュレーターに加え、iPhoneをはじめとするデジタル機器にも対応する50W出力のフルチューブ・パワーアンプ。

　パワーアンプ・モードに加え、注目の機能として、真空管をドライブさせたチューブ・アンプならではの音色を保ったまま、音量だけを自在にコントロールするリアクティブロード・モードを備えている。これにより、迫力あるハイ・パワーなドライブ・サウンドを小音量で出力できるだけでなく、小出力アンプの音量をステージ・レベルまで引き上げることも可能にしている。また、パワーアンプ・セクションの前段にはエフェクト・ループを装備（ライン／ギターのレベル切替も可能）。サウンドメイクの可能性も広げてくれる。本機の登場によって、世界最高峰レベルのこだわりのチューブ・パワー・サウンドが、より身近になったと言えるだろう。