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- 2024/03/22
Gibson USA / Les Paul Deluxe 2015
今週はギブソンUSAレス・ポール・デラックス2015をご紹介します。ミニ・ハムバッカーを搭載し、ブライトなトーンが魅力的なこのギター、前回のレス・ポール・スタンダード2015と同様にオート・チューニング・システムG FORCEを搭載しています。さらにコイルタップやブースト機能も付いて幅広いサウンドを楽しめる、魅力的な1本です。
レス・ポール・デラックスがリリースされたのは、1969年。それから1970年代半ばまでレス・ポール人気を支えたのが、このデラックスでした。当時はハムバッカーを搭載したレス・ポールはカスタムのみで、スタンダードにはP-90が搭載されていました。その時代、すでに海外では評価が高くなっていたオリジナルのバーストに少しでも近い仕様のレス・ポールを手に入れようとすると、自然とこのデラックスが候補になったのです。それから時代が移り変わる中で、レス・ポール・デラックスが持つ個性=ミニ・ハムバッカーが持つブライトなサウンドが、評価されるようになりました。決してスタンダードの代わりではない、デラックスのみが持つサウンドは近年改めて評価が高まっています。
今回、2015年モデルとして登場したデラックスは、70年代からの伝統であるミニ・ハムバッカーを搭載しつつ、最新機種としての機能が満載されています。
このように生まれ変わった最新のレス・ポール・デラックス、その魅力を動画でチェックしていきましょう。
使用アンプ:マーシャルJVM205H(ヘッド)+1960A(キャビネット)
使用シールド:ギブソン18' Purple Gibson Instrument Cable
レス・ポール・デラックス2015の持ち味は、なんといってもミニ・ハムバッカーが生み出すブライトなサウンドです。クリーン・トーンでのカッティングやアルペジオは、通常のハムバッカーほど太過ぎず、シングルコイルほど細過ぎない、絶妙な心地よさがあります。このニュアンスはちょっと他のギターでは代わりがきかないと感じました。さらにコイルタップも可能ですので、レス・ポールのシルエットからはイメージ出来ないほどシャリッとした音も作ることができます。今回のデラックス2015のサウンド面のもう一つの特徴が、最大で15dBブーストできるミニ・スイッチ。これは、使えます! 動画の2:50前後でオンにしているのですが、倍音が豊かに出て、サステインも増しているのがわかるでしょうか。音質そのものを劇的に変えるわけではないのですが、明らかに音にパンチが出ます。ブーストさせても抜けの良さが変わらない点も良いですね。ここぞという時にオンにしたいスイッチです。
話題のオート・チューニング・システムG FORCEは、すべての開放弦を一度に鳴らしてチューニングすることも、一般的なチューニング方法のように1本ずつ弦を鳴らしてチューニングしていくこともできます。ペグが自動で回ってすべての弦を一度にチューニングしていく様を見るのも楽しいのですが、各弦をチューニングしていく方法を選ぶと、長年の習慣からか、なんとなく安心感があります。これは、好きな方法を選べばよいでしょう。プレイアビリティの面では、レス・ポール・スタンダード2015と同様の幅の広いネックが印象的です。1弦や6弦を押さえた時に、激しく弾いても大きなビブラートをかけても弦落ちしない十分なスペースがあるように感じました。また、加工精度が高いフレットのおかげで(フレット自体は低めです)、弦高もかなり低く設定できます。従来のレス・ポールの弾き心地とはだいぶ違いますが、とても弾きやすいギターだと思います。
レス・ポールではあまり見ないぺルハム・ブルーのフィニッシュも、ステージ映えしそうです。他は、デラックスではお馴染みのゴールドトップ、チェリー・サンバースト、そしてワインレッドというラインナップ。好きなカラーを選んで、ぜひステージで弾きまくってください!
※次回の週刊ギブソン〜Weekly Gibsonは1月30日(金)を予定。
価格:¥312,000 (税別)