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- 2024/03/22
LINE 6 / AMPLIFi TT
Bluetoothデバイスとの連携であらゆるトーンを作り出せる新世代マルチ・エフェクター/アンプ、AMPLIFiシリーズ。セレッション・スピーカーを含む5wayスピーカーが搭載されたコンボ・アンプ・タイプの「AMPLIFi 150/75」と、足元での操作感を向上させ、よりエフェクト・ライクに使用できるフロアボード・タイプの「FX100」がラインナップされていました。
今回登場したのは、ミニ・ラックサイズで筐体をコンパクトにまとめたテーブルトップ・タイプの「AMPLIFi TT」です。一番のポイントであるiOS/Androidを使用する操作方法も今までのAMPLIFiシリーズと共通していますが、前2機種との大きな違いは、パソコンとUSB接続することでオーディオ・インターフェイスとして動作し、DAWソフトで即レコーディングできる“USBレコーディング機能”を搭載したことです。
AMPLIFiのサウンド・システムに採用されているのは、PODシリーズのDAW用デスクトップ・プラグイン、POD Farm 2.5 Platinum相当のものが採用されており、70種以上のギター・アンプ、100種以上のエフェクト、20種以上のスピーカー・キャビネット、4種類のマイク、最大同時8エフェクトが可能となっています。また、非常に実践的な100種類以上のファクトリー・プリセットが内蔵されているので、箱から取り出した瞬間からすぐに多彩なトーンで演奏できるのも大きなポイントです。
筐体正面についているTONEボタンでA〜Dの4つのプリセットを呼び出すことができ、工場出荷状態ではAから順番にドライなドライブ・トーン、リバーブとディレイが効いたリード・トーン、カッティングなどに最適なクリーン・トーン、ロック系アルペジオにマッチするウェットなクリーン・トーンがセットされています。これらのトーンは前面のツマミで歪み量やEQを調整することができ、後述するAMPLIFi Remoteを利用することで更に細かな調整も可能になっています。また、自分自身で作成したトーンにも置き換えることができます。App Store(iOS)やGoogle Play(Android)で無料配布されている「AMPLIFi Remote」というアプリを、お使いのスマートフォンやタブレットなどのBluetoothデバイスにダウンロード/インストールすることで、音色の細かな調整やエフェクトの並び替え、Bluetoothオーディオ、SNS連携といった、AMPLIFiの真骨頂を発揮することができるので、APMLIFiを購入と同時にすぐに設定するようにしましょう。
AMPLIFi Remoteを使用することで具体的には以下の操作が可能になります。
・AMPLIFi TT本体とスマートフォン/タブレットはBluetoothで無線接続されます。
・スマートフォン/タブレット内に保存している音楽ライブラリーをBluetoothで再生できます。
・プレゼンスの調整や、アンプヘッド、キャビネット、マイク、エフェクターの追加/削除/並び替えなど、筐体ツマミではできない音色調整が可能になります。
・トーンマッチング・システムにより、音楽ライブラリーの楽曲とジャム・セッションを行う際に、自動的に最適な音色をトーン・クラウドから呼び出します。
・音楽ライブラリー再生機能に、テンポ・チェンジャーが利用できます(半分の速度に落とすことができます)。
・SNSでカスタム・トーンを共有することができます。
USBオーディオが機能強化されたことで、単なるオーディオ・インターフェースではなく、クラウドに蓄積されている何万という膨大なサウンド・パッチを入れれば、ほぼ無限のトーンを即座に使用できるサウンド・ライブラリーを兼ね備えた非常に強力な機器となりました。
また、アウトプットも充実しているので、レコーディング機器としてだけではなく、FBVペダルを組み合わせてギター・アンプに接続することでライブ用マルチ・エフェクターとして動作させることも可能です。AMPLIFi Remoteを併用すれば、キャビネット・キャンセルも可能なので、アンプの特性を変えることなく自然なシミュレーター成分とエフェクト・サウンドを出力させることも可能です。本体重量も非常に軽く持ち歩きも容易なので、自宅でしっかり作り込んだ音やレコーディング時に使用した音色を、手軽に持ち運びどこでも再現できるのは大きな魅力でしょう。
価格:オープン
ぎんじねこ
YouTube動画再生回数520万回、チャンネル登録者数8000名以上のモンスター・チャンネルを運営し、オリジナル曲のセルフ・プロモーションや、メーカーの製品レビュー、モニター動画などの配信活動を数多く手がける。2009年、Gibson社のオフィシャル・バンド・コンテストにて、ギターソロで2位入賞。日本を代表するトップミュージシャンである、西川進氏や松田"FIRE"卓己氏とも共演。また、音楽誌の特集ページやCDレビュー等への寄稿など幅広く活動中。さらに、15年の講師活動を経て、現在は“ヤマノミュージックスクール”のギター科インストラクターとして、後進の指導育成も努めている。