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  • iPhone等のデジタル機器にも対応するFRYETTEの新世代パワー・アンプ

FRYETTE / PS-1 POWER STATION

FRYETTE / PS-1 POWER STATION

  • 試奏・文・動画撮影:ぎんじねこ
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 パワー・アンプの代名詞といっても過言ではないVHTが社名をFRYETTEに変更し、満を持してリリースしたのが「PS-1 POWER STATION」です。無骨な筐体からは想像できないほど多くの機能が詰め込まれています

・ギター・プリアンプだけではなく、iPhoneをはじめとするデジタル機器に対応
・リアクティブロード&パワー・アンプ・モード(小音量アンプをステージ・レベルの大音量へ引き上げ)
・LINE/GUITARのレベル切り替えが可能なエフェクト・ループを搭載

 VHT時代のトーンをそのまま受け継いでおり、サウンド・システムに名機VHTのニュアンスを付加したい場合はもちろん、小さなトランジスタ・アンプに通すことで、チューブ・トーンを付加し大音量にシフトさせることができます。またその逆も可能で、これまでのアッテネーターにありがちであった“音量は下がるけど音質が変わってしまう”という問題が完全に解消され、「大音量時のトーン」にFRYETTEのトーン・キャラクターを付加することができます。

 実際のアンプだけではなく、アンプ・シミュレーターを接続することも可能です。最近のアンプ・シミュレーターは非常に高いレベルでチューブ・トーンを再現することが可能になりましたが、それでもやはり実際にチューブが搭載されたアナログ・アンプに細かなニュアンスの軍配が上がります。6L6を2本搭載したPOWER STATIONを通すことで、アンプ・シミュレーターの振り幅が広いトーン調整レンジに加えて、本物のチューブ・トーンを付加することができます。

 また、昨今ではBias等の優秀なアンプ・シミュレーター・アプリが多数リリースされており、これらのモバイル・アンプ・シミュレーターをPOWER STATIONに接続することが可能です。iPhoneやiPadなどにアンプ・シミュレーターをインストールしておき、ライブなどにはPOWER STATIONだけ持ち込めば非常にコンパクト且つ、ガッツ溢れるチューブ・トーンを簡単に構築することができます。筐体全面には3種類のツマミに加え、3ポジションのスイッチがふたつ付いており、組み合わせによりさらなる音色の追い込みと微調整が可能になっています。

 自宅レコーディングのギター音質改善はもちろん、ライブ用の一段上のサウンド・システムとして、いずれのシーンでも必須となる使い勝手が非常によいパワー・アンプです。

FRYETTE / PS-1 POWER STATION

FRYETTE / PS-1 POWER STATION(Rear Panel)

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製品情報

FRYETTE / PS-1 POWER STATION

価格:¥65,000 (税別)

【スペック】
■消費電力:180W ■パワー・アンプ出力:50W RMS@5%THD, 1kHz sine into 8Ω ■真空管:12AX7×1、6L6×2 ■最大入力:200W(4Ω)/150W(8Ω)/200W(16Ω)■コントロール:ボリューム、プレゼンス、デプス、Hi EQ・スイッチ(エッジ/ブライト/フラット)、Low EQ・スイッチ(ディープ/ウォーム/フラット)、スタンバイ・スイッチ ■入出力端子:ライン・イン/ライン・アウト、エフェクト・センド/リターン、エフェクト・レベル・スイッチ(Hi/Lo)アンプ・イン(4Ω/8Ω/16Ω切り替えスイッチ)、スピーカー・アウト×2(4Ω/8Ω/16Ω切り替えスイッチ)、グラウンド・リフト・スイッチ ■外形寸法:357(W)× 252(D)× 80(H)mm ■重量:6.8kg
【問い合わせ】
オカダインターナショナル http://www.okada-web.com
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プロフィール

ぎんじねこ
YouTube動画再生回数520万回、チャンネル登録者数8000名以上のモンスター・チャンネルを運営し、オリジナル曲のセルフ・プロモーションや、メーカーの製品レビュー、モニター動画などの配信活動を数多く手がける。2009年、Gibson社のオフィシャル・バンド・コンテストにて、ギターソロで2位入賞。日本を代表するトップミュージシャンである、西川進氏や松田"FIRE"卓己氏とも共演。また、音楽誌の特集ページやCDレビュー等への寄稿など幅広く活動中。さらに、15年の講師活動を経て、現在は“ヤマノミュージックスクール”のギター科インストラクターとして、後進の指導育成も努めている。

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