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5万円以下の“使える”中古&ビンテージ・スネア

中古&ビンテージ・スネア/5万円以下

  • 文:村田 誠二

お買い得な中古&ビンテージ楽器をデジマートで探しまくるこの特集。シンセ、ギター、ベース、ギター・アンプに続いて、初めて“ドラム”にフォーカスします。さまざまなパーツを組み合わせて1つの楽器として成り立っているドラム・セットですが、今回はドラム・セットの“要”、スネア・ドラム編です。このページを見ている方はすでに何らかのお心当たりがあるとは思いますが、ここではメーカー別に歴史を振り返って、その傾向やキーとなるスネアについて、ごく簡単におさらいしておきましょう。「廃盤/貴重スペックな名器」や「所有のメイン・スネアとはキャラクターが違うもう1台、またはサイド・スネア」、「やっぱりビンテージ!」、そして「とにかく予算! 最初の1台」といった、皆さんの幅広い要望にお応えするスネア・ドラムがたくさんラインナップされています。

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※“ビンテージ”については、特定の定義に則ったものではなく、楽器店が“ビンテージ”と判断しているものを掲載しております。ご了承ください。

 それではデジマート流・5万円以下で買う! “使える”中古&ビンテージ・スネア探し、スタートです! まずは「ドラム/パーカッション」の中から「スネア」を選んで、「中古」「ビンテージ」「売却済みを除く」「デジマート決済」の各ボックスにチェックを入れ、「価格上限」を5万円に設定したら、「この条件で検索する」をクリック! 早速明日の相棒探しをはじめましょう!
(もっと細かい条件を指定したい人は「詳細条件を指定する」から仕様を特定していってください)

5万円以下の中古&ビンテージ・スネアを探す

【国内メーカー編】

Pearl

 ロックでヘヴィ・デューティなイメージが強いパールですが、もうすぐ創業70年を迎える老舗メーカーですから、ジャズ〜メタル、ハードコアまで、その時代の音楽の流行りに合った仕様で、さまざまなスネア・ドラムが開発されていたのはご存知のとおり。ファイバー・シェル(プレジデント・シリーズ)やファイバーグラス・シェル(プレジデント・エクスポート)を60年代からラインナップしており、現在主流のオール・メイプル・シェルを初めて採用したのもパールです。そんな個性的なラインナップの中でも、パール独自の機構を持つ“フリー・フローティング”スネアは、1983年に登場して大人気となり、シェルに一切パーツを取り付けない仕様は、現在も受け継がれています。また80年代と言えば、ヘヴィ・デューティな分厚く深いシェルの“Zシリーズ”が大流行しましたし、単板メイプル+レインフォースメントの“カスタム・クラシック”も名器の呼び声の高いスネアでした。もちろんメタル・スネアの名器もたくさん輩出しており、特に、実にスネアらしいオープンなサウンドのセンシトーン・スティールをはじめ、一連のセンシトーンの名を持つシリーズは、コストパフォーマンスも相まって手に入れやすい名器という印象です。さらに、アーティスト・シグネチャー・モデルにも、個性的なメタル・シェルの名器が隠れていますよ。

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Pearlスネア(※画像はタイプの一例です。在庫を保証するものではありません。)

YAMAHA

 言わずと知れた世界有数の総合楽器メーカーですね。打楽器の製造は、他のメーカーと同じようにエレキ・ブームが巻き起こった60年代からで、世界的な人気を博したバーチ・シェルのYD-9000シリーズを始め、“システム・ドラム”の思想を体現したユーザー・フレンドリーなハードウェアを含めて実に豊富なラインナップを誇っています。海外ではスティーヴ・ガッド、日本では神保彰という二大巨頭のプレイ・スタイル&サウンドが、現在でもそのブランド・イメージを牽引している感があると思いますが、近年は特に若手を中心に、ハードコア・ロックからゴスペル・チョッパー系、ネクスト・バップ系の愛用者を、取材などでも非常によく見かけます。スネアにもあらゆるモデルが存在しますが、中でも筆者が注目したいのはアーティスト・シグネチャー・モデルの完成度の高さと個性です。先のスティーヴ・ガッドのモデル(複数あります)を始め、マヌ・カチェやエルヴィン・ジョーンズ、ロイ・ヘインズにデイヴ・ウェックル、デイヴィッド・ガリバルディ、エンドゥグ・チャンクラー、アンドレ・チェカレリなどなど、実際に『ドラム・マガジン』誌のレビューでも好評価を得たものばかり。近年、ヤマハがラインナップの総入れ替えをしたことで、かなりのモデルが廃番になっていますので、目当てのスネアが見つかったらすぐにチェックしてみてください。あと、ここだけの話、ヤマハ独自の“切削リム”だけを目当てにスネアやタムを買う方もいるようですよ。

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YAMAHAスネア(※画像はタイプの一例です。在庫を保証するものではありません。)

TAMA

 2014年に創業40周年を迎えたTAMA。70年代から“Star”ブランドのドラムで人気を博し、海外ではスチュワート・コープランドがSwingstarを、エルヴィン・ジョーンズやビリー・コブハムがオール・バーチ・シェルのSuperstarを、サイモン・フィリップスがArtstarを愛用し、彼らの熱く濃密なプレイと共にTAMAの存在感はどんどん大きくなっていきました。その後も国内外を問わず非常に多くのドラマーがメイプル薄胴のStarclassicを、そして現在はピーター・アースキンが最新の“Star Drums”を愛用しており、ドラム、ハードウェア共に、近年ラインナップの幅が格段に広がっています。そのブランド・コンセプトが“挑戦”と“革新”というとおり、TAMAは他のメーカーにはない独自の素材や機構、こだわりを存分に投入しているところが魅力です。スネアを見ても、80年代に登場したベルブラスやローズウッド・シェル、コルディア材の化粧板、さらに打面側からボトム・ヘッドのチューニングが可能な“ONE WAY”ラグを装着したメイプル単板、打面側が11ラグでボトム側が10テンションという“11Lug Snare”、さらに深さ3.5"のピッコロなど、斬新なスペックが次々と登場しました。また、アーティスト・シグネチャー・モデルも、ビル・ブラッフォードやケニー・アロノフ、スチュワート・コープランド、ラーズ・ウルリッヒ、マイク・ポートノイなど、スタンダードから超個性派までラインナップが豊富です。

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TAMAスネア(※画像はタイプの一例です。在庫を保証するものではありません。)

canopus

 こだわりのドラム専門ショップとしてスタートしたカノウプス。当初はDWの輸入代理店でもあり、同社ペダルに取り付ける“ターボ・ベアリング”を開発、さらにレザー・プラスティック・パッドやボルトタイト、スティック・ケース(ガッドも使っていた!)などの独自革製品をはじめ、RIMSやソタのスネアなど日本では珍しい製品の輸入、さらにビンテージ楽器の販売、メンテナンス/リペアも手がけており、東京・下高井戸のショップは当時からこだわりのドラマーで賑わっていました。自社製ドラムのスタートは、なんと欅(けやき)の切り株をくり貫いたシェル=“ゼルコバ”で、その開発により、材質/シェル構造それぞれに最適のエッジ角があることを発見、それがその後のドラム開発コンセプトの源となっているようです。実際、同社ドラムの“鳴り”には、当時筆者も驚いた記憶があり、90年代後半から、海外も含めて愛用するアーティストが爆発的に増えていきました。スネアでは、The Steel、The Maple、The Brassをはじめとした“スネアのスタンダード”と呼べるものから、ゼルコバはもちろん、単板の1plyや薄いシェルへ回帰したNeo-Vintageなどなど、カノウプスならではのこだわりを投入した幅広いラインナップとなっています。さらに同社が実験的にトライして完成させた30台限定のシリーズ“Limited 30”にも非常に興味深いスネアが多数あります。同社が設立した新ブランド“Ellis Island”から登場した普及価格帯の“刃-YAIBA”も、ぜひチェックしてみてください。

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canopusスネア(※画像はタイプの一例です。在庫を保証するものではありません。)

【海外メーカー編】

DW

 1970年代初頭、その名のとおりドラムのワークショップから始まった比較的新興のメーカーですが、Camcoのドラム/ハードウェアの製造機械を手に入れ、1980年にはチェーン&スプロケットによるドライブ・システムのペダルを開発、ユニバーサル・ジョイントでのツイン・ペダルやハイハット・スタンドなどと共に、その堅牢、静粛、スムースさ、扱いやすさがドラマーの心を捉え、まずはハードウェアで新たな時代を先導することになります。並行して、ドラム・チューナーとして飛び回っていた創業者の1人がドラムの開発に着手し、89年、トミー・リーが最初のオフィシャル・エンドーサーになったことで、ジム・ケルトナーやチャド・ワッカーマンをはじめ、その後もテリー・ボジオ、ニール・パートなど多くのドラマーが愛用し、トップ・メーカーに成長しました。その創業者の彼が、裸のシェルを手に持ち拳で叩いている姿を見たことがある人は、もうピンときたと思いますが、DWと言えば、シェルの“鳴り”と、個々の鳴り方に合ったシェルでセットを組む“ティンバー・マッチング”があまりにも有名ですね。スネアでは、“コレクターズ・シリーズ”が代名詞的存在。10プライ・メイプル+レインフォースメント・シェルのメイプルを筆頭に、バーチやチェリーウッド、メイプル+マホガニー、単板シェル、さらにメタル・シェルでは、スティール、ブラスはもちろん、ブロンズ、アルミ、コパー、ステンレスなど、実に豊富なラインナップを誇っています。そしてさらに、フィニッシュがかなり充実しているので、ルックス的にもあなたの要望に十分応えてくれるのではないでしょうか。

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DWスネア(※画像はタイプの一例です。在庫を保証するものではありません。)

Gretsch

 “That Great Gretsch Sound”──50年代から、シェル内側に貼られたペーパータグに記されたこの言葉が、何よりの自信を感じさせるグレッチ。当然、ドラム製造の歴史は長く、40年代後期〜50年代初期には“ブロードキャスター”の名称で、3プライ+ストレート・ブラス・フープにセパレイト・ラグという、グレッチ・スネアの基礎が完成しています。また20"の小さなバス・ドラムを開発したことから、ジャズ・コンボで愛用されるようになり、アート・ブレイキーやマックス・ローチをはじめとしたスター・ドラマー達が次々愛用したことで、“モダン・ジャズ=グレッチ”というイメージの由来にもなっていますね。この頃にはグレッチを代表するクローム・オーバー・ブラス(COB)シェルに42本スナッピーを標準装備した名器、#4160が登場したり、ウッド・スネアの代表品番#4157が、その後のグレッチ・サウンドの要となる独自形状のダイキャスト・フープを搭載して登場します。この50年代中期は、シェルが自社生産の3プライからジャスパー社製OEMの6プライ・メイプルに変更しており、ビンテージ愛好家の間では、どちらのシェルかで紛糾することもあるようです。もちろんその後は、他メーカー同様、製品ラインナップや会社の経営自体にもいろいろな変化があるわけですが、復刻版を含め、実に質の高い新製品も次々と輩出されている様子。しっかりとした芯がありながらもしなやかさを持つ“グレッチ・サウンド”“グレッチ・トーン”は、現在にも脈々と受け継がれているようです。

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Gretschスネア(※画像はタイプの一例です。在庫を保証するものではありません。)

Ludwig

  “ビンテージ・スネア”と言えばラディックを思い出す人も多いのではないでしょうか。それはスタンダードになり得た製品が数多く存在し、かつプロ/アマチュアを問わず広く普及していたことの証です。すでに1910年代には金属スネアを発売し、20年代には、現在のいわゆる“メタル・スネア”の基礎を完成させていたラディック。ヘヴィ・ブラス・シェルに美しい彫刻が入った“スネア・ドラムの代名詞”とも呼べる“ブラック・ビューティー”も、この時代のスネアです(名称自体は32年から)。そして現代のメタル・スネアの代名詞と言えば、皆さんご存知のスープラフォニック#400と#402でしょう。深胴の#402はジョン・ボーナムがあまりにも有名ですが、60〜70年代当時の有名ドラマーはほとんど全員が持っていたのではないかと思うほど、まさに一世を風靡したスネアです。そのスナッピー全面当たりモデル“スーパー・センシティヴ”や、アルミ・シェルの“アクロライト”も人気でした。一方、ウッドにも、リンゴ・スターが愛用したマホガニー系3プライ+レインフォースメントの“ジャズ・フェスティバル”や上位機種のスーパー・クラシック、6ラグのパイオニアを始め、サイズ(口径/深さ共に)やパーツ(ストレーナー・スイッチやラグ)、カラーリングなど、魅力的なモデルが多数存在し、それらすべてが、他のメーカーにはない、実にオープンで弾けるようなバイブレーションを持ち、ジャンルなどまったく不問でした。また、ジョン・ボーナムやカレン・カーペンターなどのイメージで、アクリル・シェルの“ビスタライト”についても、その知名度はラディックに軍配が上がるでしょう。もちろん時代の要請によるヘヴィ・デューティ化などさまざまな変化はありますが、現在でも同じ名称の後継モデルが多数存在し、そのサウンド・イメージが受け継がれていることは間違いありません。近年の新モデルでも、小口径の格安アウトフィット・セットが爆発的に売れるなど、魅力的な製品も多数あります。

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Ludwigスネア(※画像はタイプの一例です。在庫を保証するものではありません。)

Slingerland

 スリンガーランドと言えば、厚めの単板メイプル+レインフォースメント・シェルの名器“ラジオキング”に尽きます。1936年の発売ですが、それまでにない画期的なシェル構造と、ビッグで太くオープンなサウンドが、メタル・シェルと共にたちまち人気となり、一躍トップ・メーカーの1つに踊り出ました。その後も、40年代〜のビッグ・バンド・ジャズの大スター、ジーン・クルーパやバディ・リッチらと契約し、特にクルーパのシグネチャー・モデルでブラス・シェルの“サウンド・キング”と同社看板のラジオキング、さらに当時から充実していたスチューデント系普及モデル(スティール/アルミ/5プライ・ウッド)など、大変な勢いに乗っていた様子が、当時のカタログからも伺い知れます。50年代に登場した内巻きの、通称“スティック・セイバー・フープ(Rim-shot Counter Hoop)”は同社ならではのパーツで、それがサウンドにも大きく影響していると思います。70年代後半からはさらにラインナップが多様化し、12ラグの“Spitfire”や、8ラグのスティール・シェル、ラグが打面側の2本に対してボトムが1本の割合で装着された“Two-In-One”など、画期的な製品も登場。90年代には、一時期ラインナップから外れていたラジオキングも復活、同時にメイプル10プライのスタジオキングも登場しました。一時、90年代のラジオキングやスタジオキングが中古市場に数多く出回った時期もありましたが、近年は日本輸入代理店がなく同社製品が国内で流通していないため、中古市場でも取り扱いが少ないのかもしれません。

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Slingerlandスネア(※画像はタイプの一例です。在庫を保証するものではありません。)

中古&ビンテージ・スネアを購入する際の注意点

 デジマートを有意義に利用するために、少し注意点を。年代ものの中古やビンテージは、まず稼働部分をしっかり確認したいですね。ストレーナー・スイッチが演奏中に落ちたりするレベルではないか? スネアの取材をしていると、ビンテージをライブで使わ(え)ないという1番の理由はコレです。さらに落ちるまでもなく、動きに不自然さはないかもチェックしましょう。後々、交換することにもなりかねません。そして古いものほど、見えているようで見えていない部分もチェックしたいですね。フープを外した時に、エッジ部分の欠損はないか? テンション・ボルトは全部同じ長さで、見えない部分がサビたりしていないか? そして外したフープ自体やシェル自体が真円か? これらは改造歴にも関係しますので、併せて問い合わせてみると良いでしょう。特に、ビンテージをお探しの方で、ヘッド以外、すべてオリジナル・パーツをご所望の方は、ボルトやワッシャーに至るまで確認が必要です。このページをご覧の方には釈迦に説法ですが、特に見えない部位にはご注意を。

 初めての1台をお探しの方。サイズの小ささやそもそもの定価の安さ以外に起因する“安すぎるスネア”にはそれなりの理由があると考えたほうがいいと思います。また、有名な“製品名”で購入するのも1つの手ですが、古いスネアは、スナッピーが全面当たりのものが少なからずあります。現在主流ではないため、内面当たりのものとは操作性や取り扱い、交換可能性がかなり異なりますので、念のためご注意ください。あとはケースの有無や、あった場合もそのまま運搬に使えるのか(見た目も含めて)、確認してもいいかもしれませんね。

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