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- 2024/03/22
Gibson USA / Les Paul Less Plus P-90
Gibson USAからまた1本、魅力的なモデルが登場しました。P-90ピックアップを搭載し、噂のオート・チューニング・システムG-Forceなどの新機能を搭載した新感覚な薄胴モデル、Les Paul Less Plus P-90です。今週はこのギターのサウンドやプレイアビリティについて紹介します。
1952年、初代のレス・ポール・モデルがリリースされた時に搭載されていたピックアップはP-90でした。もともとレス・ポールはP-90を載せるギターとしてデザインされていたわけです。そう考えるとレス・ポールとP-90の相性が良いのは、当然ですね。P-90を搭載したレス・ポールの魅力は、なんと言ってもそのサウンドにあります。ハムバッカー搭載器と比べるとパワーこそ一歩譲りますが、クリーン時にはシングルコイルらしいチャキッとした立ち上がりを、少し歪ませるとプリプリした独特のアタック感を楽しむことができます。軽やかなバッキングにも最高ですし、粘っこいソロにもよく合います。また、独特なルックス、これも見逃せません。ゴールドのボディに白いピックアップが映えて、ハムバッカー搭載のレス・ポールとはまったく違う個性的な面構えになっています。
今回紹介するLes Paul Less Plus P-90は、魅力的なP-90搭載のレス・ポールに新たな機能を加えたモデルです。新たな機能とは、 本連載読者にはもうお馴染みのオート・チューニング・システムG-Forceを搭載していること。そして、ネック周りの見直しがなされ、ワイドな指板/背が少し低めで精度の高いフレット/0フレット・アジャスタブル・ナットの採用によってプレイアビリティが向上したこと。そして劇的に薄くなったボディにコンター加工が施され、フィット感の良さと取り回しが格段に楽になったことなどです。それでは本器のサウンドを、動画でチェックしてみましょう。
使用アンプ:マーシャルJVM205H(ヘッド)+1960A(キャビネット)
使用シールド:ギブソン18' Purple Gibson Instrument Cable
動画では、まずピックアップのセレクターをセンターにしてカッティングをしています。何気ない感じに聴こえるかもしれませんが、ハムバッカー搭載のギブソンよりはアタックのチャキチャキ感が強く、こうしたプレイでよく用いられるシングルコイル/ボルト・オン・タイプのギターほど線が細くないのが、本器の特長です。これはかなり魅力的な音だと思うのですが、ハムバッカーと一般的なシングルコイルの隙間を突いたような音ですので、わかりにくいという方がいたらヘッドフォンの着用をお薦めします! 同じようなサウンドは、1分50秒過ぎあたりからも出てきますので、こちらもぜひチェックしてみてください。この細過ぎないチャキチャキ感はクセになります。動画の後半のメジャー7thを弾いているあたりでは、ボリュームを絞った状態でコードを弾くとクリーン、そのまま手元のボリュームを上げると粘りのあるクランチになることがわかると思います。
プレイアビリティに関しては、やはりこの2015仕様のワイドなネックがポイント。慣れると非常に弾きやすく、弦落ちする心配もまったくないので、演奏に集中できます。このサウンド、そしてルックスから、まずオススメしたいのはギター/ボーカルの方。ステージで“キーを変えたい”という時にも、G-Forceがあれば安心です。それから、意外と愛用者が限られているので、人とは違うレス・ポールが欲しいという人にも良いと思います。ぜひLes Paul Less Plus P-90で、P-90搭載のレス・ポールの魅力を堪能してください。
※次回の週刊ギブソン〜Weekly Gibsonは4月3日(金)を予定。
価格:¥296,000 (税別)