プロビデンスが長年追求し続けてきた“戦闘力”をテーマに掲げ、他の追随を許さないプレイアビリティを実現したニュー・ベースaRB-108R5が発売された。木材の選定から組み立てまで、ベース作りの基本に立ち返ったという本器には、ベース・プレイヤーを唸らせる画期的機能の数々が凝縮されている。

　まずは電装系。スイッチでアクティブ／パッシブを瞬時に切り替えることが可能で、さらにピックアップのポールピースにシールド処理を施すことでノイズを軽減。3バンド・イコライザーでは、トレブル、ミドル、ベースをブースト／カット。ミドルは3ポジション・スイッチで周波数帯を選択することができるため、迷うことなくスムーズな音作りが可能だ。キャビティ内の電装系を見つめ直し、徹底的に改善することで、ノイズに強く抜群の操作性を手に入れている。

　プリアンプには、プロビデンスのプリアンプ「デュアル・ベース・ステーションDBS-1」の回路をもとに小型化した、ベース用Vitalizer-Bを併載した内蔵型プリアンプVP-B1を採用。-100dBu以下のノイズ・レベルを実現しており、9V DC駆動にも関わらずワイド・レンジかつナチュラルなサウンドを出力。

　ピックアップには、音楽専門学校のギター・クラフト科講師や今剛らトップ・ギタリストのギター・テクニシャンも務める志村昭三を監修に迎え、ピックアップの製作家として著名なKariya-Pickups代表の刈谷 稔の協力を得て開発されたeXpresso IIをマウント。フロントとリア側の巻き数を変えた設計により、パワフルかつバランスに優れたサウンドを提供。ネック材は志村昭三が選定し、さらに木部は高い技術を擁するギター／ベース・メーカーの飛鳥が手掛けている。鳴りの良さと精密なネック構造は、ストレスがまったくなく、心おきなくプレイに集中することができる。

　同じく5弦ベース・モデルで、ネックにメイプルを使用したナチュラル・カラーのaRB-108M5もラインナップ。さらに4弦モデルとして、aRB-108RとaRB-108Mが同時発売。全モデル受注生産の販売となる。