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- 2024/03/22
Gibson Memphis / ES-Les Paul Bigsby
TAKE-C(SHAKALABBITS)氏によるギブソン・メンフィス企画の第3弾は、本人の熱が最も上がった「ES-Les Paul Bigsby編」です。気持ちの入った演奏動画とともにお楽しみください。
使用アンプ:マーシャルJVM205H(ヘッド)+1960A(キャビネット)
使用シールド:ギブソン18' Purple Gibson Instrument Cable
今回紹介するES-Les Paulは、ギブソン・セミアコ・ギターの看板モデルであるES-335と、ソリッド・ギターの看板モデルであるレス・ポールが合体した夢のギターだ。ボディ・シェイプはお馴染みのレス・ポールのものだが、構造はラミネイト・メイプルによる成型+センターブロックという、ES-335に代表されるセミアコ構造。ソリッドをくり抜いたチェンバー構造とは一味違う、セミアコならではのエアー感を持つモデルで、さらにビグスビーを搭載することで個性豊かなサウンドを演出している。ピックアップにはギブソン・メンフィスのオリジナルであるビンテージ系のハムバッカーMHSピックアップを2基搭載。小型で取り回しの良いボディに、ES-335とレス・ポールが高い次元で融合したオリジナルのサウンドを持つ、個性的なギターに仕上がっている。
2015年のES-Les Paulは、ビンテージ・レス・ポールのようなレモン・バースト、ヘリテイジ・チェリー・バーストといったフィニッシュが採用され、さらに高級感を高めた。サウンドに関わる部分では、ヒストリック・トラスロッドを採用。キャパシタも変更され、フロント用にはオレンジドロップの.015mFを、リアには同じくオレンジドロップの.022mFを搭載するなど、一層のこだわりを見せている。ロールド・ネック・バインディング、ロー・プロファイル・フレットを採用し、プレイアビリティもさらに向上。ルックス、サウンド、プレイアビリティのすべての面で、完成度が高まった。
──弾き始めてすぐに“おおーっ!?”っと声を上げていましたが?
弾いた瞬間に“レス・ポールだ”と感じた部分と、同時に箱の感覚もあって、まさに見た目とドンピシャなイメージで、テンション上がりました(笑)。
──“レス・ポールだ”と感じたのは、どのあたりですか?
例えば、ハイ・ポジションでチョーキングした時に、レス・ポールって“食いつく”感じがあるじゃないですか? ES-339だとそこまで食いつかないんですけど、これは食いつき感がばっちりありました。
──逆に、レス・ポールとは違う部分は?
やっぱりクリーンのリッチさはこちらの方がありますね。ついついクリーンで弾きたくなる感じです。で、ビグスビーが搭載されているせいか、クリーンでもハイが出て明るい感じというか、派手な音がします。
──弾き心地についてはいかがですか?
これは、すごく軽くて弾きやすいですね。で、生音もES-339やES-339スタジオと比較して、1番デカいです。
──ルックス的にはどうでしょう?
このギター、ルックスもいいんでテンション上がります! 特にこの個体はビグスビーが搭載されていて、めちゃくちゃかっこいいですよね。レス・ポールで、fホールがあって、ビグスビーが付いている。この3つが揃っているなんて、最高です!!
──歪んだ音もいいですね。
歪ませても、派手な音ですね。リフを弾いてもコードを弾いても、抜けがいいです。音の抜けという意味でも、ES-339やES-339スタジオと比べても1番です。
──ストップ・テイルピースのモデルとビグスビー搭載のモデルの違いは?
ストップ・テイルピースの方は、もう少しES-339に近い感じですね。ビグスビー搭載の方がハイが伸びるというか、良い具合にローが削れているのかもしれませんが、バリッとした感じですね。ビグスビーの方が派手な音です。僕はもともとルックスが好きでES-339にビグスビーを付けたのですが、音を比べると確かに違いがあります。このES-レス・ポールでも、ビグスビーのある/なしでの違いは感じました。ルックス面でもそうですが、音の好みで選ぶといいと思います。
──ビグスビー搭載器の場合、チューニングは気になりませんか?
ライブで使っていて、曲ごとにチューニングしなければならないということはありませんから、普通に使用する分には問題ないと思います。
──ES-レス・ポールをオススメするとしたら、どんな人でしょう?
これはもう完全に“レス・ポール大好き”なんだけど、“箱のサウンドが好き”という人ですね。見た目もサイズ感もレス・ポールで、弾き心地も変わらないんだけど、サウンドはクリーンにしてもクランチにしても歪みにしても、ちゃんと箱の感じがありますから、これはある意味、夢のギターですね。なんで今までなかったんだろうという(笑)。
──SHAKALABBITSのステージで、このギターを見ることができるかもしれませんね。
僕的には凄くテンション上がってるんで、すぐにでも使ってみたいです!
※次回の週刊ギブソン〜Weekly Gibsonは7月3日(金)を予定。
価格:¥431,000 (税別)
TAKE-C
1979年、栃木県生まれ。SHAKALABBITSで活躍するギタリスト。2002年、サポート・ギタリストとして参加していたSHAKALABBITSに正式加入。どクリーンから激歪みまで幅広いサウンドを使いこなし、巧みに楽曲の質を高めるギター・スタイルに定評がある。SHAKALABBITSの最新音源は17枚目のシングルとなる「Climax」。9月からは全国ツアーも予定されている。