EBSは、スウェーデン発のベース専用アンプ／エフェクター・ブランド。マルチ・コンプやユニ・コーラスなどはトップ・ベーシストの信頼を勝ち得ているのはもちろん、多くのギタリストにも愛用されていることから、ギター用にアレンジした“ギター・エディション”シリーズを考案。まずは3機種が発表された。

　「ダイナバーブ ギター・エディション」は、定評あるベース用ダイナバーブをもとに、トーン・コントロールをギターに最適な周波数帯にアレンジ。3種類のルーム、3種類のプレート、2種類のホールという計8種類のリバーブ・タイプが選べる。また、アナログ／デジタルの変換は24bitで処理され、デジタル特有のテイストを感じさせない精度を誇る。アウトプットはステレオ対応。さらに、アンプやマルチ・エフェクターの外部ミックスでの使用も想定し、内部スイッチでシリーズ／パラレルの切り替えが可能となっている。

　「マルチ・コンプ ギター・エディション」は、定番のベース用コンプとして知られるマルチ・コンプをギターに最適化したアナログ・コンプレッサー。アタック・タイムとディケイ・タイムが、ベースよりも短く設定されている。そしてベース用と同じく、低域用と高域用に独立してコンプレッションが働くマルチ・バンド・モードを備えているため、片方の音域に影響を及ぼさずに、もう片方の音域だけにコンプレッションを掛けることができる。また、チューブ・シミュレーション・モードも装備。さらに、側面のスイッチでアクティブ／パッシブの入力インピーダンス切り替え、内部のトリマーでスレッショルド調節が可能となっている。

　「レッド・ツイスター ギター・エディション」は、ベース用のユニコーラスをもとにしたコーラス／フランジャー。ディレイ・タイムを短めに設定し、エフェクト・レンジをギターに最適化。上質なアナログ回路によって、温かみのある豊かな音色を実現している。また、内部のトリマー・ポットでエフェクト／ドライのミックス・レベルが調節可能（初期設定は50％）。

　なお、3機種ともトゥルーバイパスを採用。EBSでは初となるギター用エフェクターの音色と充実機能をぜひ体感してほしい。