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- 2024/03/22
Gizmotron / Guitar Gizmotron 2.0
1970年代半ば、10ccのオリジナル・メンバーであるロル・クレーム(Vo,Gt,Kb/1976年に脱退)とケヴィン・ゴドレイ(Vo,Dr)によって発明されたGizmotron(ギズモトロン)。これはギターのサステインを無限に伸ばし、バイオリンやビオラ、チェロのような音色を生み出す革命的な機器で、1979年には一般販売が実現されるも、信頼性の低い設計や製造上の問題などによって短命に終わり、現在オリジナルのギズモトロンはそのほとんどが残されていない。しかし2004年、伝説のホフナー・クラビネットのレストア・パーツを開発、製造しているアーロン・キプネスが、このアイテムに着目。以降、約10年に渡ってオリジナルのギズモトロンを収集し、2013年には研究および復元を行なうためのチームを立ち上げ、改良版を設計した。そうして完成したGizmotron 2.0(特許出願中)は、オリジナル・モデルに見られる技術はできる限り生かしつつも、いくつもの技術革新により、サウンドや機能性、信頼性を大幅に向上。今回、満を持してギター用の「Guitar Gizmotron 2.0」および5弦までのベース用の「Bass Gizmotron 2.0」を発表した。
Gizmotron 2.0は、無限のサステインとバイオリンを思わせる音色、そして和音のアレンジも実現。弦ごとに備えられたホイールを弦に接触させることで弦振動を永続させ、音を永続させたい弦のキーを押すことで、必要な弦の音だけを出すことができる(ピッキングとの併用も可能)。さらに、回転するホイールの圧力を変えることで、繊細なニュアンスを表現。アタックやサステインを1音ごと、またコードごとに制御することも可能だ。ちなみに、シグナルを加工するわけではないため、ギター・サウンドそのものに影響を与えることはない。改造も不要で、特殊なピックアップやMIDIインターフェイス、モバイル・アプリなども不要。3つのマウンティング・パッドを使用し、簡単に脱着できるシステムとなっている。
電源は、USB端子からの電源で駆動(ケーブルとACアダプターが付属)。充電式USBパワー・パックなどからの電源供給も可能だ(5V DC/500mAで駆動)。また、取り付けに必要なドライバー等の工具は、すべて付属されている。より高い精度と耐久性をもって現代によみがえったギズモトロン。これまでにない新たな表現を模索しているギタリスト/ベーシストにとって、まさに打ってつけのアイテムと言えるだろう。
価格:オープン
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