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- 2024/03/22
MXR / M300 Reverb
多くのギタリストにとって、リバーブはなんとなく使っているエフェクトの筆頭ではないかと思います。高機能なものであればあるほど設定項目も多く、いじっていても音がどう変わったのか分からないなんてことも。今回ご紹介するMXR M300 Reverbは、ステレオのデジタル・リバーブとしての高いクオリティを保ったまま、コンパクトで本当にシンプルな形に落とし込まれている、非常にギタリスト・フレンドリーなリバーブ・ペダルです。
音のクオリティに関してはデモ・サウンドをお聴き頂ければ一目(聴)瞭然かと思うのですが、音以外の部分でM300 Reverbから感じ取ったメリットが2つあります。
1: シンプル!
ダイナコンプなどと同じ小さな筐体に3つのノブ、誰でも十分いじり切れる範囲のシンプルなコントロールしか無いのが本機最大の魅力ではないかと思います。リバーブの長さ、明るさ、響き方、深さを直感的に操作できるので、直ぐに音が仕上がります。それもハイクオリティな音質で。
2: 気遣いたっぷり!
これだけシンプルに作られていると不便を感じることも出てくるのでは……と思ったのですが、M300 Reverbではギタリストの「こうなっていて欲しい」という想いが、ことごとく反映されているように思います。一例をあげると、ドライ・シグナルはAD/DAの回路を通らずアナログのまま出力される点や、エフェクト・オフの前に発したエフェクト音が最後まで再生されるトレイル・バイパスとトゥルー・バイパスを切り替え可能である点、センド/リターン接続時のためにウェット音だけを出力出来る点、エクスプレッション・ペダルで各パラメータをコントロール出来る点、TRSプラグのステレオ・ケーブルを使用すれば、ステレオ入出力に対応可能な点など、ギタリストの要求を満たすことへの真摯な姿勢を感じます。
「何でもかんでもいじれる」こともひとつの美徳ではありますが、いじれるポイントを絞ることで扱いやすくすることもまた価値ある哲学ではないでしょうか。空間系に悩みたくない、手軽に高音質なリバーブが欲しいギタリストにとって、このMXR M300 Reverbはとても良いソリューションだと言えそうです。
動画に収録しているM300 Reverbを使用したデモンストレーション曲のフル・バージョンが試聴できます。高音質でのダウンロードも可能です。ダウンロードはこちらから!
価格:¥38,000 (税別)
Godspeed/青木征洋(ゴッドスピード/あおき・まさひろ)
東京大学工学部卒。2005年にギターインストの流布を目的とした「G5 Project」を開始。4thアルバム「G5 2013」ではオリコンCDアルバムデイリーチャート8位にランクイン。2008年にカプコンに入社し、戦国BASARAシリーズ音楽制作を担当。2014年に同社を退社した後は自身の音楽レーベルViViXとしての活動を本格化させる一方で、ストリートファイターVの作曲を担当する等、ゲームコンポーザーとしてもグローバルに存在をアピールしている。2016年4月に新世代のギター・インスト・プロジェクト「G.O.D.」としてリリースするアルバム「G.O.D.111」の収録曲がKONAMIの音楽ゲームGITADORA Tri-Boostに収録されるなど、音楽ゲームにも活動の場を広げている。
ViViX Webサイト