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  • 週刊ギブソン Weekly Gibson〜第109回

ロング・スケールならではの明るい個性、Songwriter Deluxe Studio EC

Gibson / Songwriter Deluxe Studio EC

  • 出演:実演・文:井戸沼尚也 動画撮影:編集部 写真撮影:八島崇 録音協力:加藤和彦(オンキヨー) 映像編集:熊谷和樹 取材協力:Gibson Brands Showroom TOKYO

ギブソン・アコースティックには、J-45やハミングバード、J-200など歴史的名器が数多くラインナップされていますが、それらの機種とは異なるベクトルを持ち、新たな歴史を切り開いていくモデルがあるのをご存知でしょうか。今週は、ギブソン・アコースティックの新機軸となるSongwriter Deluxe Studio ECをご紹介します。

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ロング・スケール+カッタウェイが示す新しい方向〜ソングライター・デラックス

 ギブソン・フラットトップ・モデルは、戦前より長年にわたりアコースティック・ギター市場を牽引してきました。現在、ギブソンは数々の歴史的名器をリイシューする一方で、新たなニーズを吸い上げ、次代を担うモデルの開発にも余念がありません。その代表的なモデルがこのSongwriterシリーズです。もともとは2003年発売のSongbird Deluxeを母体に、2007年にはSongwriter Deluxe Modern Classicとなり、2016年現在ではSongwriter Studio、Songwriter Deluxe Studio EC、Songwriter Cutaway Progressiveの3機種をラインナップしています。

ゴールド・グローバー・ロトマチック

カスタム・ライン・スタイルのブリッジ

バックストリップ

 今回紹介するSongwriter Deluxe Studio ECは“EC”の名の通り、エレクトリック(Fishman Prefix Tピックアップ搭載)で、カッタウェイ仕様となっています。スケールはギブソン・アコースティックでは比較的珍しい25 1/2のロング・スケールで、ボディ・サイド&バックにローズウッドを採用(トップはシトカ・スプルース)。独自形状のピックガードや、ローズウッドのカスタム・ブリッジも個性を主張しています。これらの仕様が生み出すサウンドは“泥臭さが魅力”と評されることが多いギブソン・アコースティックのモデルの中で、異なる個性を持っていると言えるでしょう。

ハリがある明るいサウンドとハイポジの弾きやすさ

 本器を試奏した印象は、やはりロング・スケール+ローズウッド(サイド&バック)の影響で、明るくハリのある音色だと感じました。ピックで弾いても指で弾いても音が凸凹せずに、広いレンジでキレイに鳴ります。特にCやGのメジャー・コードが爽快に響き、カントリー/ブルーグラスのプレイヤーにはもってこいです。また、ロング・スケールによる弦の張りの強さなどは特に感じませんでした。

 非常に扱いやすく、弾きやすいギターで、特にカッタウェイの効果でハイ・ポジションが楽に弾けますし、ハイ・ポジションでも音が詰まったりせずキレイに伸びるので、ソロ・インストゥルメンタルを弾くようなプレイヤーにもお薦めできます。現代的な響きと弾きやすさを持つ即戦力の1本、ぜひご確認ください。


※次回の週刊ギブソン〜Weekly Gibsonは7月8日(金)を予定。

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製品情報

Gibson / Songwriter Deluxe Studio EC

価格:¥388,000 (税別)

【スペック】
■ボディ・トップ:シトカ・スプルース ■ボディ・サイド&バック:ローズウッド ■ネック:マホガニー ■指板:ローズウッド ■ブリッジ:ローズウッド ■ペグ:グローバー ■ピックアップ・システム:フィッシュマン・プレフィックスT
【問い合わせ】
ギブソン・ジャパン http://www.gibson.com/
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