ひと昔前まで「卓上サイズの小型アンプ」と言えば、見た目には可愛くても、その音は多くを語るほどのものではなく、どちらかと言えば音が出るオモチャ的なモノが多かった。

　そんなイメージでこのアンプを試して、本当に驚いた！ 中型アンプにマイキングを行ない、録音したモノをトークバックで聴いているような印象だ。特にオーバードライブ・サウンドは迫力十分。マイクで録音するとエレキ・ギターの生音（ピッキング音）が入ってしまうぐらい、小さな音量でありながらこの出音。凄い。今回は生音を消す為にマイキングを遠ざけてしまったので少しザラついた質感となっているが、実際のアンプ・サウンドはもう少し滑らかだと思って欲しい。

　また、気の利いた内蔵エフェクトもデジタルならではのクオリティを持っている。リバーブではなくディレイという事もあり、例えばオーバードライブ・サウンドでリード・プレイの練習時に少しエフェクトを混ぜてやることで、心地良い音色を楽しむことができるだろう。アンダー10,000円でこのクオリティ。文句なしにおススメできるアンプだ。

編注：試奏したUnion Flagカラーは数量限定のモデルとなります。

※使用ギター：Crews Maniac Sound / Aristoteles V2.

Blackstar / FLY 3 Union Flag