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- 2024/03/22
Paul Reed Smith / SE Alex Lifeson Acoustic
カルロス・サンタナやアル・ディ・メオラなどのレジェンドや、数多くのロック・バンドのギター・プレイヤー達に愛用されているアメリカのギター・メーカー、Paul Reed Smith。“Student Edition”を意味するSEシリーズのアコースティック・ラインとしてリリースされたこのギターは、結成48年(!!)を迎えるカナダのバンド「Rush」のギター・プレイヤー、アレックス・ライフソンのシグネチャー・モデルとなります。
ボディは、トップが単板のソリッド・スプルース、サイドとバックにはダオ(ニューギニア・ウォルナット)が採用された、カッタウェイ・タイプ。ユニークで高級感のある杢目がきらびやかに浮き上がり、目を楽しませてくれます。ローズウッドのフレットボードを飾る「Birds in Flight」と呼ばれるインレイにも心ときめきます。通常のPaul Reed Smith SEシリーズよりもボディ厚が薄く作られていることにより、普段エレキ・ギターを弾くプレイヤーが持ち替えた時にも、違和感なく抱えることが出来るでしょう。また、ネックはロー・ポジションからハイ・ポジションまで、とても握りやすく移動しやすい印象を受けました。
早速ギターを手に取り弾いてみると、“Thinline body. Thick tone.”(薄いボディ、厚い音色)というキャッチ・コピーの通り、厚くナチュラルで温かみのある音色に包まれます。そして感じたのは、弾いた音の反応の良さ! ボディ厚が薄く作られているためか、弾いた瞬間に音が前へ“パッ”と飛んでいくような素速いリアクションが感じられました。コード・ストロークでの歌の伴奏や、フィンガーピッキングでのソロ・スタイル・ギターにも最適でしょう。サドルの下にはピエゾ・ピックアップが内蔵されているので、ライブ・ステージでも使い勝手抜群です。実際にアンプにつないで音を出してみると、生音そのままにナチュラルで豊かな響きが味わえるでしょう。また、シグネチャー・モデルであっても、高いコストパフォーマンスを実現しているのも見逃せないポイントです。
2011年には「ローリング・ストーン誌が選ぶ最も偉大な100人のギタリスト」にも選出されたアレックス・ライフソンならではの、こだわりや美意識が感じられるこのギターですが、アーティストのファンならずともスタジオでのマイク・レコーディングに、ケーブルをつないでのライブ・ステージにと、シーンを問わず活躍してくれる1本と言えるでしょう。
価格:¥140,000 (税別)
エバラ健太(えばら・けんた)
1983年、東京都出身。地元と第2の故郷徳島を拠点に、全国各地を旅する弾き語りシンガー/ソングライター。作詞・作曲だけでなくアレンジ・録音・ミックスまでを自ら手がける。的確なギター・ワークと歌唱によるオーガニックなサウンドを、デジタルマシンで即興的に加工しながら情緒的に歌い上げるライブは、既存のジャンルにカテゴライズされない新しい音楽シーンの幕開けを予感させる。自身の活動の他、CM、TVなど、さまざまなレコーディングにも参加。Morris FingerPicking Contest 2015にて最優秀賞、オリジナルアレンジ賞を受賞。最新ソロ・アルバムは初のフィンガー・ピッキング・アルバムとなる『7』。