メシュガーやペリフェリーなどが確立した、プログレッシブ・メタルから派生した音楽ジャンル“Djent（ジェント）”。複雑な構成／リズムを軸とする楽曲やよりヘヴィなサウンドを持ち味とする同ジャンルだが、このたびHOTONEから、まさにその名を冠したディストーション「Djent」がリリースされる。

　本機のサウンドは、Rectifierや6505/5150、VH4など、ジェントにおける代表的なハイゲイン・アンプにインスパイアされたもので、より高いゲインと引き締まったロー・エンドが特徴だ。さらに、上記のアンプの歪みを再現するため、チューブ・アンプ回路のようなアナログ・マルチゲイン・ステージによる歪みを再現。EQもパッシブ回路となっており、アンプのような使い心地を実現している。

　加えて注目なのが筐体中央に装備されたミニ・トグル・スイッチで、これによりアグレッシブ／ニュートラル／スムーズという3種類の異なるサウンドをセレクトできる。SABERツマミ（ミッド・コントロール）と組み合わせることで、ジェントだけでなくメタルコアや往年のヘヴィメタル・トーンまでカバー可能だ。SMT（表面実装技術）による小型＆超ロー・ノイズ化やトゥルーバイパス仕様なのも嬉しいポイント。小さな筐体に“ジェント・サウンド”を始め、さまざまなヘヴィ・サウンドを秘めた優れものエフェクターだ。