クオリティの高いディレイ／エコー・ペダルや空間系エフェクターに定評のあるstrymon（ストライモン）から、待望のドライブ・ペダル「Riverside - multistage drive」が登場した。同社は多くのアナログ回路や真空管回路を分析し、本機に応用。広大なレンジとリッチな倍音を含むチューブ・ドライブを彷彿させるサウンドを実現した。

　入力段はクラスA JFETのアナログ・マルチステージ・ゲイン回路としながらも、そのセクションのあとに続くゲイン・ステージはDSPを採用。それゆえに、最大ヘッドルームを維持しながらDSP回路へと信号を送り、同セクションにおいて奏者のタッチやギター本体のボリュームをありのままに再現する複雑な倍音構成を生み出す。コントロールは、ゲイン切り替えスイッチ（High／Low）に加え、3バンドEQやmidプッシュ・スイッチ、Presenceスイッチなど豊富に装備。チューブ・アンプならではのクリーン・トーンからオーバードライブ、ハイゲイン・リード、ヘヴィなディストーションまで、多彩なドライブ・サウンドを実現する。

　さらに入出力端子も興味深く、+6dBブーストのON/OFFできるスイッチを接続できるBOOST端子や、パラメータをリアルタイムで操作できるエクスプレッション・ペダル端子まで装備。加えてFAVORITEスイッチにはお気に入りのセッティングをひとつプリセットできるので、さまざまなシーン／好みに応じて最大限のポテンシャルを発揮してくれるだろう。ギタリストたちの強力な味方となるドライブ・ペダルと言えそうだ。