ボスより、独自の先進技術“MDP”を採用したプレミアムなコンプレッサー「CP-1X」が新たに登場した。

　「CP-1X」は、スタジオ品質のマルチバンド・コンプレッサーをコンパクト・ペダルのサイズで実現。さらに最先端の多次元的信号処理技術“MDP”（Multi-Dimensional Processing）により、楽器が本来持つ特性やフレーズの音域や強弱に反応し、それらを保ったまま必要な部分のみを圧縮するため、自然な弾き心地とサウンドが得られるという、新感覚のコンプレッサーだ。あらゆるタイプのギターや演奏スタイルに対応可能で、カントリー・スタイルのチキン・ピッキングやグルーヴィなカッティング、ヘヴィ・リフや速弾き、メロディアスなフレーズ、アルペジオなどで抜群の効果を発揮する。また、太く素直な音色を持つため、ブースターとしても使用可能。さらに、低域の芯を損なうことなく高域のダイナミクスのみを調整できるため、7～8弦ギターなどを駆使した重厚なフレーズにもおすすめだ。もちろん、エレクトリック・アコースティック・ギターに使用しても期待以上の効果が得られる。

　コントロール・ノブは、COMP／RATIO／ATTACK／LEVELの4つとシンプルかつわかりやすい構成になっているが、内部では膨大な数のパラメーターが複雑に絡み合い、プロのエンジニアが大掛かりなシステムを使用しないとできないような緻密で繊細なセッティングを、あくまでシンプルな操作で実現している。そして、プロの現場での実用性を意識したハイエンドな設計となっており、インプットは18V（内部昇圧）で設計。十分なヘッドルームを確保しているため、どんな楽器やフレーズでも最適なコンプレッションが得られる。また、ゲイン・リダクション・インジケーターの搭載により、エフェクトのかかり具合を視覚的に確認できるというのも嬉しい。さらに、最先端のデジタル技術で設計されているため、従来のコンプレッサーに付きものだったノイズの問題も解消。そして、言うまでもなく高い耐久性を備えている。まさにボスの自信作、ハイエンドなコンプレッサーの完成だ。

　なお『2016楽器フェア』の11／5（土）には、ローランド・ブースにてBridge Stone（佐橋佳幸氏と石成正人氏）の両氏が、「CP-1X」と「AD-2」を使用したアコースティック・デュオでのデモンストレーションを行なうので、ぜひチェックしてほしい。