アメリカ合衆国ジョージア州アトランタに拠点を構える新進気鋭のブランド、キャスト・エンジニアリングの国内取扱がスタートした。

　「Texas Flood」は、スティーヴィー・レイ・ヴォーンを彷彿させるオーバードライブ。ただし単なるTSクローンではなく、ギター／アンプ・テクニシャンのシーザー・ディアスが手掛けた、SRV自身が使用していたモディファイTS-808を元に研究開発を行なったもの。その実機は、単独での使用は想定されていなかったようだが、本機は単独使用によるベストなオーバードライブ・サウンドを求め、ロー・エンドを追加。さらにゲインの幅も広くし、かつ透明度の高い音像を実現している。

　「Casper」は、クラシカルなアナログ・ディレイのサウンドが得られるデジタル・ディレイ。コンパクト・ディレイに求められる音質や機能、操作性に関する多くのリクエストに基づいて設計されている。ディレイ・タイムは最長700msで、BBD素子を搭載したアナログ・ディレイのように発振も起こす。アナログほど暗すぎず、デジタルほど冷たくもない心地良いサウンドが最大の魅力だ。

「Pulse Drive」は、クラシカルな回路に独自の設計を盛り込んだトレモロ・ペダル。60年代のアンプに搭載されていたトレモロ特有の音色や感触が再現されている。また、プリアンプ／ブースター部が非常に優秀で、解像度の高いサウンドが得られるため、デプス・ノブをゼロにすれば最大30dBのクリーン・ブースターとしても活躍する。

　現状のラインナップは以上の3機種となっており、​国内入荷は11​月中旬〜下旬を予定。実勢売価（予価）は、いずれも25,000円（税別）前後が想定されている。