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  • 最高のプレイ環境を約束するオールインワン・アンプが登場!

西川進 meets Line 6 Spider Ⅴ

Line 6/Spider Ⅴ

  • 取材・文:福崎敬太(ギター・マガジン編集部) 撮影:星野俊 動画撮影・録音・編集:森田良紀(Studio Foresta)

高いモデリング技術と時流を見極めるセンスで常に最先端を走り続けているLine 6。同社が誇る人気モデリング・アンプ・シリーズに最新モデルSpider Ⅴが登場した。今回はシリーズ内から60Wモデルをピックアップし、感情直結型ギタリスト西川進に試奏をしてもらった。数多くのスタジオ・ワークでさまざまな機材に触れることも多い西川は、Spider Ⅴの機能、音質、操作性などをどう評価する!?

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西川進がLine 6 Spider Ⅴ 60を徹底チェック!

About Spider Ⅴ

 今年設立20周年を迎え、さらなる進化を続けるLine 6が最先端モデリング・コンボ・アンプ、Spider Vを発表。名作アンプ・シミュレーターPODの血を受け継いだSpiderシリーズの最新モデルとなる本機には自宅練習、レコーディング、ライブに必要なさまざまな機能が凝縮されている。

iOSアプリ「Spider Remote」のエディット画面

 まず特筆すべきは多彩な音色だ。アンプ・モデル78種類、キャビネット・モデル23種類、エフェクト101種類を搭載し、同クラスのモデリング・アンプでもその数は群を抜いている。さらに無料アプリケーション“Spider Remote”を自分のスマートフォンやタブレットなどにダウンロードすることで、エフェクトの設定や接続順などを画面上で操作できるほか、アプリ経由で世界中のギタリストが作った音色も共有できる。この1台で得られるサウンド・バリエーションは限りなく膨大だと言えよう。

 次に注目したいのが充実した練習機能の数々。チューナーやヘッドフォン出力端子、AUX端子の装備はもちろんのこと、生ドラムの音をサンプリングしたドラム・ループは質の高い練習環境を実現する。加えてUSB端子を備えており、Cubase LEの無償ダウンロード・コードが提供されるため、練習の録音や作曲、レコーディングまで行なえるのもポイントだ。

Spider Ⅴ 60

Spider Ⅴ 60

Spider Ⅴ 60のバック・パネル

Spider Ⅴ 60のコントロール・パネル

Specifications
●出力:60W●コントロール:ドライブ/コンプ、ベース/FX 1、ミッド/FX 2、トレブル/FX 3、ボリューム/リバーブ、AMP/FXボタン、クイックループ・ボタン、再生/ポーズ・ボタン、ロータリー/プッシュ・ボタン/ノブ、エディット・ボタン、タップ/チューナー・ボタン、マスター、ホーム・ボタン、USBセレクト・スイッチ●入出力端子:インプット、ヘッドフォン、AUX、FBVペダル、USB A/B(セレクト・スイッチ付)●スピーカー:10インチ・ラウド・スピーカー、ツイーター●外形寸法:44.2(W)x23.0(D)x42.95(H)cm●重量:9.3kg

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Nishikawa's Comment

ツマミやスイッチも少なくて直感的に操作できます。

 始めに機能の多さを聞いた時は使いこなせるか心配だったんですけど、ツマミも少なくて簡単ですね。軽く説明を受けただけですぐに使えるようになりました。それにしても、アンプとエフェクトで200種類以上あるってすごくないですか? プリセットもロータリー・スイッチを回すだけでどんどん変わるんですけど、それぞれがかなり使える音色なんです。あと、iPadのアプリだとエフェクターのセッティングだけじゃなくて、つなげる順番も変えられるんですよ。私が大好きな“ディレイを歪みの前に置く”っていうのも画面上で直感的にできるのはうれしい! 60Wなのにコンパクトだから自宅でも使えるし、自宅で作った音をそのままライブ会場でも使えるっていうのは便利だなぁと思いますね。
 あと、ワイヤレス・レシーバーが内蔵されてるんですよ(注:60〜240Wモデルのみ搭載)。Relay G10Tも初めて使ったんですけど、これはビックリです! ワイヤレスってことを忘れてしまうくらい音が良いし、抜き挿ししてもノイズがないっていうのは驚きですよ。アンプに挿しておけば充電できるし、すごく便利! 個人的にはこれはセットで買うべきだと思いますね。

Relay G10T

Relay G10T

 別売のワイヤレス・トランスミッター、Relay G10T(市場実勢価格12,500円前後)。ギターのジャックに挿せばすぐにプレイ可能で、アンプ側インプットに差し込めば充電ができるという優れものだ。

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あらゆる用途をカバーする、Spider Ⅴのラインナップ

 Spider Vには今回試奏した60Wモデル以外に30W出力のSpider V 30、120W出力のSpider V 120、240W出力のSpider V 240がラインナップされている。自宅練習や録音などに特化したSpider V 30にはルーパー、Relayワイヤレス機能は装備していないが、入門用のアンプとしては十分すぎるスペックを持ち、Spider V 240は12インチ×2のフルレンジ・スピーカーを備えているため、大きめのライブハウスでもそのまま使えるだろう。さらにSpider V 120、Spider V 240はXLRダイレクト出力端子を設けているので、PAから出力することも可能。

Spider Ⅴ 30

Spider Ⅴ 30

Spider Ⅴ 30のバック・パネル

Specifications
●出力:30W●コントロール:ドライブ/コンプ、ベース/FX 1、ミッド/FX 2、トレブル/FX 3、ボリューム/リバーブ、AMP/FXボタン、再生/ポーズ・ボタン、ロータリー/プッシュ・ボタン/ノブ、エディット・ボタン、タップ/チューナー・ボタン、マスター、ホーム・ボタン、USBセレクト・スイッチ●入出力端子:インプット、ヘッドフォン、AUX、FBVペダル、USB A/B(セレクト・スイッチ付)●スピーカー:8インチ・ラウド・スピーカー、ツイーター●外形寸法:39.1(W)x20.8(D)x38.1(H)cm●重量:7kg

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Spider Ⅴ 120

Spider Ⅴ 120

Spider Ⅴ 120のバック・パネル

Specifications
●出力:120W●コントロール:ドライブ/コンプ、ベース/FX 1、ミッド/FX 2、トレブル/FX 3、ボリューム/リバーブ、AMP/FXボタン、クイックループ・ボタン、再生/ポーズ・ボタン、ロータリー/プッシュ・ボタン/ノブ、エディット・ボタン、タップ/チューナー・ボタン、マスター、ホーム・ボタン、USBセレクト・スイッチ●入出力端子:インプット、ヘッドフォン、AUX、FBVペダル、USB A/B(セレクト・スイッチ付)、ダイレクト・アウト(XLR)×2●スピーカー:12インチ・ラウド・スピーカー、ツイーター●外形寸法:49.0(W)x27.1(D)x51.0(H)cm●重量:14.0kg

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Spider Ⅴ 240

Spider Ⅴ 240

Spider Ⅴ 240のバック・パネル

Specifications
●出力:240W●コントロール:ドライブ/コンプ、ベース/FX 1、ミッド/FX 2、トレブル/FX 3、ボリューム/リバーブ、AMP/FXボタン、クイックループ・ボタン、再生/ポーズ・ボタン、ロータリー/プッシュ・ボタン/ノブ、エディット・ボタン、タップ/チューナー・ボタン、マスター、ホーム・ボタン、USBセレクト・スイッチ●入出力端子:インプット、ヘッドフォン、AUX、FBVペダル、USB A/B(セレクト・スイッチ付)、ダイレクト・アウト(XLR)×2●スピーカー:12インチ・ラウド・スピーカー×2、ツイーター●外形寸法:68.3(W)x27.1(D)x55.1(H)cm●重量:19.5kg

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Nishikawa's Total Impression

初心者はもちろんだけど、上級者にもオススメですよ。

 まずビックリしたのが音の良さですね。根本的な話なんですけど、やっぱり一番大事なんですよ。フルレンジ・スピーカーが搭載されているので、大型アンプに負けないくらいワイド・レンジなサウンドだし、音にふくよかさもあるから、エレキだけじゃなくてアコギにも使えます。今回は12弦のエレアコでも試奏したんですけど、これは全然使える……というかむしろ良いです。演奏していて気持ち良くさせてくれる音がプリセットされていますし。音色が多いのはもちろん便利なんだけど、プリセットがそれぞれすごく良くて、これだけで全然使える感じがしますね。アプリをダウンロードすれば、エフェクターの接続順も変えられるし、その場で直感的にセッティングを調整できるのも楽しいですよ。
 あと、G10Tには本当にビックリしました! 抜き挿しする時にいちいちアンプのところまで行ってボリュームを下げなくていいのはギタリストにとってとてもありがたい。見た目もかっこいいし、すごく気に入りました。ほかにもドラム・ループはかなりいろんな種類が入っているし、音も生々しくて良い練習になりそうですよね。ドラム・マシーンってけっこう音がしょぼかったりするものがあるんですけど、これは生ドラムそのものの音だし、生の人間が叩いているグルーヴが出るからプレイしやすい。
 そういう練習機能もたくさん入っているので初心者にはもちろんオススメですし、価格的には学生さんも相当ありがたいでしょう。上級者でも“今までの練習用アンプじゃ物足りないな”って思ってた人は絶対に“これ良いな!”って感じると思いますよ。音も良くて機能も優れてる。それにどの機能も直感的に操作できる。これって逆に上級者のほうが求めていることなんじゃないかな。Line 6って音が良くて、いろんな機能が付いてるっていう印象はもともとあったので操作が難しいんじゃないかって不安だったんですけど、私でも簡単にすぐ使えましたし。最終的にはそこが一番良かったところですかね。

Spider Vデビュー記念 『ワイヤレス・フリーダム』キャンペーン実施中!

 このたび、Spider Vシリーズの発売を記念して、同シリーズ対象製品「Spider V 60」「Spider V 120」「Spider V 240」を購入・応募した方の中から、抽選で20名にギター・ワイヤレス・トランスミッター「Relay G10T」が当たる! さらに抽選にはずれた方でも、抽選で100名にLine 6オリジナルTシャツをプレゼントするキャンペーンを実施中。詳しくは下記をご確認ください。

キャンペーン詳細

■賞品:Relay G10T(Spider V対応ワイヤレス・トランスミッター):20名様
Line 6オリジナルTシャツ:100名様
■キャンペーン実施期間:2016年10月26日(水)~2017年1月31日(火)
■応募受付期間:2016年11月1日(火)~2017年2月15日(水)
■応募方法:キャンペーン実施期間中に対象商品をご購入いただき、受付期間内に所定の応募フォームからご応募ください。
■対象商品:Spider V 60、Spider V 120、Spider V 240(Spider V 120/240は11月下旬発売予定)
■抽選:抽選は毎月第2/第4月曜日(祝祭日の場合は翌日)に、前回の抽選日から各抽選日の前日までの間に受け付けたご応募を対象に実施します。

※当選者の発表は賞品の発送をもって代えさせていただきます。

<キャンペーンウェブサイト>
http://www.line6.jp/news/550/

本記事はギター・マガジン2016年12月号にも掲載されています

 本記事はリットーミュージック刊『ギター・マガジン2016年12月号』の特集「Spider Ⅴ by Line 6」を転載しています。

【ギター・マガジン2016年12月号 内容紹介】
表紙:RADWIMPS 野田洋次郎、桑原彰
■Featured Guitarists
RADWIMPS
■The Instruments 1
BOSS GT1 & ZOOM G3Xn
最新小型マルチ・エフェクターの実力を検証!
■The Instruments 2
ブラスト・カルト
■Special Program
Special Session
小沼ようすけ×U-zhaan
■名手直伝! 誌上スペシャル・セミナー
潮田雄一のソロ・ギター・メソッド
■Guitar Magazine Championship vol.9
最終結果発表!!
and more...

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製品情報

Line 6 / Spider V 30

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Line 6 インフォメーションセンター TEL:0570-062-808 http://line6.jp/
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Line 6 / Spider V 60

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Line 6 / Spider V 120

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Line 6 / Spider V 240

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Line 6 インフォメーションセンター TEL:0570-062-808 http://line6.jp/
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プロフィール

『奇跡のカケラ』              Smash Room Records/ SRR-004

西川進
にしかわすすむ●1986年にSCOOPのメンバーとしてデビューし、90年代からスタジオ・ミュージシャンとして矢井田瞳など、多くのアーティストのレコーディングやツアーに参加。現在はサポートやソロ活動のかたわら、Smash Room Schoolの校長として後進ミュージシャンの育成も行なっている。ソロ最新作は『奇跡のカケラ』。

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