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- 2024/03/22
Seymour Duncan/Parsonal Effects
世界的ピックアップ・ブランドであるセイモア・ダンカンから、コンパクト・エフェクターがリリースされた。そのラインナップは、かつてリリースされていたモデルのリニューアルを含む全11機種で、ブースターやオーバードライブなどの歪みから、コンプレッサー、アナログ・ディレイ、コーラスなどを揃える。そのすべては、ダンカンのピックアップを作り上げたチームの手により、カリフォルニア・サンタバーバラの自社工場にて製作されているという。以下、各ペダルを見ていこう。
まずは、2モデルをラインナップするブースターをご紹介。ひとつ目は、3パターンのトーンを切り替え可能なナチュラルなブースト・ペダル「Pickup Booster」だ。ゲイン幅は6dBから25dBで、フラットなままにゲインアップすることができる。加えてRes Peakスイッチを使えば、シングルコイル・ピックアップのレゾナント・ピークをヴィンテージ・ハムバッカー、あるいはハイアウトプット・ハムバッカーのようなサウンドにしてくれるという驚きの効果を持っている。もうひとつは、最大34dBまでブースト可能なハイゲイン・ブースト・ペダル「Killing Floor High Gain Boost」だ。歪んだアンプをプッシュするような用途から、ソロ・プレイをする際の骨太トーンまでサウンドメイク可能だ。こちらも3ウェイ・スイッチを搭載しており、ヴォイシングをフラット/10kHzのブースト/4.8kHzのカットから選択できる。
続いては、ふたつのオーバードライブ。まずはクラシックかつチューブライクなサウンドを放つオーバードライブ「805 Overdrive」。以下に紹介する「Forza Overdrive」に比べてオールドなトーンを持ち、きらびやかなハイ・エンドとすっきりしたロー・エンドが特徴と言える。3バンドEQを搭載することで、ロックはもちろんブルースやカントリー、そしてメタルまで対応可能なバーサタイルな1台だ。そして「Forza Overdrive」は、「805 Overdrive」と比べてミドルとロー・ミッドに厚みがあり、よりモダンな歪みトーンを放つ。多くのオーバードライブのように特定の音域を強調させるのではなく、すべての音域が均一に出力されるよう設計されている。37dBのゲインに加え、3バンドEQとワイド・レンジなレベル・ツマミを備えているため、クリーン・ブースターとしても活用できる。
ディストーションは、MOSFETトランジスタを搭載した「Dirty Deed Distortion」の1機種。非常にゲイン・レンジが広く、味のあるクランチ・サウンドからファズのように過激に歪ませたソロ・トーンまでサウンドメイキングが可能。さらにはリード・プレイ時のブースターとして使用して、70’sのLAスタジオ系のサウンドを再現することもできる。コントロールはレベルとドライブのほか、2バンドEQも装備する。
歪み系の最後は、ハイ・ゲイン・チューブ・アンプのレスポンスとフィーリングを忠実に再現したという「Palladium Gain Stage」だ。今までのエフェクターでは再現不可能だった音色と力強い深みのあるサウンドを表現できるよう設計してあり、ディストーション・ペダルとして、あるいはペダル型プリアンプとしても活用可能。注目は"Gain""Resonance""Boost”という3段のゲイン・コントロールと、プレゼンスとミッド・フリーケンシー(255Hz〜1.1kHz)を備えた充実したEQ。これらの組み合わせにより、あらゆるジャンルにおいて最適なドライブ・サウンドを創出可能だ。カラーはブラックとホワイトの2色展開となる。
続いては空間系ペダルを紹介していこう。「Vapor Trail Analog Delay」は、ウォームなヴィンテージ・トーンが持ち味のアナログ・ディレイ。ナチュラルなエコー・サウンドはもちろんのこと、各コントロールを駆使すればスペース・ノイズ・サウンドやレーザーガンのようなトリッキーなサウンドも放つ。また、筐体横にはウェット音のみが出力されるTRSインサート・ジャックを備えており、別のエフェクターをつなげて個性的なトーンを生み出すこともできる。「Shape Shifter Stereo Tremolo」は、タップ・テンポ用のフットスイッチを擁するトレモロ・ペダル。波形の形状を変更できる機能が搭載され、伝統的なトレモロ・サウンドやヘリコプター・サウンド、さらには逆回転なども対応する。ステレオ・イン/アウトと組み合わせて独特な効果を演出することもできるだろう。「Catalina Chorus」は個性的なコーラス・ペダルで、ピッキングのダイナミクスによりエフェクトの掛かり具合をコントロールすることができる、Dynamic Expression modeを搭載する(Expressionフットスイッチで切り替え)。これにより、さまざまなシチュエーションによって音色の変化を聴かせることができる。コーラス・エフェクトの変化具合もハードとソフトから選ぶことができるのも嬉しいポイント。
最後は、ともにスタジオ・クオリティを謳うコンプレッサー2モデル。ひとつはギター用コンプ「Vise Grip Compressor」で、多彩かつ独自のコントロールがポイントだ。コンプながらドライ音とのブレンドを持ち、さらに3ウェイ・スイッチによりドライ音のEQを調整することが可能。圧縮されたサウンドにダイナミクスを加えたり、ミッドをブーストさせたり、きらびやかなトレブルを残してコードをかき鳴らしたり、両手でタッピングする際の音粒をきれいに整えるなど、多様な使い方を楽しめる。ベース用の「Studio Bass Compressor」も、ツマミ構成は「Vise Grip Compressor」と同様で、ドライ音とウェット音のバランスやドライ音のEQ調整機能などを搭載。ベースにとって死線とも言うべきドライ音とのバランスを調整できる本機は、きっと多くのベーシストから重宝されることだろう。
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