ジミ・ヘンドリックスの生前、ともに実験や改良を繰り返し、サウンドを作り上げていたロジャー・メイヤー氏。彼のブランド“ロジャー・メイヤー”には、ジミにまつわる製品がいくつもあるのはご存知の通り。ロケットFXシリーズでも、「Octavia」や「Classic Fuzz」「Axis Fuzz」などが発売中だが、このたび新たに「Visage」がラインナップに加わった。

　ファズ・ペダル「Visage」は、ジミ・ヘンドリックスの渡英50周年を記念したモデル。リイシューではなく、ジミが生み出した革新的なサウンドへのオマージュとして開発されたものだ。その具体的な表われとして、ロジャー・メイヤーがジミと一緒に行なったように音色を探求できる機能を備えている。本体内の基板にある3箇所のジャンパーを差し替えることで、45種類ものバリエーションから基本サウンドを選択。ドライブとアウトプットという2つのコントロール・ノブとの組み合わせにより、非常に幅広い音色が生み出される。特に、レスポンスの良さと豊かな倍音、そしてギター本体の音色を損なわないという点においては、これまでのロジャー・メイヤー製品の中でも秀逸だ。そして、もちろんノイズ対策などに関しては最新技術を採用しているため、ジミよりも良い条件で理想のサウンドが追求できるはず。イギリスにて手作業で組み上げられている「Visage」、ファズ使いであればジミのファンならずともチェックすべき逸品と言えるだろう。