高品質な空間系エフェクターに定評のあるstrymonが、2016年に満を持して発表したドライブ・ペダル「Riverside」に続き、新たなオーバードライブ／ディストーション・ペダル「SUNSET」を発表した。Riversideと同じく、アナログ＆DSPによるハイブリッド構造を持ち、超低ノイズな24bit/96kHz A/D＆D/Aコンバーターを採用するうえ、超高音質アナログ入出力を備えている。また、異なる回路トポロジーをA/Bの2つのチャンネルに分け、ルーティング・スイッチによりチャンネルA、チャンネルBの接続順を選択可能（A+Bモードは2つのチャンネルがパラレル接続される）。また6種類もの歪み回路を実現しており、A/Bチャンネルには以下の音色からセレクトして割り当てることが可能。

【Aチャンネル】
■Ge：ゲルマニウム・ダイオード回路とパラレル・ドライ信号ミックス
■Texas：中域にふくらみを持たせたシングル・ステージのソフト・クリッピング
■Treble：TONE操作で低域がカットされるクリーン・ブースト

【Bチャンネル】
■2stage：ソフト・クリッピング→ハード・クリッピングへ続く2ステージ・スタイル
■Hard：ハイ・ゲイン＋シングル・ステージのハード・クリッピングのスタイル
■JFET：サウンドに厚みと温かさを加えるクリーン・ブースト

　しかも、チャンネルごとにLEVEL、DRIVE、TONEを持っているため、細かく音色を追い込むことができる。また、別売りのMini switchを用いてプリセットすればセッティングを瞬時に呼び出すことができるし、エクスプレッション・ペダルを使えば出力、または任意のコントロールを操作することも可能。高い音質はもちろんのこと、さまざまなトーンを実現しているうえ、使い勝手も良い。まさにstrymon流歪みペダルの決定版と言えそうだ。