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ASKなギターを弾かせろ!

ASKなギター

  • 制作:デジマート・マガジン 企画・編集:ギター・マガジン編集部 写真:植田山月 解説:井戸沼尚也、編集部

価格に¥ASKと書いてあるギター=“ASKなギター”が気になる。しかし、“高いから弾かせてくれないかも”や“厳重にショーケースに入れてあるし弾けるの?”などという心配から店員さんに声をかけられない人もいるのでは? そんなギタリストに代わって、ギター・マガジンが全国の楽器店にこう言った。“ASKなギターを弾かせろ!”。そんな傍若無人な企画に連動し、協力店舗が誇るとっておきの1本をデジマート・マガジンでもご紹介! 気になるギターがあれば、どうぞポチったり、お店にお問い合わせを!

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1953 Fender Telecaster(from ナンシー渋谷店

数多のロック・ギタリストたちを魅了した
博物館級の53年製テレキャスター

 1950年に史上初の量産型エレクトリック・ギターとして登場したテレキャスター。50年から54年までの、黒いベークライト製のピックガードは通称“ブラックガード”と呼ばれ、それを搭載したこの年代のギターもブラックガードと称されることが多い。ブラックガードはテレキャスター・ファン、いや全エレクトリック・ギター・ファンの垂涎の的である。
 53年製の本器は、いわゆるブラックガードの特徴をすべて備え、年代の割には傷や劣化が少なく、すべてのパーツがフル・オリジナルの極上品だ。ブロンド・フィニッシュが経年変化した“バター・スコッチ・ブロンド”、フラット・ポールピースのリア・ピックアップ、ピックガードやピックアップを止めるマイナス・ネジ、ブラス製のブリッジ・サドル、そしてもちろんブラックガードを搭載している。ネックはメイプル、ボディはアッシュでどちらも極上。これらも骨太で反応が異常に速いブラックガード・サウンドを生む要因となっている。写真からはうかがえないが、本器はトラスロッド・ネジもマイナスで、ボディ・デイトはTG3-4-53、ネック・デイトはTG3-16-53を示している。52年までは狭い12フレット上のドット・ポジション・マークの間隔も、5弦と2弦の下近くまで広がっている。紛失しがちな“アッシュトレイ”(灰皿)と呼ばれるブリッジ・カバーも付属し、レアなThemometer Caseも付属している。

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1968 Gibson Les Paul Custom(from TC楽器

再発初年度のブラック・ビューティ!
オリジナル・パーツを残した貴重な1本

 1952年にギブソン初のソリッド・ボディ・ギターとして登場したレス・ポール・モデルは、一度生産を終了し、68年に再発される。それがP-90を搭載したゴールド・トップのレス・ポール・スタンダードと、ここで紹介するレス・ポール・カスタムだ。この1968 Gibson Les Paul Customは、ボディ・トップのカーブや良質な材の使用など50年代モデルの雰囲気を色濃く残した、評価の高いモデル。同じく68年に再発されたスタンダードとは異なり、ハムバッカーを搭載していることで高い人気を誇っている。また、同じカスタムでも50年代の個体はマホガニー1Pボディで、68年はボディ・トップにメイプルを貼った50年代のバーストに近い仕様のため、“バーストの後継者は68カスタム”という評価もあるほど。68年の特徴としては、マホガニー1ピース・ネック、ディープ・ジョイント、センター2シームのメイプル・トップ&1ピースのマホガニー・バックといった仕様で、これらは翌年には変更される。“フレットレス・ワンダー”と呼ばれる極端に背の低いフレットは、現代では交換されることも多いが、本器はしっかりとオリジナル・フレットを残しているようだ。また、剥がれやすい塗装や金属パーツのメッキもしっかりと残っている。そのほか、エボニー指板、パテント・ナンバードPAFピックアップ、“ワッフル”チューナー、ナイロン・サドルなどが、68年カスタム独特のサウンドを生む。

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1957 Fender Stratocaster(from AAA イワタ楽器

明るめの2トーン・サンバーストが映える
還暦を迎えたストラトキャスター

 1954年にデビューした、ストラトキャスター。当初から圧倒的な完成度を誇っていたが、それでも市場のニーズや販売戦略、原材料・パーツの供給状況などにより少しずつ仕様を変更している。56年途中からは、当初はアッシュだったボディ材を、アルダーに変更。この1957 Fender Stratocasterは、アルダー仕様が落ち着いてきた頃のモデルということである。70年代中盤以降も一時期アッシュのストラトは復活したが、今では一般的にストラトキャスターといえばアルダーを思い浮かべる人の方が多いはずだ。ボディの赤味のない2トーン・サンバーストも59年までの特徴で、この色味にあこがれる人も多いだろう。
 本器は、重要なパーツはオリジナルを維持しており、ピックアップ、トーン・ポット、コンデンサー、コントロール・ノブ、ブリッジ、トレモロ・アッセンブリー、トレモロ・アームはオリジナル。修正点や交換点は、ボリューム・ポット、ピックアップ・セレクター・スイッチ(オリジナルも付属)、フレット、ナット(交換ではなくゲタを履かせて高さを調整)、ジャック、アームのスプリング、弦高調整ビス。ピックガードには一部、割れも見られる。だが、60年前のギターと考えれば修正や交換は最小限にとどめられている。しっかりと手入れをしながら弾き継がれてきたのだろう、現在でもプレイアビリティは良好で低めの弦高にも対応できる。3.3Kgと軽めの重量も魅力的な個体だ。

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1990 Paul Reed Smith Signature(from Bottom’s Up Guitars

ブランド創設初期のハイエンド・モデル
Signatureのラスト・イヤーを飾る1本

 選び抜かれた稀少な木材を使い、ポール・リード・スミス自身による手書きのサインがヘッドに記されたSignatureが誕生したのが1986年。PRSのハイエンド・モデルは90年中頃からLimited Editionへと続くため、本器はSignature最終年の貴重な1本である。90年製をビンテージと数えることは多くはないが、ことPRSに関して言えば、設立が85年ながら押しも押されもせぬギター界の重鎮となったブランドの初期モデルである本器はまごうことなきビンテージである。
 5年間でトータル1000本のみの生産となったSignatureだが、フィギュアードでは圧倒的にカーリー・メイプルが多い中、本器はキルテッド・メイプルをボディ・トップに採用している点に注目。美しい杢目と夕暮れのような温かみのあるサンバーストが印象的だ。ボディ・バックとネックはホンジュラス・マホガニー、指板はブラジリアン・ローズウッドで、これらも厳選されたものばかりである。ピックアップはリアにHFS、フロントにVintage Bassを搭載し、プリセット・トーンの“スウィート・スイッチ”を採用している。写真下のノブはロータリー式5ウェイ・ピックアップ・セレクターで89〜91年スタイルのセレクト・ポジションをとる。気になるギターのコンディションだが、フレットの減りもほとんどなく、打痕や傷も見当たらない、非常に状態の良い1本で、ビンテージPRSに強いBottom’s Up Guitarsならではのラインナップだ。

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1965 Fender Stratocaster(from 三木楽器 梅田店

レイク・プラシッド・ブルーが目を惹く
最高のプレイヤーズ・ビンテージ

 1965年1月にフェンダー社はCBSに買収され、ストラトキャスターにも次第に変化が現われる。65年時点ではまだヘッドはスモール・ヘッドだが、そこに輝くロゴは、スパゲティ・タイプからトランジション・タイプへと変更になり、ピックガードの材質も変わった(それまでのものよりセンターにプライされた濃紺色が透けない、いわゆる“グリーン・ガード”にならず白さを保つ)。ネック・プレートも65年に“L”プレートへと交換されるが、本器はまだ従来型だ。そして、なんといっても目を惹くのは、レイク・プラシッド・ブルーのフィニッシュで、これはリフィニッシュではなくオリジナル。経年変化で深みを増した色合いになっている。このカスタム・カラーはニューヨーク北部のプラシッド湖のようなブルーという意味。ウェザーチェックは見られるものの、大きな剥がれもなく、ここまで状態が良い個体は現在では本当に珍しい。アルダー・ボディ、メイプル・ネック、ラウンド貼りのハカランダ指板、グレイボビンのピックアップという、この年代ならではの仕様。この個体はセンター・ピックアップの巻き直し、リフレット、塗装剥がれのタッチアップ、バック・プレートの弦穴拡張などの修理歴があるが、交換後のフレットの減りも少なく、トラスロッドもほぼ未使用でコンディションは上々だ。オリジナル・アーム(紛失しがちである)、オリジナル・ケースが付いているのもポイント。

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1953 Fender Telecaster(from O’sway

プレイヤーとしては大歓迎の
お値打ちなビンテージ・ギターの理由

 ガチのコレクターからは敬遠されるが、逆にプレイヤーからは歓迎されるのがリフィニッシュされたビンテージ。プロによる仕事であればサウンドはビンテージの音を十分に楽しめながらも、オリジナルではないので価格的に抑えられるためである。この1953年製ブラックガードもリフィニッシュされたプレイヤーズ・ビンテージの1本だ。
 本器のボディとネックは70年代にポリ塗装されている。50年代フェンダーの塗装は剥げやすく、ネックの指板も黒ずみがちなので、70年代にはリフィニッシュもよく行なわれたようだ(今ではオリジナルに手を加える人は少ないが)。ほかにはペグがクルーソンに、ポットが83年製CTSに、前方のストラップ・ボタンのネジが交換されている。フレット、ナットも交換され、フレットの残りは約80%。配線も、現在のカレント配線(フロント/ミックス/リア)に変更されており、ピックガードも交換された可能性がある。ネック・ジョイントにはプラス・ネジが使用されているが、これは過度期でネジが混在していた頃のオリジナルとのことだ。木部の補修やザグリ、ネック折れなどはなく、ピックアップ、コンデンサー、ブリッジ、ブリッジ・プレート、セレクト・スイッチ、ノブなど、サウンドの核となる部分はほぼオリジナルで、カレント配線になっているあたりは逆にプレイヤーからは歓迎されそうだ。サウンドも聴いてのとおり、見事なビンテージ・トーンを維持している。

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Style-N Nishgaki Guitars Cirrus Curved Top(from 開進堂楽器 Blue Guitars

和の材をハイセンスに散りばめた
新進気鋭凄腕ルシアー渾身の1本

 Style-N Nishgaki Guitarsは兵庫県三木市にて工房を構える新進気鋭のルシアー=西垣祐希が2012年に設立したブランドだ。ブランド名の“Nishgaki”に”i“が抜けているのは英語圏の人が”ニシガキ“と発音しにくいことへの配慮だという。設立当初から世界を見据えている証である。本ブランドのギターは、小沼ようすけ、井上銘らも使用しているArcusと菰口雄矢、真戸原直人(アンダーグラフ)などが愛用するCirrusがふたつの大きな柱であるが、画一のスペックはないため、すべて1点モノ。
 そんなStyle-Nが生み出した本器Cirrus Curved Topはフレイム・メイプル・トップのスパニッシュ・シダー・バックというボディ構成で、ネックは1ピースのホンジュラス・マホガニー、指板はアフリカン・ブラックウッドという仕様だ。
 また、ボディ・カラーは“Sumi”で、着色に使用しているのはなんと和墨である。楽器塗装ではほとんど用いられない特殊な技法で仕上げられ、年を追うごとに退色していくため、エイジングが楽しみな1本だ。ヘッドには吉野杉を使用し、ピックガードは国産のタモ材で作られたもの。墨といい、和の材を絶妙なバランスで取り入れるセンスの高さには脱帽。また、ピックアップにはハンド・ワイアードの良質な製品が注目を集めるBare Knuckleから、アルニコⅤを採用したNailBombをチョイスしている点にも注目。キメの細かい上質なトーンを生み出してくれる。

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1945 Gibson J-45(from Hyper Guitars

メイプル・サイド&バックの
貴重な仕様のJ-45

 1942年に、それまでのJUMBO-35の後継機種として登場したJ-45。初期モデルの仕様は、ヘッドのバナー・ロゴ、スモール・ピックガード、レクタンギュラー・ブリッジが特徴で、そのほかには16インチ・ラウンド・ショルダー・ボディ、スプルース・トップ(一部マホガニーもあり)、マホガニー・サイド&バック(一部メイプルもあり)、ハカランダ指板、オープンバック3連ペグ、オリジナル・スキャロップドXブレイシング、約45mmのワイド・ネックという点が挙げられる。
 本器はその初期仕様に準じる45年のモデルなのだが、サイド&バックにメイプルを採用しているのが大きな特徴だ。サウンドホールからはバーズアイが覗き、引き締まった音を演出する。スクリプト・ロゴの下にバナー・ロゴが入るのは46年までの仕様で、サウンドホールの7層マルチプライ・バインディングが入る45年までのスペックをしっかりと備えている点にも注目してほしい。また、同じ年代のJ-45を奥田民生氏が所有し、愛用していることは有名だ。
 年代相応のオーバーホールが施してある本器だが、現状で即戦力のセットアップがなされており、12フレットの6弦が約2.0mm、1弦が約1.6mmとエレキ並みの弾きやすいセットアップになっている。47年以降は42.9mm幅のレギュラー・ネックに変わってしまうため、極太ネックによる鳴りと深みのあるサウンドはこの時期だけのものである。

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ASKなギター・ショップをご紹介!

ナンシー渋谷店

都会の喧騒の中、ひっそりとたたずむビンテージ・ギターの名店。

2018年で開店30周年を迎えるビンテージ・ギターの名店中の名店、有限会社ナンシー。渋谷店と名古屋店の2店舗のみだが、激レア・ビンテージ・ギターのストックは大手楽器店にも勝るだろう。さらにその質の良さから、数多くのギター好きが集まり、コレクターとの強いパイプを持つ。ではさっそく、代表であり、腕利きのブルース・ギタリストでもある岸田邦雄氏にASK!

──ナンシーではどのようなギターをASK表記にしているんですか?
 当社は原則としてお客様と対面での販売を中心に営業してまいりました。ネットが発達した現代でも、販売価格が200万円を超えるギターはASK表記にして、ご来店していただくか、お問い合わせいただくのをお待ちしています。
──どのような品揃えに力を入れていますか?
 ここで紹介したテレキャスターもそうですが、50's、60'sのフェンダーやギブソンに力を入れていますね。
──どのようなギタリストに来店してほしいですか?
 全ギタリストですね。ロックの礎となったギターの数々を皆さんにもぜひ一度は所有してみてほしいんです。
──最後に読者へメッセージを!
 1988年9月の開店以来、たくさんのお客様に支えられて営業してきました。ネットにアップしていないギターも多く、お探しのギターがございましたら、ご連絡下さい!

ナンシー渋谷店の在庫をチェック!

TC楽器

国内最大級の品揃えを誇る、新大久保の中古楽器専門店。

国内最大級の品揃えを誇る中古楽器専門店TC楽器。ここで紹介した68年製レス・ポール・カスタムを始め、お宝級のビンテージ・ギターからお手頃な中古楽器までカバーする楽器店。さっそく店舗2階でビンテージを中心に展開するプレミアム・ギター・ラウンジの土佐享祐氏にASK!

──68年製LPカスタムはなぜASK表示に?
 こちらはとても稀少なギターなので、直接お客様に状態などをお話させていただきたいんです。なので、ASK表記にさせてもらっています。
──TC楽器のギターはどういったラインナップですか?
 50〜60s、70〜80s、90〜00sと、年代ごとにギターを評価し、幅広く品揃えしております。常時4,500点以上の圧倒的な在庫量を誇っています(ギター以外も含む)!
──どういったギタリストに来てほしいですか?
 “とにかくギターが好き!”という方にオススメなお店です。各年代の銘品をご用意しておりますので、懐かしい1本やあこがれの1本など、眺めているだけでも楽しんでいただけると思います。
──では、最後に読者のギタリストへメッセージをお願いします。
 TC楽器は1990年よりユーズド/ビンテージの専門店として営業してきました。開店当初からの常連の方や、最近では中学生のお客様まで、多くの方に親しんでいただいております。各年代のギターや、多くのエフェクター、アンプなどを揃えていますので、“さまざまなギタリストの夢だった楽器と出会える”、そんなお店です。ぜひ遊びに来て下さい!

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AAA イワタ楽器

代表自ら買い付けた逸品が揃う、元ロック少年/元フォーク少年応援楽器店。

2013年に創業したAAAイワタ楽器は楽器の街=お茶の水にて良質なギター・ラインナップを展開している。自らアメリカへ出向き買い付けも行なっている、代表の岩田満氏にASK!

──AAAイワタ楽器では、ASK表記はどういった理由で採用しているのですか?
 価値をわかる方にとっては“超安い!”と思われるお買い得な価格を設定していますので、価格破壊にならないようにASK表記を使用しています。
──どのような品揃えに自信がありますか?
 Shur、James Tyler、Sadowskyなどのハイエンド・ギターやFender、Gibsonなどのビンテージなど、マニア向けのギターが充実しています。
──どのようなお客さんが多いですか?
 プロ・ミュージシャンや音楽学校の方といった音にこだわるギタリストと、40~60代の“元ロック少年”、“フォーク少年”が多いです。就職を機に音楽から離れてしまった方が、再びギターを持つ。当店はそんな方々を応援する、“元ロック少年フォーク少年応援楽器店”というコンセプトも持っています。
──販売で大切にしていることはありますか?
 顧客視点を忘れないことですね。ポジティブな情報だけじゃなく、ネガティブな情報もきっちり伝えるようにしています。そうやってお客様との信頼関係を大事にしていますので、2本目も当店でお買い上げいただけることが多いんです。
──では、最後に読者にメッセージをお願いします。
 当店のASK表記は実は“お買い得”という理由のギターが多いです。ぜひお気軽にお電話でお問い合わせ下さい。

AAA イワタ楽器の在庫をチェック!

Bottom's Up Guitars 東京

閑静な町並みに店を構える、知る人ぞ知る隠れ家的名店

田園調布の閑静な街中にひっそりと店を構えるBottom’s Up Guitars東京。高級セレクト・ショップの名を欲しいままにしている同店の代表、重浦宏太氏にASK!

──どのような場合にASK表記をつけるのですか?
 稀少なギターやビンテージなどは、真剣にその品を探しているお客様としっかり商談をしたいという理由と、購入者のプライバシー保護という理由で価格をふせています。
──今回はPRSの稀少なギターを紹介してくれましたが、ほかにどのような品揃えがありますか?
 レアなPRS、US製オーダーメイド・ギターの専門店として始まりましたが、現在は店舗数の拡大とともに工房系も含めた国内外のハイエンド・ギターにも力を入れています。
──どのようなギタリストにおすすめのお店ですか?
 ギタリスト全員ですね。初心者、ミュージシャン、コレクターなど、それぞれの方にフィットするご案内ができる社員がお待ちしています。
──Bottom’s Up Guitarsのこだわりを教えて下さい。
 予約制に近いスタイルをとっていますので、安心して買い物を楽しんだり、ゆっくりとリペアを受けたりすることができます。今後もこのスタンスを崩さず 1件1件丁寧にご対応していきたいと思います。
──では、最後にギタリストへメッセージを!
 当社は、“選定品”、“限定品”、“稀少品”にしぼったアイテムを揃えています。また、コンディションを保つために清潔な店内環境を心がけ、製品にも常に調整を施しておりますので、良質なものをお探しの方は、ぜひ一度ご来店下さい。

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三木楽器 梅田店

関西の老舗総合楽器店が展開する、ギターに特化したプロ・ショップ

創業190年を迎えた関西の老舗総合楽器店、三木楽器。今回協力してくれた梅田店は約1,000本以上の品揃えを誇るギター専門店だ。さっそく副店長の中井勝氏にASK!

──この65年製ストラトキャスターはなぜASKなのですか?
 このギターは、通販サイト上では価格表示しておりますが、店頭での価格はASK表示にしています。当品に関しましては実際にご来店されたお客様がより興味を持ってもらえるようにという理由です。
──品揃えにはどのようなこだわりを持っていますか?
 梅田店はギター・プロ・ショップとして、レアなビンテージ、国内外の手工家のギターを数多く扱っており、その中でもセミアコやフルアコなどのジャズ・ギターが豊富です。また、ビンテージとしての価値だけにはとどまらず、プロの方でも即戦力として使用できるようにセットアップしていますので、演奏性が高く、レコーディングやライブでも重宝できる状態のものを取り揃えています。
──読者にメッセージをお願いします。
 当店は定番モデルはもちろん、珍しいギターも数多く扱っておりますので、音へのこだわりを持った方に支持されております。買取、下取、委託販売もうけたまわっていますので、ご用命の際はご相談下さい。今回は“ASKなギターを弾かせろ!”という企画でしたが、ASK表記にはさまざまな意味や意図がございます。ぜひ楽しみのひとつとして、その理由をお気軽におたずね下さい。お問い合わせお待ちしております。

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ギターショップ O'sway

日本遺産・尾道市にある、地域密着型の温かいショップ

日本遺産にも登録された広島県尾道市。そんな歴史ある街に寄り添う楽器店が、この53年製フェンダー・テレキャスターを所有するギターショップO’swayだ。気になるASK表記について、そしてギターの品揃えについて、さっそく代表の柳川忠士氏にASK!

──どのようなギターにASK表記を?
 この53年製テレキャスターもそうなんですが、ビンテージ・ギターは相場モノということもあり、価格が変動するためというのがまずひとつの理由です。ほかには、ASK表記にしておくと、お客様が興味を持たれた場合にお問い合わせが入りやすいんです。
──O’swayはどのような品揃えに力を入れていますか?
 当店は小さなお店ですので、けっして本数は多くありませんが、エレキ・ギター、アコギともに王道なものを中心にした品揃えに力を入れています。
──どのようなギタリストに来てほしいですか?
 レス・ポールやストラトキャスター、テレキャスターなど、往年の王道ギターを取り揃えていますので、ブルースやブルース・ロック系のギタリストにはピンとくるギターがきっとあると思いますよ。
──では最後に、読者へメッセージをお願いします。
 あまり大きい店とは言えませんが、この地域では当店でしか見れない品揃えを心がけています。また、小さいお店だからこそ、お客様と気楽にお話ができるようなショップです。日本遺産にも指定された尾道の街へ来られた時は、ぜひ一度お立ち寄りください。

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開進堂楽器 Blue Guitars

富山から世界へ発信する、Made In Japanの素晴らしさ

富山県の楽器センター富山に店舗を構える開進堂楽器 Blue Guitars。店内イベントなども数多く開催し、富山のギター・キッズたちを支える同店の店長、山田浩幸氏にASK!

──このStyle-N Nishgaki Guitars Cirrus Curved TopはなぜASKが付けられているのですか?
 現在(2月末時点)ではまだ販売できる個体がないんです。ここで紹介したモデルはプロトタイプというか……詳しい事情は当店のHPでチェックください!
──Blue Guitarsの品揃えはどういう特徴がありますか?
 エレキ、アコギに限らず、ビルダー/ルシアーの顔が見えるような楽器を多く扱っています。国内少数精鋭の工房が生み出すこだわりの1本に、当店の感覚を取り入れてカスタムしているものが中心です。メイド・イン・ジャパンの良さを広げたいと思っています。海外ブランドはユーズドやビンテージが主です。
──ほかにどんなサービスがありますか?
 スタッフのほとんどがリペアマンなので、楽器のリペア/調整には自信があります。また富山県は地価が安いので、工房も併設した広い店内でゆったりと試奏していただけます。インストア・ライブも多く開催し、音楽教室も展開しています。
──最後に読者へメッセージを!
 コンセプトは“富山から全国、世界へ……Blue Guitarsはギターのセレクト・ショップ”。どこで、誰が、どのようにギターを製作しているか……ブランド・ネームだけでは計れない要素に着目しセレクトしています。そして、実はルシアーが多い富山県。私たちも富山ならではの自然の恩恵を受けながら、楽器との関わりを試行錯誤しています。ぜひ富山へお越しくださいませ。

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Hyper Guitars

新大久保のビル地下1Fにある、ビンテージ・ギターの秘密基地

ここで紹介した1945年製ギブソンJ-45を始めとして、50〜70年代のギブソン、フェンダー、リッケンバッカーなどのビンテージ・ギターの品揃えに強いハイパーギターズ。新大久保駅徒歩1分ほどのビル地下1Fに店を構え、“ビンテージ・ギターの秘密基地”といった印象の魅力的なショップだ。さっそく店長の長島英樹氏にASK!

──このJ-45の価格はなぜASKなのですか?
 興味を持っていただいたお客様に、このギターの素晴らしさをしっかりとお伝えするためです。稀少性や状態、出音などについてちゃんとご理解いただきたいと考えております。
──今回はギブソンのビンテージ・アコースティック・ギターをご紹介しましたが、ハイパーギターズはどのような品をラインナップしていますか?
 ギブソンやフェンダーの50〜60年代製ビンテージ・ギターの品揃えに関しては自信がありますね。
──ハイパーギターズはどのようなギタリストにオススメのお店ですか?
 古き良き時代のギタリストたちをリスペクトしている方、そして現代のギタリストとして自分自身にさらなる高揚を感じたい方にはぜひお越しいただきたいですね。当店は全世界のギター・コレクターとのコネクションを持っております。もし夢見ているギターがあれば、ぜひお探ししますよ。
──ありがとうございます。では最後に読者へメッセージをお願いします!
 歳を重ねるごとに、音楽やギターのすばらしさに気づかされます。ぜひ読者の皆さんも心底惚れるギターを手に入れて、一生ギターを弾きまくりましょう!!

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ギター・マガジン 2017年4月号では、
本記事で取り上げたギターの音が聴けます!

gm201704_thumb 本記事はリットーミュージック刊『ギター・マガジン 2017年4月号』の特集記事「ASKなギターを弾かせろ!」を転載しています。同記事はCD連動特集で、ここで紹介したASKなギターたちをThe Birthdayのフジイケンジ氏が試奏した音源を収録。目で見て、耳で聴いて楽しめる特集となっています。ぜひチェックしてみてください!

Profile

gm_Ask_fujii.jpgフジイケンジ●1969年生まれ、広島県出身。90年にTHE BARRETTのギタリストとしてデビュー。MY LITTLE LOVERのメンバーとして「Hello, Again 〜昔からある場所〜」などのヒットを量産する。2011年よりThe Birthdayのギタリストとして活躍するほか、数々のスタジオ・ワークやライブにサポートとして参加。最新シングルは3月15日発売の『抱きしめたい』。

The Birthday 公式HP

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