Bose S1 Pro+ wireless PA system × 松井祐貴&井草聖二
- 2024/04/25
LUNASTONE/True Over Drive 1、Big Fella、Wise Guy
2011年、デンマーク工科大学の学生だったMorten Lunauと、ギタリスト兼プロデューサーのSteen Grøntvedがペダルの製作を始めた。納得の行くオーバードライブを追求する中で辿り着いた結論は、ダイオード・クリップでは求める音は作れない、ということ。そこで、パーツも含め一から作り始めることを決意して、研究を重ね、何度も試作を繰り返すうちに、2人の好みのサウンドのものが完成。本格的に製作を始め、Mortenの苗字の“Luna”とSteenのデンマーク語訳である“Stone”を合わせて、“LUNASTONE”という社名が付けられた。Steenはダイオード・クリップではなく、本物のアンプで使用されるカスケード接続を採用。この技術により、「True Over Drive」が誕生する。時を同じくしてMortenは退任するが、Steenはさらなる改良を目指し、スカンジナビアの優良なディーラーとの取引を開始。現在も小規模ではあるが、社長を含むほとんどのスタッフがt.c.electronicの出身者ということもあり、すでに一部で話題となっている新進気鋭のブランドだ。
「True Over Drive 1」は、LUNASTONEの第1号機であるBig Fella(後述)のコンセプトを受け継ぐモデル。前述の通り、ダイオード・クリップを採用したエフェクターとは違い、本物のギター・アンプのように何層も重なってディストーション効果を生み出す。これにより、ゲインを上げてもクリアなサウンドを出力。フェンダーのホットロッドやマーシャルのプレキシ・ヘッドを彷彿とさせるサウンドが味わえる。
2 in 1のオーバードライブ「Big Fella」は、太く輪郭のはっきりした低音と滑らかな歪みが特徴。特にサステインとパワー感が魅力だが、楽器本来のキャラクターを失うことなく、ハイ・ゲインでありながらもクリアなサウンドを実現している。なお本機は、グレン・ヒューズ(ex.ディープ・パープル etc.)やジョー・リン・ターナー(ex.レインボー etc.)、マイク・トランプ(ex.ホワイト・ライオン)との活動で知られるベテラン・ギタリスト、Søren Andersenが使用。その可能性をさらに広げるべくSteenと共に改良を続け、後述のシグネチャー・モデル「Three Stage Rocket」が誕生した。
同じく2 in 1 オーバードライブの「Wise Guy」は、オペアンプにRD4558を採用し、まさにチューブ・アンプ然とした温かみのある歪みを実現。あらゆるジャンルに対応可能で、バンド・サウンドの中でも埋もれることのない、存在感のある音色を出力してくれる。
「Three Stage Rocket」は、デンマークを代表するベテラン・ギタリストSøren Andersenのシグネチャー・ペダルで、その名の通り3段階のサウンドを足元で操作可能。「Big Fella」の歪みを基に設計されており、どんなに高くゲインを設定しても非常にクリアで、飽和しすぎることのないドライブ・サウンドが特徴となっている。ブーストはドライブ・セクションとは独立して機能するため、歪み回路の前段と後段、どちらでブーストさせるかも選択可能だ。
「The Pusher」は、ミニ・サイズの筐体でありながらも力強いサウンドメイクを可能にしたブースター。チューブ・アンプを自然にドライブさせたい場合やソロ時に音量を持ち上げたい場合はもちろん、愛用のオーバードライブやディストーションに新たな彩りを加える目的、あるいはサステインの増強という点でも大きな効果が期待できるだろう。
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