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新製品を試奏動画で紹介！New Gear Showcase

Blackstar
LT-DUAL

  • 2013/12/20　
  • 試奏・レビュー：井戸沼尚也　
  • 写真：星野俊（＊印のみ）

クランチから激歪みまでこれ１台でOK！　ブラックスターの新作は２チャンネルのオーバードライブ

　ハイゲインのチューブ・アンプやエフェクターを中心としたラインナップが、世界中のHR／HM系プレイヤーから支持されているブラックスター。真空管の特性を知り尽くした同社の新作は、真空管を使わずに真空管のトーンやレスポンスを再現したドライブ系ペダルの『LT』シリーズ。本機はシリーズ中の最上位機種で、２チャンネルを有するLT-DUALだ。

　チャンネル１がクリーン・ブーストからオーバードライブまでをカバーし、チャンネル２がハイゲイン・サウンド用ということだが、チャンネル１のサウンドでもオールドスクール系のロックには十分過ぎる程歪む。今回はアンプのセッティングをクリーンに保ったままで試奏してみたが、アンプのゲインをクランチ程度まで上げれば、チャンネル１でも80年代のメタル位まではいけそうなイメージだ。

　そしてチャンネル２を選ぶと、ブラックスターならではの深い歪みが飛び出してくる。ここでポイントになるのが“ISF”コントロール。これは同社独自の機能で、アメリカンからブリティッシュまで、そのサウンドをシームレスに切り替えられるというもの。動画の後半を見て頂くと分かる通り、このコントロールで中低域のニュアンスが随分変わる。アメリカン・コンボに代表される少し低域が膨らんだようなトーンから、ブリティッシュ・スタックの引き締まったトーンまで自由自在だ。その中間で、両方のいいとこ取りもできる。

　これ１台であらゆる歪みのコントロールが可能だが、操作はいたって簡単なのが嬉しいところ。特にライブで威力を発揮しそうな、シンプルかつ高機能なドライブ・ペダルだ。

  • Blackstar / LT-DUAL

Specifications

● コントロール：CH-1ゲイン，CH-2ゲイン，CH-1レベル，CH-2レベル，トーン，ISF●入出力端子：インプット，アウトプット●電源：9V電池，9Vアダプター●外形寸法：90（W）×122（D）×54.5（H）mm●重量：600g
価格：19,000円（＋税）

製品情報・問い合わせ：神田商会

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[試奏者PROFILE] 井戸沼尚也（いどぬま・なおや）

大学在学中から環境音楽系のスタジオ・ワークを中心に、プロとしてのキャリアをスタート。CM音楽制作等に携わりつつ、自己のバンド“Il Berlione”のギタリストとして海外で評価を得る。第2回ギター・マガジンチャンピオンシップ・準グランプリ受賞。現在はZubola funk Laboratoryでの演奏をメインに、ギター・プレイヤーとライター／エディターの2本立てで活動中。