新製品を試奏動画で紹介!New Gear Showcase

Jim Dunlop
TM95 Tak Matsumoto

『玲』の字がデザインされた松本孝弘シグネチャー・ワウ!素晴らしいトーンを持つ実戦向けのペダル

 本機は、ジム・ダンロップより発売された日本人プレイヤー初のシグネチャー・ワウ・ペダル、B’zの松本孝弘氏のモデルだ。松本氏が愛用のアンプやギターに入れている「玲」の字が、本機にも刻まれている。

 本機は、高音域を強調したモード1と、中音域にふくらみのあるモード2の2つのワウ・モードを持ち、それぞれカッティング向け、リード向けとなっている。その切り替えは内部のミニ・スイッチか別売の外部フットスイッチで行うのだが、今回はフットスイッチはなし、試奏の現場で裏ぶたを外すことも出来ず、モード2のみの試奏となっていることをお断りしておきたい(通常、出荷時にはLEDがレッドのモード1になっているようだが、なぜかこの日、ブルーのモード2になっていた……)。

 サウンドは、ビンテージ系の良質ワウが持つ“クワッ”、“カワッ”、“コワッ”というワウがかかる前のカキクケコ系アタック音がしっかりと乗る、素晴らしいもの。さらにローノイズで、オン・オフ切り替え時の音量差も気にならず、その意味ではビンテージより使いやすく実戦向きだ。リード向けというふれこみのモード2だが、クリーン・トーンでカッティングしてもご覧のように高音がうるさ過ぎず、実に良い感じだ。

 2種のワウ・モードを外部スイッチで切り替えられるようにしておけば、ライブでこれ以上使いやすいワウはそうはないだろう。トップ・プロの現場から出されたアイデアを凝縮した、素晴らしいワウ・ペダルだ。

  • 松本氏のファンだけでなく、海外のワウ・マニアにもウケそうな漢字のデザイン。

  • オン/オフ、モード切り替えを示す2つのLED。踵側にあるのが特徴。写真は両方ブルー、つまりモード2がオンになっている状態。

  • ギター側のシールドを刺すインプット・ジャックと、外部フットスイッチ用のジャック。

  • アンプ側のシールドを刺すアウトプット・ジャックと、AC電源用のジャック。側面にも「玲」の字が!

  • Jim Dunlop / TM95 Tak Matsumoto

Specifications

●コントロール:ロッカー・トルク,ボイシング・スイッチ,フリークエンシー・レスポンス●入出力端子:インプット,アウトプット,フットスイッチ●電源:9V電池,9Vアダプター●外形寸法:100(W)×250(D)×63(H)mm●重量:約2kg
価格:オープン・プライス(市場実勢価格23,800円前後)

製品情報・問い合わせ:モリダイラ楽器

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[試奏者PROFILE] 井戸沼尚也(いどぬま・なおや)

大学在学中から環境音楽系のスタジオ・ワークを中心に、プロとしてのキャリアをスタート。CM音楽制作等に携わりつつ、自己のバンド“Il Berlione”のギタリストとして海外で評価を得る。第2回ギター・マガジンチャンピオンシップ・準グランプリ受賞。現在はZubola funk Laboratoryでの演奏をメインに、ギター・プレイヤーとライター/エディターの2本立てで活動中。