新製品を試奏動画で紹介!New Gear Showcase

Fender Custom Shop
Michael Landau Signature 1963 Relic Stratocaster

ビンテージ・ファンにもお勧めできる最高のストラト・サウンド!マイケル・ランドウ・シグネチャー・モデル

 マイルス・デイビスから矢沢永吉氏まで、ジャンルを問わず世界のビッグ・ネームから声がかかる世界のセッション・ギタリストの頂点、マイケル・ランドウ。本器は、彼自身が愛用する1963年製ストラトキャスターを再現したシグネチャー・モデルだ。

 シグネチャー・モデルといっても、仕様としては基本的にビンテージ・ストラトに準じている様子。ミディアム・ジャンボのフレットと5ウェイのスイッチを採用し、本人が握りやすいよう曲げたアームや愛器と同じグリップ、傷等を再現している以外、特別なところはない。ただし、驚いたのはそのサウンドだ!

 高域は鈴のように鳴り、低域は巻き弦の質感がはっきりと伝わってくる最高のストラト・サウンド。リアの音が耳に痛いとか、フロントが少しブーミーだとかいう不満が一切なく、どのピックアップを選んでも全てのポジションの音が心地よく響く。乾いているのと同時に艶もある、最高のビンテージ・ストラト・サウンドが新製品から発せられる事に、とても驚いた。私はかつて61年製ストラトを所有していたが手放してしまった苦い経験があり、それ以来久しぶりに「ああ、ストラトってこういう音だった!」と思い出したような気がする。

 高価になり過ぎたビンテージ・ギターをあまり持ち歩きたくないという人は、本器を試してみたらどうだろう?もちろん、マイケル・ランドウ・ファンには絶対お勧めの、最高のストラトキャスターだ。

  • フィエスタ・レッドの塗装が剥がれた部分に、マルチ・レイヤーで下に塗られたサンバーストが見えるところまで再現されている。

  • 鈴鳴り感が心地よい、最高のストラト・サウンドを生み出す手巻きのカスタム・ピックアップ。

  • トレモロ・アームの角度が、通常のものと違うのがわかるだろうか。本人が握りやすいよう曲げたものを再現したと思われる。

  • ラウンド貼りのローズウッド。グリップはspecial "custom oval C" neck profileということだが、自然な弾き心地とあまりのサウンドの良さに“特別なグリップ感”は感じなかった。極太ネックのような特殊なものではなかったことははっきりと覚えている。

  • ハードなレリック処理が施されたボディ・バック。実際、弾きこまれたビンテージの個体は、ベルトのバックルが当たってこの部分の塗装が剥がれていることが多く、本器はそれをリアルに再現している。

  • Fender Custom Shop / Michael Landau Signature 1963 Relic Stratocaster (FIESTA RED over 3TSB)

  • Fender Custom Shop / Michael Landau Signature 1968 Relic Stratocaster (BLACK)

  • Fender Custom Shop / Michael Landau Signature 1968 Relic Stratocaster (BLEACHED 3TSB)

Specifications

●ボディ:アルダー●ネック:メイプル●指板:ローズウッド●フレット:21●ピックアップ:カスタムショップ・ファット’50sシングル・コイル・ストラト●コントロール:ボリューム、トーン×2、5ウェイ・ピックアップ・セレクター●ペグ:シャーラー●ブリッジ:6サドル・ビンテージ・スタイル・シンクロナイズド・トレモロ●カラー:フィエスタ・レッド・オーバー・3トーン・サンバースト(1963 Relic Stratocaster)、ブラック(1968 Relic Stratocaster)、ブリーチド・3トーン・サンバースト(1968 Relic Stratocaster)
価格:オープン・プライス(市場実勢価格:555,000円前後(1963 Relic Stratocaster)、525,000円前後(1968 Relic Stratocaster)

製品情報・問い合わせ:フェンダーカスタムショップ/山野楽器海外事業部

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[試奏者PROFILE] 井戸沼尚也(いどぬま・なおや)

大学在学中から環境音楽系のスタジオ・ワークを中心に、プロとしてのキャリアをスタート。CM音楽制作等に携わりつつ、自己のバンド“Il Berlione”のギタリストとして海外で評価を得る。第2回ギター・マガジンチャンピオンシップ・準グランプリ受賞。現在はZubola funk Laboratoryでの演奏をメインに、ギター・プレイヤーとライター/エディターの2本立てで活動中。