新製品を試奏動画で紹介!New Gear Showcase

Fender USA
FSR American Vintage '75 Jazz Bass Aged Natural

1975年製のジャズ・ベースのリイシュー・モデルがフェンダーFSRより限定生産で復活!

 2012年に惜しまれつつも生産完了となったフェンダーのAmerican Vintage '75 Jazz Bassが、同社のFSR(Factory Special Run)より復活を遂げた。FSRはレギュラーのラインナップにはない、特殊なモデルやカラーなどを数量限定で発売しているラインだ。アッシュ・ボディにメイプル・ネックというスペックが70'sジャズ・ベースの王道で、塗装はウレタン・フィニッシュを採用している。エイジド・ナチュラル・カラーとホワイト・バインディング、ブロック・インレイの風格漂うルックスに加えて、ネックの握りも70's Cシェイプを再現しており、フレットもヴィンテージ・スタイルを使用するほか、ペグやチューナーも70'sスタイルを踏襲するというこだわりよう。エイジド・ナチュラルの70'sジャズ・ベースというとマーカス・ミラーの改造ジャズ・ベースをイメージするが、こちらはあくまで75年製を忠実に復刻したモデルだ。

 試奏に移るとアンプから出てくる音は、アッシュ・ボディの70'sジャズ・ベースそのものと言える歯切れ良く、適度に乾いたトーンだ。Cシェイプによる若干薄めのネックに加えて、ヴィンテージ・スタイルのフレットは現行モデルによりもスムーズな弾き心地に感じる。2ボリューム、1トーンというシンプルなコントロールは、多彩なツマミが付いたモダンな機種になれたプレイヤーには寂しく感じるかもしれないが、元々のサウンドに芯がありヌケも良いので、これで十分な音作りが可能だ。

 指弾きのブリブリした感じも良いが、やはり何と言ってもスラップしたときのサウンドがたまらない。弦をはじいたときに出る金属的なアタックがアクティブ・モデルほど耳に痛くなく、パッシブらしい腰の据わった歯切れ良さがある。スラップ好きのベーシストであれば、そのために本器を購入しても良いと思わせるほど、このサウンドのは魅力がある。例えるとすれば、マーカス・サウンドを少し落ち着かせた、またはラリー・グラハムの音を少し尖らせたようなトーン。いずれにせよ70年代のスラップ・サウンドを出したければベストな選択であることに違いはない。ちなみに限定80本とのことなので、購入を考えているベーシストは早めにチェックしてほしい。

  • コントロールはフロントPUボリューム、リアPUボリューム、トーンとシンプルな仕様。

  • ピックアップ・カバーの下に取り付けられた2基のシングルコイル・ピックアップがジャズ・ベースらしい歯切れ良いサウンドを出力する。

  • 70年代のスペックと踏襲し、ジョイントは3点止めボルトオンを採用。

  • シンプルなナットはもちろん、大きめにJAZZ BASSと書かれたCBSロゴは70年代ならではの仕様。

  • エイジドナチュラルで仕上げられたメイプル指板にはブロック・インレイが施され、ヴィンテージ好きにはたまらないルックスだ。

  • Fender USA / FSR American Vintage '75 Jazz Bass Aged Natural

Specifications

■ボディ:アッシュ■ネック:メイプル■ネック・シェイプ:Cタイプ■指板:メイプル■スケール:34インチ■フレット数:20■ピックアップ:アメリカン・ジャズ・ベース・シングルコイル×2■コントロール:フロントPUボリューム、リアPUボリューム、トーン
価格:369,600円

製品情報・問い合わせ:フェンダー/山野楽器海外事業部

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