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Ashdown
NM2 Double Distortion Pedal

アッシュダウンらしい骨太な歪みが得られる2系統の歪み回路搭載のディストーション・ペダル

 フー・ファイターズのベーシスト、ネイト・メンデルのシグネイチャー・ペダルが、英国のベース・メーカー=アッシュダウンより発売された。本機はディストーション・ペダルで2系統の歪み回路(DRIVE1、DRVE2)を搭載し、単体または組み合わせて使用する。各回路にはそれぞれON/OFFスイッチとマスター、DRIVEツマミがあり、DRIVE1は+30dBのドライブ・ゲインの増量が可能で、DRIVE2は60dBとよりワイルドな歪みを得られる。各回路の歪みを調節するDRIVE MIXツマミは、左に回せば歪みが多くなり、右回せば原音のミックスが増えるため、低域を損なわずにバランスの良い歪みを出力できる。それに加えて回路に入る前段でインプット・レベルの調節も可能だ。出力は2系統(フォーン)を装備し、BRIDGEスイッチで切り替えることで、2台のアンプに各回路の歪みを送ることもできるという、かなり多機能な歪みペダルだ。

 歪みの全体的なキャラクターは、アッシュダウンらしい骨太なオーバードライブ~ディストーションという印象。本機は原音ブレンドのみの調節はできないが、歪みと原音のバランスはDRIVE MIXツマミをどのポジションにしても良い塩梅で、ゴリっとしたアタック感を損なわずに気持ち良く歪んでくれる。DRIVE1とDRIVE2を足すと、セッティングによっては同社のアンプで歪ませてサブハーモニックスを足したようなブーミーなサウンドも得られた。このようにDRIVE1、DRIVE2、DRIVE1+2と、3つの異なる歪みをこれ一台で呼び出せるのは、ライブなどでかなり大きなメリットとなるはずだ。また、もともとアンプ・メーカーが作るペダルだけあり、音ヤセ感が皆無なところも素晴らしい。ネイト・メンデルっぽいグランジのベースはもちろんのこと、ハード・ロックからロックンロールまで幅広く対応する懐の深さも魅力的だ。過激さよりも芯が太く、ヌケの良い歪みを求めるベーシストにとっては、うってつけの一台と言えるだろう。

  • アウトプットは2系統を装備し、各チャンネルの歪みをアウトプットすることも可能

  • Ashdown / NM2 Double Distortion Pedal

Specifications

■コントロール:メーター・スイッチ、インプット、ドライブ・ミックス1、マスター1、+10dBスイッチ、ドライブ・ミックス2、ブリッジ1/2切り替えスイッチ、マスター2、ドライブ1 ON/OFFスイッチ、ドライブ2 ON/OFFスイッチ■入出力端子:インプット、アウトプット×2、電源■電源:ACアダプター or 9V乾電池■外形寸法:154(W)×144(D)×48(H)mm■重量:約962g
価格:19,950円

製品情報・問い合わせ:神田商会

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