弦の老舗メーカーが初めて手掛けたベース・ギターは“ジェマーソン・セット”を張ったヴィンテージ・プレベ・タイプ!

La Bella
Olinto Bass

 ストリング・メーカーとして知られるラベラ社による初のベース・ギター、Olinto Bass。ラベラのベース弦と言えば、ジェマーソンが愛用したハンドメイドで極太ゲージのフラットワウンド弦の“ジェマーソンセット”などが有名だが、Olinto Bassはまさにこのセットを張ったプレシジョン・タイプのモデルだ。ハンドメイドのラベラの弦にマッチした、ハンドメイドによるベースをコンセプトにニューヨーク在住の日本人ルシアー、Mas Hinoが製造を手掛けている。アルダー・ボディにメイプル・ネック、マダガスカル・ローズウッドの指板という木材構成に加えて、Cシェイプのネックやラッカー塗装などからも、60年代前半のヴィンテージ・モデルを踏襲していることが分かる。またコンセプトのとおりにボディの加工からピックアップのワイヤリングまですべてハンドメイドで行われている。

 楽器を持ってみると太めのネックと適度な厚みのフレットの感触が良く、その弾き心地は60年代前半のプレベそのもの。フラット・ワウンド弦はラウンドと比べるとテンションがきつくなりがちだが、本器はもともとフラット・ワウンドを前提とているだけあり、テンション感もしなやかでとても弾きやすい。サウンドは丸く暖かみのあるキャラクターに加えて、フラット弦ならではの深みと素直に出てくる低域が魅力だ。例えるならばジェマーソンだが、本器はレリック仕様ではないので音色自体は、一般的なイメージのジェマーソンのサウンドよりも、もっとクリアで若々しい。とは言っても、R&Bやブルースなどアーシーな音楽にこれほどマッチする楽器もそうそうないのではないだろうか。ジェマーソン好きはもちろん、ルーツ・ミュージック派のベーシストもマストでチェックしてほしい一本だ。

  • ピックアップはハンド・ワイアリングされたオリジナルのPタイプを搭載する。

  • 弦は通称“ジェマーソン・セット”と呼ばれるフラットワウンド弦が張られる。ゲージは上から.110/.095/.073/.052だ。

  • 指板は60年代のフェンダーにも使用されていた、希少材でもあるマダガスカル・ローズウッドを使用。

  • 指板はスラブ貼りになっており、その下にはトラスロッド調整用の穴が見られる。

  • ペグは逆巻きのヴィンテージ・タイプを使用。これは65年までのフェンダーに見られた仕様で徹底したこだわりを感じる。

  • La Bella / Olinto Bass

Specifications

●ボディ:アルダー●ネック:メイプル●ジョイント:ボルトオン●指板:マダガスカル・ローズウッド●スケール:34インチ●フレット数:20●ピックアップ:オリジナル●コントロール:ボリューム、トーン
価格:オープン・プライス

製品情報・問い合わせ:ゼンブジャパン

※写真はプロトタイプ

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