薄型のクオーターソーン・ネックとディンキー・サイズ・ボディで抜群のプレイヤビリティを持つマルチなギター

Crews Maniac Sound
Bottom’s Up Quarter Sawn

 クルーズマニアックサウンドの定番モデルである「ボトムズアップ」は、ディンキー・シェイプ(所謂ストラトサイズのボディを一回り小さくした印象)のボディを持ち、非常にバランスが良く弾きやすい同社を代表するギターだと言える。そのボトムズアップの限定ラインとして、ネックにクォーターソーン(柾目材)のハードメイプル材をチョイスしたBottom's Up/QUATER SAWN LIMITEDが発表された。

 今回のモデルはネック・グリップに薄型のTHIN GRIPを採用しており、複雑なコード・フォームやハイポジションでのプレイアビリティが確保されている。スムーズなフィンガリングが得られる弾き心地はクルーズならではの高い製造レベルが感じられる。さらりとした手触りのサテン・フィニッシュで仕上げている。

 ハードウェアにはゴトーのロトマチックタイプSD-91/H.A.P-Mマシンヘッドと2点支持トレモロの510Tブリッジを組み合わせ、ヴィンテージ系の響きながら安定したチューニング精度とテンション感が得られる。そしてトレモロアームを使用時の安定感と、その音にも定評あるFST機構のトレモロブロックを装備。

 ピックアップは好評のジェームス・タイラーエレクトロニクスから、プロの現場でも評判が高い「JTS-5 HOTLAURA」シングルコイルと「S.C.ステュードベイカー」ハムバッキングピックアップをセレクト。低音から高音までバランスの取れたシングルコイル、ミッドレンジとローに存在感のあるハムバッカーのセレクトは、ブルースロックからハードなリフプレイまでを余裕でカバーする。良質なエレクトリックが出力するファットなシングルコイル、そしてヌケの良いハムバッカー・トーンが感じられる。

 クオーターソーン・ネックの存在感を十分に感じながら、弾きやすいディンキー・サイズ・ボディからは驚きの生鳴りが感じられ、モダンなロックはもちろん、ブルージーなフィーリングも持ったマルチなギターだと言えるだろう。

※使用アンプ:Fender 68 Custom Deluxe Reverb

  • ピックアップはタイラーエレクトロニクスの「JTS-5 HOTLAURA」シングルコイルと「S.C.ステュードベイカー」ハムバッキング。

  • FST機構のトレモロブロックを装備したゴトー510Tブリッジ。ナチュラルなトーンと安定したチューニング精度を誇る。

  • クォーターソーン(柾目材)のハードメイプル材を使用したネック。

  • Crews Maniac Sound / Bottom’s Up Quarter Sawn

Specifications

●ボディ:アッシュ●ネック:メイプル●指板:ローズウッド or メイプル●フレット:22●ピックアップ:ジェームス・タイラー「JTS-5 HOTLAURA」シングルコイル×2、「S.C.ステュードベイカー」ハムバッキング×1●コントロール:ボリューム、トーン、5ウェイ・ピックアップ・セレクター●ペグ:ゴトー・SD-91 H.A.P-M.●ブリッジ:ゴトー510T-FE1
●価格:280,000円(+税)

製品情報・問い合わせ:クルーズ

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[試奏者PROFILE] 村田善行(むらた・よしゆき)

株式会社クルーズにてエフェクトペダル全般のデザイン担当、同経営の楽器店フーチーズ(東京都渋谷区)のマネージャーを兼任。ファズ関連・エフェクタ全般へのこだわりから専門誌にてコラムを担当する他、覆面ネームにて機材の試奏レポ/製品レビュー多数。