マエストロFUZZTONEのトーン・イメージはそのままに、ストーンズのあの名曲を大胆にも商品名に冠したファズペダル

electro-harmonix
Satisfaction

 ローリング・ストーンズのあの名曲を大胆にも商品名に冠したファズペダル。「サティスファクション」のイントロのファズ・サウンドと言えば、世界初のファズと呼ばれるギブソン・マエストロ社のFUZZTONEの音色であることは有名だが、そのファズ・サウンドは出力レベルも抑えめで現存するオリジナル・ヴィンテージ器は発売から約50年を経て、パーツの劣化やノイズ等、さすがに頼りない状態になっている。オリジナルのトーン・イメージはそのままに、トゥルーバイパス・スイッチを搭載したモデルとしてエレクトロハーモニクスがよみがえらせたのが、本機だ。

 ローがガッポリとなくなってしまう事でトレブリーでミッドレンジが前面に出てくる。この独特の歪みは一聴すると「何だこれ?」状態になるが、そのキャラの面白さはバンドに入った時に存在感を発揮する。ベース、ドラムのキックの上にハマるファズ・サウンド。動画のフェンダー系アンプとのマッチングでは相当「暴れる」が、マーシャル系アンプとのマッチングでは意外とスムージーな歪みを生んでくれる事だろう。是非音量をドカンと上げてその世界観を楽しんでほしいファズペダルだ。

※使用アンプ:Fender 68 Custom Deluxe Reverb

  • electro-harmonix / Satisfaction

Specifications

●コントロール:ボリューム、アタック●電源:9Vアダプター、9V電池●その他:トゥルーバイパス・スイッチング●外形寸法:72(W)×110(D)×50(H)mm ●重量:約240g
●価格:9,500円(+税)

製品情報・問い合わせ:日本エレクトロ・ハーモニックス

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[試奏者PROFILE] 村田善行(むらた・よしゆき)

株式会社クルーズにてエフェクトペダル全般のデザイン担当、同経営の楽器店フーチーズ(東京都渋谷区)のマネージャーを兼任。ファズ関連・エフェクタ全般へのこだわりから専門誌にてコラムを担当する他、覆面ネームにて機材の試奏レポ/製品レビュー多数。