新製品を試奏動画で紹介!New Gear Showcase

Ampeg
V-4B

ビンテージ・アンペグの名機V-4Bが現代的スペックを搭載して完全復刻!

 アンペグの伝統でもあるフル・チューブの回路デザインを継承するクラシック・シリーズに、新たなモデルが追加された。V-4Bは1971年頃に生産された同型機を元にしたモデルで、プリアンプ・セクションには12AX7を2本、パワーアンプ部分には6L6GCを4本、ドライバー部には12AX7と12AU7を1本ずつ搭載。出力は最大で100W。コントロール部分はシルバー・パネルと前面のサランネットを踏襲したビンテージ風のルックスもたまらない。コントロール・パネルはビンテージ機を踏襲したルックスで、ゲインとマスター、トレブル、ベース以外に、ウルトラ・ロー&ウルトラ・ハイスイッチ。ミッドレンジの増減は220Hz/800Hz/3000Hzから3種類から選択できる。入出力に関しては新たにプリアンプ・アウト、パワーアンプ入力、DIアウト、スレーヴ端子を搭載し、オリジナル・モデルよりも拡張性を持たせているのが特徴だ。

 ベースをつないで鳴らしてみると、アンペグのフル・チューブならではズシっとした量感豊かな低音が得られた。最大100ワットという出力もチューブらしい音の太さとレンジ感をカバーしてしており、音圧感も十分。音色のキャラクターは、同シリーズの中でもSVT CLASSICのような粘り感よりもSVT-VRにも近い、カラっとしつつもひずみ感のあるビンテージならではの音。コントロールはフラットの状態で優れた音なので、EQは多少の補正する方向性で使うと良い結果が得られる。中でもBASSツマミはかなり強烈に効くので、上げ過ぎには注意が必要だ。細かいサウンド調整は苦手だが、楽器を突っ込んだだけで良い音が出るアンペグのビンテージ・アンプの安定感は代え難い魅力がある。V-4Bのディープなトーンに組み合わせるなら、やはりパッシブのベースの方が映えるだろう。また拡張性を考慮した入出力の充実は特筆すべきで、レコーディングからライブまで、非常に使える仕様になっているのは嬉しいポイントだ。オリジナル・モデルを狙うのであれば、断然こちらをおすすめしたい。

  • インプットは0dB、-15Bの選択が可能。コントロールはミドルのポイントをセレクトできる3バンドEQに加えて、伝統のウルトラ・ハイ、ウルトラ・ロー・スイッチを搭載する。

  • Ampeg / V-4B

Specifications

■出力:100W■真空管:12AX7×2(プリ)、12AX7×1&12AU7×1(ドライバー)、6L6GC×4(パワー)■コントロール:ゲイン、ベース、ミドル、トレブル、マスター、ウルトラ・ロー・スイッチ、ウルトラ・ハイ・スイッチ、ミッド・レンジ周波数切り替えスイッチ、グランド/リフト・スイッチ■入出力端子:インプット(0dB、-15dB)、スピーカー・アウトプット(8Ω×1、4Ω×2、2Ω×2)、バランスド・アウト、プリアンプ・アウト、パワー・アンプ・イン、スレーヴ・アウト、電源■外形寸法:604(W)×275(H)×280(D)mm■重量:約18.6kg
価格:240,000円(+税)

製品情報・問い合わせ:神田商会

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