普段、季刊誌アコギ・マガジンの編集をしているので、楽器屋さんに行くことは多いのですが、ここ数年、どこのショップもウクレレ・コーナーがすごく盛り上がってます。

 今年から年1回の定期刊行ムック『ウクレレ・マガジン』を立ち上げたわけですが、ここでは、僕がウクレレにハマったきっかけをちょっと書いてみます。

 出会いは数年前のこと。とある店舗に立ち寄った際、ふと目に飛び込んできたのが1920~30年代のクマラエでした。ウクレレが発祥して間もない頃の作りで、現在主流の形状とは異なるくびれのきついボディ・シェイプや木を差し込むだけのペグ……

 冷静に考えると、今のメーカーが作った機種より、弾きにくいし、ピッチも当然のように合いません(笑)。もっと状態の良いクマラエもあるのですが、その個体はそんなプリミティブさ全開でした。

 だからこそ、ウクレレの魅力に引き込まれたように思います。アコギ・マガジンの試奏でお借りする高級アコギ(100万円を越える機種も珍しくない!?)には、どうしても精度や完成度を求めてしまうもの。そこでは常に高いハードルを設定しているので、自分でも知らず知らずのうちに、どうも意地悪な目線になってしまうことも……。

 そんな中“楽器=楽しい器”ということを思い出させてくれたのが、このクマラエちゃんだったわけです。しょうがないヤツだなあ、でも、なんか弾いていたいなと。目からウロコが落ちました。延々チューニングしてたりしますが、今でも一番の愛器です。

 そんなゆるい一面もウクレレならでは、だと思いますが、現在は、楽器としてのクオリティを追求しているメーカーがほとんどだし、安価で良質な機種も増えています。また、音楽のジャンルに関係なく使えて、歌の伴奏やソロ演奏などの使用用途もアナタ次第。ゆるりとぴりりが同居した不思議な楽器、ウクレレの魅力にハマってみませんか?

(ウクレレ・マガジン/アコースティック・ギター・マガジン 編集長 相川浩二)

PHOTO:Takashi Hoshino(星野俊)


   

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