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Artist Interview 01

SATOKO[FUZZY CONTROL]が語る、その魅力

3 ピース・ロック・バンド、FUZZY CONTROLのメンバーとして豪快かつテクニカルなドラミングを炸裂させながら、セッション・ワークでは歌を支える繊細なプレイを披露するなど、さまざまな場面で大活躍中のドラマー、SATOKO。今回、彼女が自分のクラブカスタムを手に入れ、使い始めるという情報をキャッチしたため、その理由について話を聞いてみた。

SATOKO [FUZZY CONTROL]

▲スティーブ・ジョーダンがドラム・マガジン・フェスティバル2010で使用したクラブカスタム。

クラブカスタムと一緒に生きてみようか!
という意気込みでございます(笑)

 私が初めてクラブカスタムを見たのは、スティーヴ・ジョーダンさんがドラム・マガジン・フェスティバル2010で叩いていたものなんです。私はそのステージを見に行くことはできなかったので、後になって資料の映像をヤマハさんに見せてもらったんですけど、すぐ“次はこのセットでお願いします!”と言っていました(笑)。それくらい、自分が今出したい音にどストライクだったんです。
 このクラブカスタムは、おそらくミュートしたり、ヘッドを換えたりすることですごく音の変わるドラムだと思うんですね。以前の私はレコーディングで“いかにサステインを出すか?(音を)開放して録るか?”ということに命をかけていたんですけど、今はミュートしたときのサウンドの面白さにものすごくハマっていて。もし、もう1台自分がドラム・セットを手に入れるとしたら絶対これだなと思ったんです。
 (実際に叩いたときの印象は?——)どういうふうに音を作っても、(音の傾向が)ヴィンテージの方面に転がっていく、というところがすごく魅力的でした。それにスティーヴ・ジョーダンさんが叩いているところを見てもそうだったんですけど、ミュートめに叩いたり、音を開放するように叩いたりと、叩き方を変えていくだけでも、かなりレンジが広かったんですね。”どう叩いても同じ音になる!”というセットと、1打1打まったく違う音になるセットだったら、今の私にとっては後者の方が魅力的だなと思って。今自分が使っているオークカスタムは、“何万人も入るスタジアムでどこでも同じ音を出す”という意味ではすごく良かったんです。でも、すごく良いとわかっているものを、そのまま使い続けていたら人生つまらないかなと。やっぱり“ドンドン挑戦してみたい!”というふうに思っているので、今年はクラブカスタムと一緒に生きてみようか!という意気込みでございます(笑)。
 この音を言葉で説明すると……ツルッとしていないというか、濁音が混ざったような音と言うんでしょうか。すごく細かい振動がたくさんあるんじゃなくて、大きな振動があって、そこにガサガサという濁音がついてくるようなイメージです。あと、叩いたときにすぐ“叩ききった音”がしましたね。スカッとしているんですけど、スカスカじゃないというか……ちょっと今までにない音なので、説明が難しいですが。一言で言うと“ヴィンテージ”という感じなんでしょうか。使い込まれて、良い感じに枯れてきた音を最初から表現するためにこういうセットを作ったのかなあ?と思いました。でも、クラブカスタムは、この先も音が育っていきそうな感じがしますよ。
 オークカスタムのときも“最初からいい音しますよ”と言われて本当にそうだったんですけど、それから7〜8年間使い続けてきて、今では手に入れたときと別物のようですから。生の楽器を持って、それを叩き続けるというのは、すごく面白いことなんですよね。それにヤマハは仕立てがいいので、壊れないというのもあります。ドラム・セットって普通の人にしてみると高い買い物じゃないですか? だから、やっぱり頑丈で長持ちするものを買った方が良いんじゃないかと思うんです。そういう意味で最新のヤマハのドラムというのは信頼できますね。あと、グルーヴィーなドラマーになりたい人にはすごく良いと思います。これを叩いただけで、ちょっと奥が深いドラマーに聴こえるというか。ただ8ビート叩いただけで、“あれ?この人ちょっとわかってるじゃない”というふうに聴こえると思いますよ。
 これからは、このクラブカスタムでいろいろなことを試してみたいと思っているところです。まずはヘッドですね。最近、“普通のコーテッドを張ってロックをやる!”という人が減ってきている気がするので、そこにもう1度挑戦してみたいと思っているんです。“コーテッドのヘッドだけど、音は完全にロックだ!”というところを追求してみたいですね。それもこのセットだったら、たぶん簡単にできると思います。

Artist Interview 02

今泉正義が語る“使い続ける理由”

“歌”を支える現場で活躍を続けるドラマー、今泉正義。彼は、クラブカスタムの開発協力者として、今から約4年も前に、そのプロト・タイプを使い始めたという。今もさまざまな現場でクラブカスタムを出していくという彼に、“使い続ける理由”を聞いた。

今泉正義

カポールは叩き手の意図をストレスなく表現してくれる

 思い起こせば2007年当時、杉山清貴のツアー、そしてCHAGE and ASKAの“alive in live”アコースティック・ツアーでカポールの試作セットを使用させてもらったのが始まりで、それ以来、今日までメインのドラム・セットとして、あらゆる場所で共に過ごしてきました。かれこれ5年ほどのつき合いになります。カポールのセットの印象は“土台をしっかり支えてくれるセット”というものでした。今現在も同じように感じています。ヘッドに対してスティック、あるいはビーターで叩いて、瞬間的に圧力を加えたときに、その強弱すべてを受け止め、支えてくれるんです。パワー・ヒットしても、“まだまだ大丈夫”っていう余裕がある。“もう駄目です……”って感じがないのです。パワーをかけないときも、そのタッチに適した胴鳴りをしてくれるので、ハイ・ピッチ、ロー・ピッチ問わず、生音の良さを実感できます。カポールは、叩き手の意図をストレスなく表現してくれると思います。自分の叩いた音が、そこに気持ち良く漂ってくれるのです。アタック音と胴鳴りのバランスの良さ、自分とドラム・セットとの時間の共有を感じられる……それがカポール・セットの特色です。

CLUB CUSTOM Details

厳選されたパーツ類

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カラー・バリエーション

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▲クラブカスタムのカラー・バリエーションには、新塗装技術を採用した“スワール・フィニッシュ”と自然な木の質感を生かした“マットウッド・フィニッシュ”の、2系統が用意されている

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