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70年代のトーンと特徴を再現した
ブロック・インレイ・バージョンのフライングV
Gibson Custom Shop
70s Flying V Block Inlay VOS
[2013/2/22] 文＆試奏：井戸沼 尚也／写真：星野 俊
ギブソンのカスタムショップから、70年代のフライングＶを再現したモデルが発表された。特徴は、ブロックインレイのポジション・マーク。白いボディ、ネックの白いバインディングとマッチしていて、とてもかっこいい。
これを弾くなら、やっぱりロック。それもリフものを弾きたくなってしまう。“フライングＶのトーンはミドルの粘りがポイント”というイメージを持つ方は多いと思うが、強く歪ませた場面ではご覧の通りハイもローもしっかり出ており、特にミドルに寄った音質という印象はない。ただし、ハイもローもしっかり出ているのに良い意味で“ハイファイ感”がないがこのギターの特徴だろうか（別動画のミュージックマンと聞き比べると、この辺りがはっきりします）。後半に出てくるクランチ～クリーンをボリュームでコントロールする部分では、十分な粘りが感じられると思う。搭載されているピックアップが「SUPER74」という歪み過ぎない程度のパワーのピックアップなので、アンプはクランチ程度に設定しておき、エフェクター（設定を抑えたファズをブースター的に使うとか）でゲインを稼ぐと、まさに70年代的なトーンになりそう。
ハードロックのプレイヤーにはもちろんおススメ。ただ、ギター自体が素晴らしくかっこいいので、それ以外のジャンルの方にも積極的に手にしてほしい。
Gibson Custom Shop
70s Flying V Block Inlay VOS
[SPECIFICATIONS]
■ボディ：マホガニー ■ネック：マホガニー ■指板：ローズウッド ■フレット：22 ■ピックアップ：SUPER74×2 ■コントロール：ボリューム×2、トーン、3ウェイ・トグルスイッチ ■ペグ：シャーラーM6 ■ブリッジ：ストップ・バー＆ABR-1ブリッジ ■カラー：クラシック・ホワイト
価格：550,200円
[試奏者PROFILE] 井戸沼尚也（いどぬま・なおや）
大学在学中から環境音楽系のスタジオ・ワークを中心に、プロとしてのキャリアをスタート。CM音楽制作等に携わりつつ、自己のバンド“Il Berlione”のギタリストとして海外で評価を得る。第2回ギター・マガジンチャンピオンシップ・準グランプリ受賞。現在はZubola funk Laboratoryでの演奏をメインに、ギター・プレイヤーとライター／エディターの２本立てで活動中。
