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好きなキャビネットのサウンドを持ち運べる
フットペダル型のスピーカー・シミュレーター

Two Notes
Torpedo C.A.B.

[2013/3/21] 文&試奏:井戸沼 尚也/写真:星野 俊

 リハやライブに大型のアンプやキャビネットを持ちこむのは中々大変だ。Two Notesのラックタイプのスピーカー・シミュレーターは、どこにでも安定したサウンドを持ちこめると好評だったが、そのフット・ペダル・タイプが発売された。

 搭載している45種類のキャビネット、8種類のパワー・アンプ、8本のマイクのシミュレート機能の全てを紹介する訳にはいかないが、5種類をピックアップして演奏してみた。

 ここでは、ギターから某社のアンプ・ヘッドにノーエフェクトで繋ぎ、そこから本機につないで、モニター用の12インチ1発のキャビネットに繋いでいる。本来は、本機からPA卓に直接ライン・アウトすることでよりリアルなサウンドを引き出せるはずだ(今回の場合、どうしても12インチのカラーも出てしまう)。

 そうした状況下での演奏だが、かなりブライトなトーンのものから、口径が小さいスピーカーのレンジが狭い感じのトーンまで、同一のセッティングでありながら、キャビとマイキングの違いでこれだけ音が変わることに驚くだろう。特に考えずにアンプ・ヘッドとセットのキャビを使っていた人も、見直す機会になるはずだ。

 最近流行の小型アンプ・ヘッドを持ってリハ・スタジオに行く人は、店のくたびれたキャビではなく、こうした機器を活用して常にベストなトーンを目指してほしい。

Two Notes
Torpedo C.A.B.

[SPECIFICATIONS]
■キャビネット数:45(内蔵:32、ダウンロード:13) ■パワー・アンプ数:8 ■マイク数:8 ■コントロール:プリセット/パラメーター・ノブ、アウト・レベル/バリュー・ノブ、エディット/セーブ・ボタン、イン・レベル・セレクター、アウト・レベル・セレクター ■入出力端子:インプット、アウトプット、MIDIイン、ヘッドフォン、USB ■電源:12VDCセンターマイナス・アダプター(付属) ■外形寸法:178(W)×128(D)×56(H)mm ■重量:750g
価格:オープン・プライス(市場実勢価格:52,000円前後)

[試奏者PROFILE] 井戸沼尚也(いどぬま・なおや)
大学在学中から環境音楽系のスタジオ・ワークを中心に、プロとしてのキャリアをスタート。CM音楽制作等に携わりつつ、自己のバンド“Il Berlione”のギタリストとして海外で評価を得る。第2回ギター・マガジンチャンピオンシップ・準グランプリ受賞。現在はZubola funk Laboratoryでの演奏をメインに、ギター・プレイヤーとライター/エディターの2本立てで活動中。