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クラシック・シリーズにラッカー・フィニッシュが登場
太めのドライブ・サウンドが心地よいストラト

Fender Mexico
Classic Series '60s Stratocaster Lacquer

[2013/9/19] 文&試奏:井戸沼 尚也/写真:星野 俊

 フェンダー・クラシック・シリーズに、ラッカー・フィニッシュ仕様のモデルが加わった。ラッカー・フィニッシュの大きな魅力は使い込むほどに味わいが出るところ。ロリー・ギャラガーのストラト(古い…)や、土屋昌巳氏からSUGIZO氏へと譲られた“菊丸”のように、ボロボロのストラトには独特の存在感がある。本器も、弾きこみ次第でそうなるかもしれない。早速、弾いてみた。

 まずは、ファンク系のバッキングの上で、歪みのソロ。ノー・エフェクトで、アンプ直結で歪ませているが、なかなか太い音がしている。お気に入りのドライブ・ペダルを繋いだら、さらに艶が出て気持ち良いトーンになりそうだ。ネックは少し細身のCシェイプというところだろうか。非常に弾きやすい。

 後半は、クリーン・トーンでピックアップ毎のカラーを見る。ハーフ・トーンも含めて5種類、どの音もプリプリとして、とても張っている感じ。ビンテージというよりは、やはり新しい楽器という感じの音だが、これはこれで良い音だし、使いこむことでまた変わっていきそうだ。

 比較的リーズナブルな価格で、長く付き合えるストラトを探している人に、ぜひ試奏してみて欲しい。

Fender Mexico
Classic Series '60s Stratocaster Lacquer

[SPECIFICATIONS]
■ボディ:アルダー■ネック:メイプル■指板:ローズウッド■フレット:21■ピックアップ:ビンテージ・スタイル・シングルコイル・ストラト×3■コントロール:ボリューム、トーン×2、5ウェイ・ピックアップ・セレクター■ペグ:ビンテージ■ブリッジ:6サドル・ビンテージ・スタイル・シンクロナイズド・トレモロ■カラー:サンバースト
価格:149,100円

[試奏者PROFILE] 井戸沼尚也(いどぬま・なおや)
大学在学中から環境音楽系のスタジオ・ワークを中心に、プロとしてのキャリアをスタート。CM音楽制作等に携わりつつ、自己のバンド“Il Berlione”のギタリストとして海外で評価を得る。第2回ギター・マガジンチャンピオンシップ・準グランプリ受賞。現在はZubola funk Laboratoryでの演奏をメインに、ギター・プレイヤーとライター/エディターの2本立てで活動中。