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Vintage

FENDER 1975 STRATOCASTER写真

撮影:星野俊

ギター提供:Hyper Guitars(お店の詳細)

〒169-0073

東京都新宿区百人町1-11-23 B1F

TEL:03-5386-4910

70年代のFENDERストラトを探す

Vintage Guitar Cafe表紙画像

この記事は、2006年3月10日発売「Vintage Guitar Cafe」からピックアップしたものです。

FENDER 1975 STRATOCASTER

ストラトキャスターは1954年の発売以来,何度かモデル・チェンジが行なわれるが,72年からの約10年間はほぼ共通した仕様で発売された。

その特徴として,まずラージ・ヘッドに付けられたCBSロゴと呼ばれる大型のブラック・ロゴ,ヘッド側に付いたブレット(弾丸)と呼ばれるトラスロッド・ナット,メイプル/ローズウッドの選択ができる指板があげられる。また,ボディとネックのジョイントには,レオ・フェンダーが新たに開発したマイクロ・ティルト(ジョイント角度の調整機能)付きの3ボルト構造を採用していた。74年には,ピックアップが,従来の各弦ごとにポールピースの長さが異なる仕様から,すべて同一の長さのものへと変更となる。これは,3弦にプレーン弦を使用することが一般的になったため,3弦ワウンドのセットで各弦のバランスを取るように考案されていたランダム・ポールピースでは,逆にバランスが取りにくくなってしまったからである。サンバースト以外のボディ・カラーがぐっと増えるのも,70年以降の特徴だ。75年からはプラスティック・パーツが白から黒に変更となり,外観上の印象も大きく変わっていく。また,写真の75年製にはアルダー・ボディが使用されているが,これ以降の70年代後半は,豊かなサステインがそのトーンの特徴であるホワイト・アッシュのボディ材が採用されるようになる。

70年代,飛躍的に拡大するロック市場の中で,ストラトキャスターはその中心的なギターのひとつとして活躍した。特に70年代ストラトキャスター特有のソリッドで鋭角的なエッジ,粗く歪ませた時の歯切れの良さと芯の強さは,多くのプレイヤーに好まれた。また,この頃からハーフ・トーン・サウンドの普及や,ギター本体のカスタマイズなど,ストラトキャスターの魅力はますます広がっていく。

70年代ロックのひとつの象徴でもあったラージ・ヘッドのストラトキャスターだが,ビンテージ・ブームの影響を受けて,82年にはスモール・ヘッドへ仕様変更となり,その後,現在のようなラインナップへと見直されていった。

個性的な魅力を放つラージ・ヘッド・ストラトキャスターは,現在のビンテージ市場では常に安定した人気を保っている。


試奏

カッティングだけで使うよりも,アーシーなスライドなんかをキメてみたい。

試奏風景写真

これは70年代のストラトですよね。ストラトって年代による違いで好みが分かれるけど,僕の中ではどの年代でも優れたギターというか,ダメなものはないというイメージなんですよ。昔は,スモール・ヘッドのオールドでなきゃダメという風潮もあったけど,最近ではラージ・ヘッドもすごく受け入れられている気がするし。ただ,僕が一番欲しいストラトってなると,やっぱり幻のオール・ローズかな。あと,ホロー・ボディのストラトとか,レアなモデルで欲しいのはいくつかあるんですよ。欲しがってもしょうがないようなのばっかり(笑)。

僕は,基本的にローズウッド指板のほうが好きなんですね。だから,このメイプル1ピースは,なかなか新鮮な感じがします。うん,乾いたサウンドが気持ちいいですね。ギター自体もとても軽い。このボディの軽さがサウンドにも影響していて,すごく歯切れがいいトーンになってるんだと思います。カッティングだけで使うのは当たり前すぎておもしろくないかな。ローウェル・ジョージみたいにアーシーなスライドとかをキメてみたい。あと,ライ・クーダー的なスタイルで使うのもいいかも。


アンプ写真
使用アンプ:グルーヴ・チューブ
SOUL-O75

実はヒックスヴィルでは,ストラトのハーフ・トーンとエフェクターのコーラスを使うことは禁止されているんですよ(笑)。なんか軟弱でしょ?他はなんでもありなんだけど,僕と小暮(晋也)で”このふたつだけは使わない”って決めてる。誰もがハーフ・トーンを使ってた時期があったじゃないですか。だから,ハーフ・トーンをまったく使わないギタリストがいてもいいんじゃないかなっていう(笑)。このギターは,ピックアップ・セレクターが3点のままだから,うっかりハーフ・トーンにならなくていいですよ。

基本的には軽めのサウンドが得意だと思うんで,カントリー・ロックとか,イナタイ雰囲気のアメリカン・ロックなんかで使うとバッチリでしょうね。ただ,70年代のストラトって,いい意味でバラツキがあるから,1本1本いろんな個性を持ってると思うんですよ。この時期のものは楽器屋さんにもけっこう置いてあるし,値段的にも買える範囲だから,自分の音楽に合う1本をじっくり探してみるのもいいと思います。王道のギターだから,はずすってこともないしね。もちろんレコーディングでもライブでも使いやすいと思う。……それにしても,たまに弾いてみると,ハーフ・トーンの音もけっこう気持ちいいもんですね(笑)。


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