Vintage
この記事は、ギター・マガジン2006年8月号の「VINTAGE GUITAR CAFE」から一部抜粋したものです。
GRETSCH 1967 PX6104 / Rally
67年に発売されたPX6104 ラリーは,ナッシュビルやモンキーズ・モデルともよく似た16インチ幅ダブル・カッタウェイ・シェイプのシンライン・エレクトリック・モデル。ラミネイテッド・メイプル材のボディ内部にセンター・ブロックはなく,全体がホロー構造となっている。
モデル名のラリーは,カー・レースのそれを意識しており,トラスロッド・カバーとピックガード上には,レース・カーに施されるコンペティション・ラインが描かれている。当時,フェンダー・ギターにジャガー,ムスタングといったモデル・ネームが採用されていたことも関係していたのかもしれない。ちなみに69年にはフェンダー・ムスタングにもコンペティション・ラインが施されている。この67年製PX6104 ラリーは特徴的な深緑色でカラーリングされているが,これはイギリスのレース・カラー/アーモンド・グリーンを意識したものである。また,バリエーション・モデルとなるPX6105には,表側がバンブー・イエロー,裏側がコッパー・ミストという2トーン・フィニッシュが採用されている。
ハイロートロン・ピックアップ,プリセット・トーン,マスター・ボリュームといったエレクトロニクスは,テネシアンなどとも共通する60年代グレッチの標準的なスペックである。また,驚くことに同モデルにはトレブル・ブースターが内蔵されているが,この効果はパワーアップしたホット・ロッド・カーをイメージしたものだと思われる。しかし,このトレブル・ブースター機能は,ノイズの問題などもありあまり実用的とは言えなかった。





