その先鋭的なデザインでシーンの中でもとりわけ異彩を放つ米オレゴンの弦楽器工房「ブリードラブ」がウクレレをリリース。

　本器は同社創業メンバーのひとりであり、今なおマスター・ルシアーとして活躍を続けているキム・ブリードラブのシグネチャー・モデルとなっており、デザインも同氏が担当した。拠点を置くオレゴン原産の木材「マートルウッド」をサイド＆バックに配するなど、ブリードラブらしさを前面に押し出した仕様が特徴的。サイズはテナーでスケールは約431.8mm（17インチ）。エボニー指板上でアクセントとなるインレイを始め、トップのスプルースにもベアクロウ杢の入ったものが使われるなど、装飾関係にもこだわりが見られる入魂の逸品だ。

　また、このキムのシグネチャーが持つサイズやスケールといった仕様を保ちつつ、ボディ材をオール・フィギュアド・コアにした「マスタークラス・テナー」なる製品も同時にリリースされている。キムのモデルが、同社がアコースティック・ギターの方面でブランド・カラーとしている「繊細な音色」「美しく伸びるサステイン」といった点を引き継いだものとすれば、後者のコア・モデルはよりオーセンティックなハワイアン・サウンドが楽しめるウクレレと言えるだろう。