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  • “高音質”で音楽を聴く楽しみを!ハイレゾ入門〜第11回

伝説的ヴィンテージ・ギターをハイレゾ対応ハンディ・レコーダーで録ってみた!

ハンディ・レコーダー

  • 文・撮影:菊池 真平(製品画像を除く) 試奏:長島 英樹(ハイパーギターズ)

現在様々なメーカーから発売されているハンディ・レコーダーは、その手軽さから宅録やフィールド・レコーディング時に重宝する、持っていて損なしの録音機器と言えるでしょう。製品によっては手頃な価格ながらハイレゾ・クオリティで録音できてしまうのが大きな魅力ですね。今回はそんなハンディ・レコーダーを使って名だたるヴィンテージ・ギター/アンプのサウンドを録音してお届けしようという企画です。さてどんなサウンドなのか? 是非音源ファイルをダウンロードしてお聴きください。

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 2015年最初のハイレゾ入門はスペシャル企画ということで、夢のヴィンテージ・ギター&アンプの組み合わせを、24bit/96kHzで録音したWAV音源をお届けしたいと思います。今回は都内でも屈指のヴィンテージ・ギター・ショップ『ハイパーギターズ』にお願いし、レジェンダリーなギターたちのサウンドを録音させて頂きました。快くご協力頂きましたハイパーギターズ、ならびに実際にギターを弾いて頂きました、同店マネージャーの長島さんをはじめスタッフの皆様に、この場を借りてお礼申し上げます。

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 今回、録音させて頂いたギターは総勢7本! すべてエレクトリック・ギターの歴史を作ってきた猛者たちです。中には世界でも数える程しか現存していない、「本当に弾いていいの?」と思えるレベルのギターもあります。それらレジェンダリーなギターたちのサウンドに挑ませてもらったのは、デジマート・マガジン編集部でも使用しているズームの高性能ハンディ・レコーダー、H6。H6は、小型でありながら本体マイクに加え、4つものXLR入力を備え、最大6トラックの同時録音ができる優れもの。さらにユニークなのが、本体トップに付けられたマイクはカセット式になっており、一眼レフカメラのレンズのように交換できる点です。オプションで発売されているショットガンマイクなどを購入すれば、シチュエーションに合わせた最適な録音ができるようになります。もちろんハイビット/ハイサンプリングでレコーディングでき、最大24bit/96kHzまで対応しています。自分で高音質な音源を作る際には、重宝しますね。

 H6は、それだけでかなり良質な音でレコーディングできる優れた製品ですが、さすがにレジェンダリーなヴィンテージ・ギターたちの前では、ややアンバランスかもしれません。より高音質を目指すのであれば、しっかりとした録音機器(オーディオ・インターフェース、外部クロック、外部マイク等)を用意するのがベストです。しかしながら手軽に高音質な録音の醍醐味を感じられるという点では、ハイレゾ対応のハンディ・レコーダーは非常に魅力的です。旅先の思い出に、街や風、波音や電車の音などを良い音で記録しておくのにも、とても役立ちます。改めて、思い出の音を聴くと、その時の記憶が鮮明に思い出せたりするかもしれません。

 そういった事もふまえ、今回は果敢にもハンディ・レコーダーでレジェンダリーなギターたちの録音に挑みます。基本的には録って出しなので、音量/音圧にバラツキがありますが、ご了承頂けますと幸いです。また質の高いヘッドフォン等で聴くと、ハイがキツ過ぎる等もあるかもしれないため、聴き始めはなるべく音量を絞って聴いて下さい。最後に、最新のハイレゾ対応ハンディ・レコーダーもご紹介いたします。ぜひ、自分のギター・サウンド等をハイビット/ハイサンプリングでレコーディングにチャレンジしてみて下さい。

※この企画でレコーディングした音源は、各項のリンクからダウンロードして下さい。リンクを右クリックし「ファイルを保存」にすれば、ダウンロードできるはずです(OSにより保存方法は異なります)。WAVファイルは約20〜30MBあり、通信環境によっては、ダウンロードに時間が掛かります。

歴史的ヴィンテージ・ギターのサウンドをハイレゾ録音!

FENDER Broadcaster(1950年)+ FENDER Champ(50年代)

 エレクトリック・ソリッド・ギターの大きな歴史の始まりとも言える、レオ・フェンダーが生み出した貴重なギターです。最初期のため、仕様にはバラツキがあることでも知られています。現在では、テレキャスターの名前が定着していますが、1949年に発表された際は「エスクワイア」、50年に発売が開始された際は「ブロードキャスター」の名前で売られていました。それが51年になって「テレキャスター」に変更されました。ブラックガードと呼ばれる1950年〜54年頃までのテレキャスターの多くは、とても太くウォームなサウンドの個体が多いように感じられますが、ハンディ・レコーダーの録音でも、それが感じ取れると良いのですが……。組み合わせたアンプは50年代後期のチャンプ。エリック・クラプトンの使用でも有名なアンプですね。小型ながらツイード・アンプの魅力が楽しめるこのアンプは、人気の高いヴィンテージ・アンプです。ヴォリュームを上げると心地よく歪み、今回のようなロックのリフを弾くだけで、とても気持ち良いですね。この演奏では、スライド・バーを使って弾いています。
WAV音源をダウンロード【PCM 24bit/96kHz】(約30MB)

FENDER Broadcaster(1950年)
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FENDER Champ(50年代)
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FENDER Stratocaster(1954年)+ FENDER Deluxe Reverb(60年代)

 エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、ジミ・ヘンドリックスほか、多くのギタリストに愛用されているストラトキャスターとしては初年度のモデルです。昨年、60周年を迎え、改めて注目が高まりました。日本では、TUBEのギタリストである春畑道哉さんが使用しています。54年製のストラトは、仕様/ピックアップ等のバラツキがあり、他の年式よりも個体によってサウンドに個性が表れる傾向があるようです。この個体はネックもやや太く、それも相まってか芯のある太い音が印象的でした。組み合わせたアンプは、60年代中期頃のフェンダー・デラックス・リヴァーブ。いわゆるブラック・フェイス期と呼ばれる時期に発売されていたフェンダー・アンプの中でも、クリーンと歪みのバランス、持ち運びの手軽さ等から人気の高いモデルです。艶やかなリヴァーブのサウンドもこのアンプの魅力と言えます。
WAV音源をダウンロード【PCM 24bit/96kHz】(約36MB)

FENDER Stratocaster(1954年)
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FENDER Deluxe Reverb(60年代)
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GRETSCH White Penguin(1956年)+ FENDER Reverb Unit(60年代)+ FENDER Bandmaster(60年代)

 数あるエレクトリック・ギターの中でも、その生産本数の少なさ(*何本作られたかは不明)から、博物館級のモデルと言えるのが、ヴィンテージのグレッチ・ホワイト・ペンギンです。そのようなギターなので、その音を聴くのは筆者も初めてになります。どことなく可愛らしいルックスもあり、あまり音には期待をしていなかったのですが、そのシェイプも相まってなのか、質の高いヴィンテージのレス・ポールに近い感触がありました。ただし、それに金属的な響きが加わってくるのは、グレッチならではと言えるのではないでしょうか。その個性的な響きを、音源でも感じて頂けると幸いです。組み合わせたアンプは、ブライアン・セッツァーを意識して……ではないですが、フェンダーの60年代前期ホワイト・トーレックス・ヴァージョンのバンドマスターに、60年代前期のブラウン・トーレックス仕様のリヴァーブ・ユニットも繋げました。まさにフェンダーの3段積みです。マーシャルとはまた違った威圧感がありますね。
WAV音源をダウンロード【PCM 24bit/96kHz】(約33MB)

GRETSCH White Penguin(1956年)
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FENDER Reverb Unit(60年代)+ FENDER Bandmaster(60年代)
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GIBSON ES-335TD(1958年)+ MARSHALL 1959T Mod(60年代)+ MARSHALL 1960B(70年代)

 ギブソンから1958年に登場したES-335TDは、ホロー構造のボディ内部にセンターブロックと呼ばれるメイプル材が入っている世界初の“セミ・アコースティック・ギター”として誕生したギターです。ソリッドな響きと、アコースティックな響きを兼ね備えたモデルとして、今日までジャズやロックなど幅広いジャンルのアーティストから人気の高いギターです。今回録音したのは、その初年度にあたる58年製。ポジションマークがドットであるため、“ドットマーカー”とも呼ばれています。62年からは、ポジションマークがブロック・インレイとなり、ややサウンドの傾向も変わってくると言われます。今回は、敢えてメロウなサウンドには振らず、60年代後半のモディファイされたプレキシ・マーシャルで鳴らしてみました。歪んだ中にも艶やかな感触が感じられるのは、ES-335TDならではですね。
WAV音源をダウンロード【PCM 24bit/96kHz】(約32MB)

GIBSON ES-335TD(1958年)
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MARSHALL 1959T Mod(60年代)+ MARSHALL 1960B(70年代)
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GIBSON Flying V(1958年)+ FENDER Twin Amp(50年代)

 現在では、メタルやハードロックのミュージシャンに好んで使われるフライングVですが、1958年の発売当初はそのデザインの奇抜さからか、市場では受け入れられず、僅か2年足らずで発売が中止されてしまいます。そのため、現存する数が少なく、ヴィンテージ・ギブソンの中でも幻のモデルのひとつとなっています。ボディには、希少なアフリカン・リンバウッド(コリーナ)を使っているのも大きな特徴になります。サウンドは、ハイがきれいに伸びながらも芯のある音という印象です。ピックアップには、P.A.F.がマウントされていますが、独特のコンプレッション感も強くなく、抜けの良いサウンドも特徴のひとつに思えました。組み合わせたアンプは、フェンダーのツイード・アンプの中でも、最上位機種として売られていたツイン。12インチ・スピーカーを2発搭載し、小規模な場所ではとても鳴らしきれないような音量/音圧のあるアンプです。
WAV音源をダウンロード【PCM 24bit/96kHz】(約20MB)

GIBSON Flying V(1958年)
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FENDER Twin Amp(50年代)
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GIBSON Les Paul Standard(1959年)+ FENDER Deluxe(50年代)

 ジミー・ペイジをはじめ、多くのトップ・ギタリストが愛用する1958年〜60年に作られたレス・ポールは“バースト”とも呼ばれ、数あるエレクトリック・ソリッド・ギターの中でも特に人気があり、市場価値も高騰し続けています。特に今回録音した1959年製は、その3年の中でも最も評価されています。現在では、ギブソン社から当時の仕様を忠実に再現したリイシュー・モデルも発売され、それも多くのギター・ファンから高い人気を誇ります。なぜそこまで人気が高いのかという点では、様々な理由があると思われますが、そのサウンドによるところも大きいと思われます。独特のコンプレッション感のある音色は、時に人の声のようにも感じられ、なかなか他のギターでは得難い魅力のあるサウンドです。多くのアンプとの相性も良いですが、マーシャル・アンプとの組み合わせた際は、ロックの代名詞とも言えるサウンドのひとつではないでしょうか。日本では、1959年製のレス・ポールを奥田民生さんが使っていますね。今回組み合わせたアンプは、数々の名ギタリストが愛した50年代のツイードのデラックスです。1959年製のレス・ポールは、ギター・ファンならば一度は弾いてみたいギターではないでしょうか。
WAV音源をダウンロード【PCM 24bit/96kHz】(約35MB)

GIBSON Les Paul Standard(1959年)
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FENDER Deluxe(50年代)
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ZEMAITIS Custom Deluxe(1980年)+ FENDER Super Champ(80年代)

 ロン・ウッドをはじめ、多くのトップ・ギタリストに使われているのが、イギリスのギター製作家であるトニー・ゼマイティス(2002年に他界)が製作したギターです。彫金の施されたボディ・トップを持つ“メタル・フロント”や、今回録音したギターのようなパールがトップ全面に埋め込まれた“パール・フロント”と呼ばれるモデルなど、個性的なギターが数多くあります。現在では、日本の神田商会がそのライセンスを受け継ぎ、同ブランドの製品を販売しています。このゼマイティスのカスタム・デラックスに組み合わせたアンプは、同年代である80年代にフェンダーから登場したスーパーチャンプ。ポール・リベラが在籍していた時代に誕生したアンプで、小型ながらクリーンからかなり歪んだサウンドまで生み出せるため、今でも人気の高いアンプです。やや歪みがキツく感じるのは、ゼマイティスのピックアップ出力が、やや高めであるせいも関係あると思います。シンプルなロック・リフがよく似合う組み合わせですね。
WAV音源をダウンロード【PCM 24bit/96kHz】(約29MB)

ZEMAITIS Custom Deluxe(1980年)
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FENDER Super Champ(80年代)
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ハイレゾ録音に対応した高音質なハンディ・レコーダー

 最後に今回のように、手軽にハイレゾ録音を楽しめるハンディ・レコーダーを5機種紹介したいと思います。付属のマイクも、各社とも工夫が凝らされているので、どれもそのまま質の高い録音ができると思います。中には、外部のコンデンサ・マイクを使える機種も出ているので、それを使えばさらに自由度の高い録音が可能になると思います。今回の音源は、録ったままで何も加工を施していないですが、DAWソフトなどが使える環境にある方は、録音した音をマスタリングしてみるのも面白いと思います。自作ハイレゾ音源を作って、PCオーディオの環境で鳴らしてみては、どうでしょうか?

YAMAHA POCKETRAK PR7

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 様々な楽器やヘッドフォンなども販売するヤマハが手掛けたハンディ・レコーダーが、POCKETRAK PR7です。その名の通り、ポケット入ってしまう程、小型で軽量ながら24bit/96kHzまでのクオリティで録音できます。旅先などに持っていく際には、より小型の方が嬉しいですね。上部に付けられたマイクは、大口径のカプセルが使われたXYステレオ・マイク。自然なステレオ・レコーディングを実現することができます。またプラグインパワーに対応した、外部マイク/ライン入力も装備し、より柔軟性の高い録音も可能です。さらに楽器の練習に最適なチューナーやメトロノームなどの機能があるのもヤマハならではと言えます。データの保存は2GBの内蔵メモリーと、マイクロSDに対応し、大きなデータも保存できます。嬉しい事に、オーディオ編集ソフト「WaveLab LE」のダウンロード・コードも付いているので、録音したデータをマスタリングする事もできます。小型で軽量なレコーダーを探している方には、特にお薦めしたいモデルです。

ROLAND R-05

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 ヤマハ同様、様々な楽器や音響機器を手掛けるローランドのR-05は、最大24bit/96kHzの録音に対応したハンディ・レコーダーです。2006年に発売が開始された同社のR-09は、当時から24bit/96kHzの録音に対応し、リニアPCMのハンディ・レコーダー人気の火付け役になった機種とも言えます。ローランドは、MTRをはじめとして録音機器を長年作り続けており、そのノウハウは多くのユーザーを魅了します。このR-05には、フラットな特性の無指向性マイクである、バック・エレクトレット・タイプのコンデンサ・マイクが付けられ、よりナチュラルなステレオ録音が可能です。また専用設計のアナログ構造「IARC(Isolated Adaptive Recording Circuit)」を採用し、ノイズの少ない高音質なレコーディングができるように考えられています。また録音の初心者でも、音が割れたりすることを防ぐため、録音レベルを自動調整するリハーサル機能も付いているほか、リミッターなども内蔵しています。さらに本体だけで録音データの編集もでき、出先などで編集が必要な際には重宝しそうですね。録音データはSDHCカードに対応し、最大32GBまで使える仕様になっています。32GBを使用すれば、24bit/96kHzで録り続けても15時間ものレコーディングができ、リハやライヴの録音などにも重宝します。

ZOOM H5

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 幅広いハンディ・レコーダーのラインナップがあるのが、ズームです。中でもH5は、内蔵ステレオ・マイクと、本体下部に設けられたXLR端子に接続した外部マイクを使うことで、最大4chの同時録音(24bit/48kHz)が可能なレコーダーです。上部には、ショック・マウントが装備された単一指向性のXYステレオ・コンデンサ・マイクが装備されています。ユニークな点が、一眼レフカメラのレンズのように、別売りのマイク・ユニットを買えば変更できる点で、シーンに合わせて最適なマイクを使うことができます。また一眼レフで映像を撮る際などに組み合わせて使うことも予め想定され、そのためのアクセサリー・パックも用意されています。最大で24bit/96kHzの録音にも対応し、外部マイクにファンタム電源も供給できる為、質の高いコンデンサ・マイクでの収音も可能で、他にも多彩な機能が満載で、幅広いシチュエーションで重宝しそうです。録音はSD(HC)カードに行え、最大32GBまで使用が可能です。サウンドだけではなく、カメラと組み合わせての使用などを考えている方には、最適のレコーダーではないでしょうか。

TASCAM DR-44WL

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 プロ仕様のレコーディング機器などを手掛けるタスカムが発売するハンディ・レコーダー、DR-44WLは、こだわりが随所に感じられるモデルです。前述のズーム同様に、下部にXLR/TRS入力端子(ファンタム電源対応)が付けられ、外部のマイク使う事で、最大4chの同時録音が可能です。録音の方法も、2ステレオ、1ステレオ+2モノラル、4モノラルから選択が可能で、自由度の高いレコーディングができます。本体上部には、音圧132dB SPLをも捉える、単一指向性のXYステレオ・コンデンサ・マイクが付けられています。このレコーダーの大きな特徴のひとつとなるのが、Wi-Fi送受信機の内蔵です。無償の専用アプリ「TASCAM DR CONTROL」を使う事で、離れた位置(電波到達距離20m)からでも操作することが可能です。バンドの練習などで、離れた位置にレコーダーを設置し、スマートフォンで操作できるのは便利ですね。また音声ファイルをWi-Fi経由で、スマートフォンに転送できるため、録音したサウンドをすぐに送る事もできます。その他にも、簡単に質の高いレコーディングを可能にする機能が用意されています。最大24bit/96kHzのクオリティで録音でき、保存はSD/SDHC/SDXCに対応し、なんとSDXCに関しては128GBものカードが使用できます。長時間の高音質レコーディングが必要なユーザーには、ぴったりなモデルと言えると思います。

OLYMPUS LS-100

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 電子顕微鏡やデジタルカメラなどで有名なオリンパスから発売されているハンディ・レコーダーが、LS-100です。筆者も古い(2011年製)同社のハンディ・レコーダー、LS-7をインタビューなどで酷使していますが、一度も故障することなく現在も愛用しています。しかも、24bit/96kHzにも対応しています。LS-100も24bit/96kHzまでのレコーディングが可能です。本体上部には、90度外側に向けられた高性能なマイクが付けられています。さらにアンプ部も見直す事で、最大140dBまでの耐入力を備えています。ラウドなロック・ドラムの集音にも対応できるキャパシティと言えそうですね。またファンタム電源にも対応したXLR入力端子を下部に2つ備え、マルチトラックの録音/編集にも対応しています。データの記録は、本体に4GBのメモリーを備えているため、SDカードなどを挿し忘れても、空き容量があれば本体のみで録音することができます。SDXCカードにも対応し、最大64GBものカードを認識するので、長時間の高音質録音も可能ですね。チューナーやメトロノームなども内蔵しているため、楽器の練習にも重宝しそうです。バンドのリハやライヴのレコーディングにもお薦めしたいレコーダーと言えます。


 今回のコラムでは、夢のヴィンテージ・ギター・サウンドをハンディ・レコーダーで録音するという、やや無謀な挑戦を試みましたが如何でしたか? 少しでもヴィンテージ・ギターのサウンドを感じて頂けましたら幸いです。先にも述べましたがよりクオリティの高い録音をするためには、それなりのレコーディング機材を用意しなければ難しいですが、ハイレゾに対応したハンディ・レコーダーを使うことで、手軽にオリジナル・ハイレゾ音源を楽しむことができます。ハイレゾ音源を聴ける環境をすでにお持ちの方には、ぜひ挑戦してもらいたいのですが、まだその環境が整っていなくとも、十分に楽しめます。自然の音を、ハイビット/ハイサンプリングして楽しむフィールド・レコーディングもお薦めです。海に行って、波の音を録音して聴くのも癒されますよ。

 次回は、ハイレゾ音源に関する話題を書きたいと思っています。自分の好きな音楽をより好みの音で聴きたいですね。それでは!


※次回のハイレゾ入門は2月18日(水)予定です。

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