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狂気のZ.VEX EFFECTS featuring 名越由貴夫

  • 試奏コメント:名越由貴夫 撮影:星野俊 製品解説:井戸沼尚也

感覚派のギタリストを虜にしてやまないZ.VEX EFFECTSも、今年で創業20周年を迎える。その間、名品から珍品(?)まで数々の独創的なエフェクターを発表してきたが、最大のヒット作と言えば、やはりFuzz Factoryにとどめを刺す。轟音、発振、そして制御不能となる過激なファズ・サウンドは常識破りと言えるものだが、あの狂気を一度でも味わえば、誰しもがZ.VEX中毒に陥ってしまうことだろう。本記事では、ギター・マガジン2015年4月号におけるZ.VEXの特集と連動し、同ブランドの代表機種を紹介。「鬼才」名越由紀夫の試奏コメントとともにその魅力をお届けしていく。

※なお本記事に貼り付けてある動画は名越由貴夫氏の試奏ではありません、ご了承ください。

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FUZZ FACTORY 7 ──Fuzz Factoryの進化系フラッグシップ・モデル──

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 その名のとおり、7つのコントロールを持つZ.VEXファズ系ペダルのフラッグシップ・モデル。Fuzz Factoryをベースに、フット・スイッチでオン/オフ可能なToneと、9種の変化をもたらすロータリー・スイッチのFatの2つのコントロールを追加。Fatでは薄く痛いサウンドからぶ厚い壁のようなサウンドまで調整でき、Toneで音を作ってフット・スイッチを入れれば、プリセット・トーンのような使い方ができる。Fuzz Factoryはブライト過ぎると感じる人には特に有効だ。基本的な音の良さと、強烈な発振音まで作り出せる暴れん坊ぶりはFuzz Factory譲り。そしてウインドウから覗くのは、1956年のNOSのAmperex製ゲルマニウム・トランジスタ。この超貴重パーツがサウンド/ルックス両面のポイントになっている。このパーツがなくなり次第生産は終了とのことなので、早めに入手しておきたい逸品だ。

小窓から見える2つのパーツは、アンプレックスというメーカーの56年製ゲルマニウム・トランジスタ。

【Specifications】 ●コントロール:VOL、GATE、COMP、DRIVE、STAB、TONE、FAT ●スイッチ:ON/OFF、TONE ●端子:インプット、アウトプット、9VDC ●電源:9V電池or 9V DCアダプター ●外形寸法:93(W)×118(D)×50(H)mm ●価格:85,000円(カスタム・ペイントは要見積もり)

名越’S IMPRESSION 〜Vexterよりも音が太い。より悪くてロックな感じ。

 古いトランジスタのせいか、通常のよりも音が太い気がする。昔のテレフンケンとかムラードが作っていたトランジスタも、こういう黒いガラス・ケースのソケットでしたよね。よりビンテージ感があるというか、より悪くてロックな感じがします。FATツマミはレンジ感がけっこう変わっておもしろい。使い方によっては、リフとかでも全然抜ける音が作れるし、選択肢が広いのが良いです。試奏ではFATをリアルタイムで動かして、断続的に音色を変えていますけど、これがもうちょっと使いやすい位置にあるとさらに良い。足で踏んで切り換えられたら、奏法にもっと幅が出ておもしろいと思います。


VEXTER SERIES FUZZ FACTORY  ──現代ファズの超名作にしてZ.VEXの代名詞──

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 泣く子も黙る現代ファズの名作。もともとはFuzz Faceのコピーを作ろうとして失敗したことから生まれたというが、Fuzz Faceとはまったく別物、唯一無二の個性を持っているエフェクターだ。StabとGateの設定がポイントで、それらにより発振系ファズのおもしろさを十分に堪能できる。そして何より、ファズとしての基本的なサウンドの素晴らしさが、本機をここまで有名にしたのは間違いない。発売当初は“扱いづらい”という声も少なからずあったが、現在のVexterシリーズは非常に扱いやすいと評判だ(とはいえFuzz Factoryとして、だが)。Vexterシリーズは価格も比較的リーズナブルなので、Fuzz Factory未体験の方にお勧めしたい。

【Specifications】 ●コントロール:VOL、GATE、COMP、DRIVE、STAB ●スイッチ:ON/OFF ●端子:インプット、アウトプット、9VDC ●電源:9V電池or 9V DCアダプター ●外形寸法:121(W)×58(D)×53(H)mm ●価格:26,000円

名越’S IMPRESSION 〜予測できない音になったり、コントロールできないところが良い。

 セッティングによって予測できない音になったり、ギター側のボリューム・ノブをいじったら発振の周波数が変わるところとか、ちょっとコントロールできないところが良いですよね。それぞれのツマミが1と10の間を行ったり来たりするだけじゃなく、ほかのツマミにも影響してすごく変化する。自分でも90年代後半から使っていますけど、ギター・ソロとかだけじゃなく、SE的なことにも合います。ちゃんとツマミを設定すればクラシックなファズの音も出るし、本当にファクトリーだと思います。VEXTERシリーズはツマミの変化もスムーズで、音もタイトな感じ。オケと混ざった時は、こっちのほうが音抜けは良いかもしれないですね。


VEXTER SERIES FAT FUZZ FACTORY  ──Subスイッチで極太トーンまで網羅──

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 Fuzz Factoryをベースに、Subスイッチを搭載したバリエーション・モデル。ハンド・ペイント/Vexterの両シリーズにラインナップされている。問題のSubスイッチは、レベル1がFuzz Factoryと同じサウンド、レベル2がよりファットなモード、レベル3が最もファットなモードになっている。例えば、シングルコイルのリア・ピックアップをどクリーンなアンプにつないで極太のファズ・サウンドが 欲しい─というケースでは、ノーマルなFuzz Factoryより本機のほうが合うだろう。多弦ギターやベースとの相性も抜群。もちろんSubスイッチを1にすれば普通のFuzz Factoryと同様に使えるので、これ1台でかなり幅広いファズ・サウンドが作れる。

【Specifications】 ●コントロール:VOL、GATE、COMP、DRIVE、STAB ●スイッチ:ON/OFF、Subスイッチ(レベル1/レベル2/レベル3) ●端子:インプット、アウトプット、9VDC ●電源:9V電池or 9V DCアダプター ●外形寸法:121(W)×58(D)×53(H)mm ●価格:30,000円

名越’S IMPRESSION 〜発振のバリエーションを作れるというのが気に入りました。

 これは初めて使いましたが、通常のよりも使いやすくなってるというか、Subスイッチで発振の周波数が変わるので、発振のバリエーションを作れるというのが気に入りました。特にスイッチの3は低音の効いた発振ですけど、オペアンプ式のファズとかディストーションに規格が違うオペアンプを入れると、こういう危ない発振をするんですよ。スピーカーには悪そうですけど(笑)。Subスイッチでトーンの幅が広がるし低音もちゃんと出るから、ベースに使う場合も良いんじゃないかな。あと、これも曲中に足下でSubスイッチを操作できるともっと良いですよ。


VEXTER SERIES INSTANT LO-FI JUNKY ──お手軽にローファイを演出する高品質な揺れものペダル──

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 Instant Lo-Fi Junkyは、基本的にはビブラート系の揺れモノ・ペダル。ビブラートの波形を選ぶWaveform、深さを調整するDepth、速さを調整するSpeedなどの組み合わせで、緩やかなコーラスのような効果から病的なビブラートまで、さらにしゃっくりのような特殊な効果まで幅広く出せる。こうしたビブラート系の効果を得るLo-fiとクリアなコンプレッションを得るCompを、Lo-fi/Compツマミでシームレスにコントロールできるのだが、驚いたのがCompの上質なサウンド。ローファイというよりビンテージという感じの暖かなサウンドは、名前で損をしているのではと余計な心配をしてしまうほど良い音だ。ぜひ試してみてほしい一台。

【Specifications】 ●コントロール:VOLUME、TONE、COMP/LO-FI、DEPTH、SPEED ●スイッチ:ON/OFF、WAVEFORMスイッチ(SINE/TRIANGLE/SQUARE) ●端子:インプット、アウトプット、9VDC ●電源:9V電池or 9V DCアダプター ●外形寸法:121(W)×58(D)×53(H)mm ●価格:35,000円

名越’S IMPRESSION 〜テープが揺れる感じとヒスノイズがおもしろい。

 コーラスみたいにも使えますけど、やっぱりテープが揺れる感じとヒスノイズが混じった感じがおもしろいので、わりと極端にしてエグい感じで使ったほうが良いかもしれないですね。揺れ方の波形も選べて、かかり具合で雰囲気もかなり変わります。試奏では、最初は真ん中(Triangle)で、途中から右(Square)に変えました。あとSpeedツマミが一番右にあるので、足でも操作できるのは良いですね。個性的なので曲を選ぶエフェクターだとは思いますけど、これをアナログ回路で作ったのはすごいですよね。どうやって作ったんだろう? うん、癖になる。本当にローファイ・ジャンキー、名前どおりです(笑)。


VEXTER SERIES SUPER HARD ON  ──自然なまま増幅するクリーン・ブースターの大傑作──

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 Super Hard OnはFuzz Factoryと並びZ.VEXを代表する製品で、発売以来人気が衰えないクリーン・ブースターの傑作だ。本機は価格を抑えたVexter Seriesのモデル。1960年代のレコーディング・コンソールの回路をもとに製作されており、サウンドを自然なまま増幅させることが可能だ。ボリュームを上げた真空管アンプや歪み系ペダルとの相性は抜群で、Z.VEXではこの回路をアレンジしてさまざまなペダルに組み込んでいる。ツマミは増幅量を決めるCrackle Okayだけ。回すとガサガサ音がするが、これは故障ではなくそういった仕様だ。クリーン・サウンドでの使用も音に張りが出てよい。踏みっぱなしで弾き続けたくなるペダルだ。

【Specifications】 ●コントロール:CRACKLE OKAY ●スイッチ:ON/OFF ●端子:インプット、アウトプット×2、9VDC ●電源:9V電池or 9V DCアダプター ●外形寸法:121(W)×58(D)×53(H)mm ●価格:22,000円

名越’S IMPRESSION 〜単体だけによりゴリっとブーストされる印象があります。

 Super Hard OnはBox Of Rockのブースト部分と同じ回路なんですよね? Box Of Rockは普段から使っていて、ブーストだけで使うこともあるんですけど、これは単体だけによりゴリっとブーストされる印象があります。トランジスタも1個だし、回路もコントロールもシンプルで扱いやすいと思います。音量がブーストされながら、抜けも出てくる。たぶんアンプが歪んでいても、音が潰れることなくちゃんと抜けてくるんじゃないですかね。


VEXTER SERIES BOX OF METAL  ──強力なゲートとEQを備えたハイゲイン・ペダル──

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 Box Of Metalはその名のとおり、深い歪みを持つハイゲイン・ペダル。Gainコントロールで歪み量を決めるが、クリーン~ドライブではなくドライブ~激ドライブへのツマミだと考えたほうがいい。各EQ、特にトレブルの効きが非常に良く、この設定でギャリギャリのヒステリック・サウンドから極太トーンまで選ぶことができ、またほかのEQと合わせればドンシャリ系のサウンドも簡単に作り出せる。さらに本機の武器は強力なGateだ。通常のGateとしての使い方、つまりノイズを消したり、低音リフの切れ味を増すといった使い方はもちろん、Gate専用のオン/オフ・スイッチを生かして、Gateオンでフィードバックの嵐を抑え込み、オフで意図的に開放することも可能だ。

【Specifications】 ●コントロール:VOL、BASS、MID、TREB、GAIN、GATE ●スイッチ:ON/OFF、GATE ●端子:インプット、アウトプット、9VDC ●電源:9V電池or 9V DCアダプター ●外形寸法:121(W)×58(D)×53(H)mm ●価格:35,000円

名越’S IMPRESSION 〜やたらに歪むだけじゃなくて、速いフレーズを弾いても輪郭が聴こえる。

 簡単にそれっぽい音が出るから、メタルってこんな感じかな?というプレイがやりやすいです。以前、ほかのメーカーのメタルっぽい音が出るエフェクターを買ったんですけど、それと比べても全然それっぽい。いなたいテレキャス・タイプで、これだけ低音のゾンゾンした音が出るんだから、メタル向きのギターだったらよりあのニュアンスが出るんでしょうね。ツマミがシンプルなので、音作りもアンプをいじる感覚に近くて、わかりやすかったです。Gateの効きもすごく良いです。ただやたらに歪むだけじゃなくて、速いフレーズを弾いてもちゃんと輪郭が聴こえてきますね。


VEXTER SERIES SUPER SEEK WAH  ──極限まで進化したフィルター系エフェクト・ペダル──

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 かつてない発想のオート・ワウとして評判を呼んだSeek Wah、Seek Wah2がさらに進化し、もはや単純にオート・ワウやシーケンス・ワウなどと呼んでよいのかわからないフィルター系エフェクトがこのSuper Seek Wah。8ステップのシーケンス機能が16ステップになったのは序の口で、タップ・テンポ、MIDIテンポ、グリッサンドの調整、スピードの減速・加速、プリセットも可能となり、ちょっとしたツマミの設定で思わぬ効果が飛び出してくる。“もし貴方がSuper Seek Wahをいじっていていい設定にたどり着いた時~中略~どうしますか? ただ慎重に操作して下さい”など、説明書もユーモアたっぷり。買ってしまったら徹夜間違いなしのディープなペダルだ。

【Specifications】 ●コントロール:SPEED、GLISS、TAP DIV/DELTA、STEPS/PRESET、ENVELOPE FILTER×16 ●スイッチ:ON/OFF、TAP/HOLD、STEP/SEQ/RND、GLISS/OFF/SPEED、← →、GROOVE/WAH ●端子:インプット、アウトプット、TAPイン/アウト、EXPイン、MIDIイン、MIDIスルー、9VDC ●電源:9V電池or 9V DCアダプター ●外形寸法:150(W)×123(D)×59(H)mm ●価格:50,000円

名越’S IMPRESSION 〜ランダム・モードが好き。自分で予測してない音がおもしろい。

 初代のSeek Wahを持ってるんですけど、それに比べると、GLISSでカクカク変化させたり、ゆっくり変化させたりできるようになったし、よりいろいろなツマミが増えて、また別の使い方ができるようになりましたよね、で、やっぱり俺はランダム・モードが好き。自分で予測してない音が出るのがおもしろい。デモ・トラックでは、クリーン・トーンで、DELTAモードに設定して曲中にスピードを変えるような使い方でしたけど、歪みと合わせてもエゲつない音が作れて良いと思います。もともと飛び道具的に、Seek Wahを発振系と組み合わせて使うことが多かったですから。これと歪みが一緒になったエフェクターが出たらヒットするんじゃないですかね(笑)。


VEXTER SERIES BOX OF ROCK  ──単独使用可能なブースター付きマーシャル系ドライブ・ペダル──

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 Box of Rockは、マーシャルJTM45のドライブ・サウンドをモデルにしたディストーション・ペダル。少し粒が粗く、ゴリッとした質感のJTM45の音の特徴をよくとらえていて、オールド・スクール系のロックには最適だ。ピッキングやギターのボリュームに対する反応も良い。そして本機にはZ.VEXの人気製品であるSuper Hard Onの回路を元にしたブースターも搭載されている。このブースター専用のフット・スイッチも装備しており、単独でも使用できるので、ディストーションと併用してソロで踏むのはもちろん、静かな曲などディストーションが要らない場面でもかけっぱなしでプリアンプ的な音作りに使うことも可能だ。

【Specifications】 ●コントロール:BOOST、VOLUME、TONE、DRIVE ●スイッチ:ON/OFF、BOOST ●端子:インプット、アウトプット、9VDC ●電源:9V電池or 9V DCアダプター ●外形寸法:121(W)×58(D)×53(H)mm ●価格:34,000円

名越’S IMPRESSION 〜低音は最近のVexter Seriesのほうが出ていましたね。

 Box Of Rockは自分でも2個持っていて、わりと頻繁に使っています。そこまで歪ませないで、オーバードライブっぽく使うことが多いんですけど、同じ種類でも個体差があるみたいで、ちょっとツマミの感覚が違いました。特にGainの設定が違うような気がしましたし、低音は最近のVexter Seriesのほうが出ていましたね。これのBoostだけ、いわゆるSuper Hard Onのブーストだけを使うことも多いです。例えば、イントロだけBoostをオンにして、歌中でオフにしたり。クリーンで使っても音抜けがよくなりますからね。ほかにも、ナチュラル・ハーモニックスとかで音が立ちづらい時にもよく使っています。


VEXTER SERIES FUZZ PROBE  ──発振音を足で操作できる独創的ファズ──

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 Fuzz ProbeはFuzz Factoryの発振音を足で(あるいは手でも)操作できる、独創的なファズ。ベースとなるファズはFuzz Factoryで、Z.VEXのロゴが描いてある黒い部分(カッパー・アンテナ・パッド)に足を近づけると発振音の音程や音量、音質が変化する。Fuzz Factoryユーザーの中には“発振音を操作するのにいちいちしゃがんでツマミをいじるのが嫌”と思った人も少なくないはずで、そんな人に最適だろう。ただし、意図したとおりにコントロールするのはなかなか難しく相当の慣れが必要。偶発的な音も含めて楽しみたい。また、ゴム底の厚い靴では反応しにくいが、内部のトリマーで可変幅を調整することもできる。Hand Paintシリーズ、Vexterシリーズともにラインナップ。

【Specifications】 ●コントロール:VOLUME、GATE、COMP、DRIVE、STAB、ANTENNA PAD PEDAL ●スイッチ:ON/OFF ●端子:インプット、アウトプット、9VDC ●電源:9V電池or 9V DCアダプター ●外形寸法:120(W)×190(D)×55(H)mm ●価格:35,000円

名越’S IMPRESSION 〜ほかのエフェクターが入ってくるとさらに増幅されておもしろいことになる。

 Box Of RockとFuzz Probeの2個使いで弾きました。Box Of Rockをオンにした状態から始まって、一度Probeに行き、Box Of Rockのブーストを使い、もう一度Probeを踏んでいます。他にも自分で持ってきたディレイやワウも使っていますけど、このFuzz Probeの発振は、ほかのエフェクターが入ってくるとさらに増幅されておもしろいことになりますね。Probeの操作性は、ソールが薄い靴のほうが反応しやすいと思うんですけど、中のトリマーでかかり具合も調整できるみたいですし、かなり細かい動きまで反応してくれておもしろい。最後のピヨピヨ言ってるところをぜひ聴いてもらいたいですね、自分でも予測不能な感じでした(笑)。


FUZZOLO ──超良質なファズ・サウンドを生むミニ・ペダル──

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 FuzzoloはZ.VEX初のミニ・ペダル。シリコン・トランジスタを使ったファズで、ツマミはVolumeとPWというコントロールの2つのみ。実はこのPW、Pulse Widthという波形を調整するツマミで、左に回すとオープンな響きで伸びやかなファズ・サウンド、右に回すとアタックの頭が潰れてブチブチと途切れるサウンドになる。PWやVolumeの操作でも多少変わるが、基本的に歪みの量は固定だと思ってよい。だがこの歪みがさすがのZ.VEXクオリティ。筐体の小ささや、コントロールのシンプルさに惑わされてはいけない良質なファズだ。内部のジャンパーを操作することで、アクティブ・ピックアップやベースでの使用にも最適なトーンを生み出せる。

内部の黒いパーツを左右で入れ替えることにより、アクティブ・ピックアップやベースに適したトーンを選択できる。

【Specifications】 ●コントロール:VOLUME、PULSE WIDTH(PW) ●スイッチ:ON/OFF ●端子:インプット、アウトプット、9VDC ●電源:9V DCアダプター ●外形寸法:37(W)×92(D)×32(H/突起部含まず)mm ●価格:20,000円

名越’S IMPRESSION 〜ギターのボリュームを絞ればリフもいけるし、フルにすればソロ向きのぶっとい音も出る。

 ツマミが少ない分、迷わなくて良いですね。単体でカッコいい音が出るし、ギターのボリュームを絞った時に、ギラっとするニュアンスも出ていました。PWツマミを0にするか10にするかで、ファズのかかり具合もだいぶ変わってきますし、特に右に回した時の潰れるような音が良かったですね。ギターのボリュームを絞ればリフもいけるし、フルにすればソロ向きのぶっとい音も出る……Fuzz Faceとかと同じような使い方ができるんだけど、もっと音がエグいんですよ。今日持ってきたテレキャス・タイプは音を絞った時にハイパスがかかるコンデンサーが入ってるんですけど、それとの相性も良かった。ちっこいわりに良いですよ。これ、けっこう好きです。


Other Lineup!

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DOUBLE ROCK (HAND PAINT SERIES)

 ダイナソーJrのJ.マスシスのために設計されたカスタム・モデルの改良版で、Box of Rockのディストーションとブースターが2個ずつ入り、それぞれを自由に組み合わせられるペダル。通常のBox of Rockではディストーション〜ブースターの順だが、ミニ・スイッチの設定次第でブースターを先にしたり、ディストーションを2個掛けしたりできる。

価格:66,000円

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DISTORTRON (VEXTRON SERIES)

 Box of Rockの弟分的なディストーション。Box of Rockのブースト・オン/オフ時のゲインをHi/Lowスイッチに振り分け、Subsスイッチで低域の締まり具合をコントロール。基本的にはBox of Rock同様にマーシャルJTM45のドライブ・サウンドをモデルにしているが、低域が多少締まった印象だ。

価格:20,000円

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MACHINE (HAND PAINT SERIES)

 ディストーション・ペダルの一種ということでよいのだろうが、その仕組みや効果がいま一つわかりにくい謎のペダル。歪みがアタックではなくサステインの途中で乗ってきて音色が変化したりする。実は単体で使うのではなく、コンプ、トレモロ、ファズなど、ほかのペダルと組み合わせると効果的らしい。試奏の際にはお気に入りのペダルを持参すべし。

価格:67,000円

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JONNY OCTAVE (HAND PAINT SERIES)

 オクタビア風のアッパー・オクターブ成分を加えるペダル。1オクターブ上、2オクターブ上を選ぶことができる。フロント・ピックアップで、12フレット近辺の単音フレーズを弾くと、最も効果がわかりやすかった。ペダル上のツマミは2つのオクターブ・ボリュームだけだが、内部に4個のトリマー(ゲインとドライブが2個ずつ)あり。

価格:77,000円

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LOOP GATE (VEXTRON SERIES)

 本機も単体での意味を想定しておらず、普通のエフェクト・ループの考え方(ループに挟んだ他のエフェクトの音と、ループを通さないダイレクトの音を分けるなど)で使用しても意味がない。ループに挟んだエフェクトと本機のゲートを組み合わせて新しい音を作る画期的なペダルだ。例えばリバーブを挟むと“響き渡り、ブチ切れる”という新しいニュアンスの音が生まれる。

価格:30,000円

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MASTOTRON (VEXTRON SERIES)

 ギター/ベースどちらにも使え、キーボードやリズム・マシンなどのデジタル機器ともよく合うファズ・ペダル。基本的にはブ厚く、ジリジリとした音に特徴があるが、太さを変えるSubsスイッチや波形を変えるPW、入力インピーダンスを調整するRelax/Pushなど、ひと癖あるツマミ群とFuzzの設定次第で、幅広い音作りができる。

価格:20,000円

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SUPER DUPER (VEXTER SERIES)

 2つのSuper Hard Onの回路を、1ボックスに収めた2チャンネルのブースト・ペダル。チャンネル1はSuper Hard Onそのまま、チャンネル2はSuper Hard On+マスター・ボリュームで、最終的な音量を調整できる。そのサウンドは実にナチュラルだが、ブースト量がすごいのでスピーカーを飛ばさないように注意!

価格:30,000円

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SONAR (VEXTER SERIES)

 Z.VEX流の破壊的なトレモロ。トレモロが“鳴っていない”部分の音を完全に無音にすることができるため、切り刻まれたようなサウンドを創出可能。トレモロは途中で加速・減速もできる。さらにトレモロではあるがMachineの歪みの回路を搭載し、独特の歪んだ断続音も生み出す。ライブで重宝するタップ・スイッチ付き。

価格:35,000円

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RINGTONE (HAND PAINT SERIES)

 Z.VEXのアイディアと技術に世界中が驚愕した、シーケンス・リング・モジュレーター。個別に音程がセットされた8種のリングトーンが、シーケンシャルに、あるいはランダムに鳴り響く様はもはやとてもギターのサウンドとは思えない。タップ機能が付いているので、クレイジーなサウンドだがあくまでも弾き手が制御できるのが素晴らしい。

価格:93,000円

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WAH PROBE (VEXTER SERIES)

 テルミンのように足を近づけてコントロールするワウ・ペダル(手を使ってもOK)。従来品はVolumeツマミが1つだけだったが、Vexter SeriesではRangeとMixコントロールが付いて細やかな設定ができ、使いやすくなった。とは言え、もちろん慣れが必要。ガリなどの悩みから完全に解放されるのも本機のメリットだ。

価格:32,000円

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LO-FI LOOP JUNKY

 いわゆるルーパー/サンプラーの類。他社の機種は録音した音をできる限りハイファイで再生するのに対し、本機はヨレヨレのピッチで再生するというユニークなペダル。まるで劣化したテープ・エコーのような揺れ具合から、もっと病的な揺れ方まで選択化。完全アナログで20秒の録音に対応するが、使いどころにセンスが問われる玄人向けペダルだ。

価格:89,000円


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 本記事はリットーミュージック刊『ギター・マガジン2015年4月号』の特集「狂気のZ.VEX サウンド・ファイル」の中でより詳しく紹介されています! Z.VEXブランドの概要俯瞰から、創始者であるザッカリー・ベックスのインタビュー、他アーティストのコメントなどのコンテンツが盛りだくさん。さらには本記事でコメントをしている名越由紀夫のZ.VEXデモ演奏音源が付録CDに収録されています! 是非チェックしてみて下さい。

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プロフィール

名越由貴夫
なごし・ゆきお。65年、岡山県出身のギタリスト、アレンジャー、プロデューサー。zero、吉村秀樹(bloodthirsty butchers)、大地大介(BEYONDS)らととともに、轟音ノイズ・ロック・バンド=Co/SS/gZ(コーパス・グラインダーズ)で96年にメジャー・デビュー。その後、スタジオ・ミュージシャンとして引っ張りだことなり、近年も椎名林檎、Chara、Superfly、フジファブリックなど、数多のライブやスタジオ音源に参加。2013には長年活動休止していたCo/SS/gZが復活、待望のライブDVDをリリースした。

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